
赤嶺駅

「 風車 」 は、朱色の実をつけたアダンの葉で作られていた
禄駅 ⇒ 赤嶺駅の間で流れる車内メロディーは、「 花の風車 」 である。
風車 ( カジマヤー ) というのは、アダンの葉で作った玩具で、
花模様にぐるぐる回る風車を風に向けて遊びながら唄う。
カジマヤーは風車の字をあてているが、本来は〈風に舞うもの〉の意味である。
古くは、沖永良部では 「 かじゃもーやー 」 と呼んでいた。
沖縄では、十字路のことを 「 カジマヤー 」 というが、
この風車も十字形をしている。
普段は、沖縄の童唄であるが、沖縄では97歳の生誕祝いをカジマヤーと呼び、
風車をかざし祝座で唄い踊るならわしがある。
最近では車によるパレードもあり、
童心にかえり新しい人生の出発も込めて地域あげて祝っている。
伊江島の 「 門口池小堀 」 と沖永良部島の 「 余多打原 」 は、
異名同曲といわれている。
『 花の風車 』
花ぬ風車や 風連りてぃ廻る
チントゥン テントゥン マンチンタン ウネタリ シュヌメー ウミカキレー
我んや友達連りてぃ 今どぅ我ね戻る
チントゥン テントゥン マンチンタン ウネタリ シュヌメー ウミカキレー
垣ぬ葉ぬ露や あがい太陽待ちゅる
チントゥン テントゥン マンチンタン ウネタリ シュヌメー ウミカキレー
( 対訳 )
花の風車は 風を連れて廻る
私は友達を連れて 今戻って来ました
石垣の葉に付いた露は 太陽が昇るのを待っています。
というような、ごく有り触れた情景の歌詞をスローテンポな歌にしている。