北九州モノレール ( JR小倉駅 )
沖縄の「ゆいレール」に続いて紹介するのは、
北九州市内を走る北九州モノレールである。
当初の計画では、国鉄(現JR九州)小倉駅北口地区の振興を狙って、
小倉駅の北側に起点駅を設ける予定であった。
しかし、山陽新幹線を乗り越えることが困難であるなど現実的でなかったため、
小倉駅南側に駅を設けることとなった。
ところが、開業当初は景観問題から地元商店街の猛反発に遭い、
小倉駅への乗り入れができず乗り換えに不便が伴った。
結局、徒歩連絡という不便さがモノレール利用客自体を減らすこととなってしまい、
長い間赤字に苦しんできた。
1998年の小倉駅乗り入れを機に利用者数が増加、単年度では黒字を出すまでになったが、
それでも莫大な累積赤字が残り、経営体質の改善が急務となっていた。
そこで、2005年に産業活力再生特別措置法に基づく再生計画の認可を受け、
残っていた債務を株式に転換した上で北九州市が税金で全株取得したため、
同社の株は北九州市が100%保有している。
また開業時は西鉄北方線廃止と引き換えに西鉄北九州線からの乗務員が移籍したこともあった。
2008年3月29日には、小倉駅乗り入れ10周年記念として、
以前車両で使用されていた吊革を再利用した小倉-企救丘間の吊革切符を販売したが、
公表で数日で売り切れた。
小倉駅前を含めて、地元商店街の客の流れや
モノレールの累積赤字など、さまざまな物議を醸し出しているが、
小倉駅からダイレクトに競馬場のパドックまで行けるのが嬉しい。
一人でも多くの人が利用して円満に存続してもらえることを願っている。
これから小倉競馬場までの往復を随時掲載して行きたいと思っている。