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「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

熊本県八代市東陽町にある 「 石匠館 ( せきしょうかん ) 」

2012-08-19 16:48:30 | 熊本の石橋



八代市東陽町にある 「 石匠館 」



















大久保自然石橋へ案内してくれた橋本勘五郎のお孫さん












昨日、紹介した氷川の風景写真の場所から上流に約3キロほど行った場所に
石橋をテーマーとした 「 石匠館 」 がある。
ここで資料をもらって石橋の探訪がここから始まったことを思えば、
「 石匠館 」 はボクの石橋探訪の原点である。


石匠館がある八代市東陽町 ( 旧・東陽村 ) は、熊本県の県南に位置し、
豊かな自然に恵まれ、生姜と石工の里として知られている。
江戸時代には石橋文化の一翼を担った種山石工集団を生み出し、
彼らは全国的にも有名な目鑑橋を幾つも築いた。

まだ科学や構造力学が発展していない当時、
石工たちの驚くべき知恵と技、職人魂によって生み出された石橋は、
人々の生活を支え、静かに見守ってきた。
そして1世紀以上たった今も、石橋は重厚でありながら温もりも感じさせる姿を保ち、
人々の暮らしに根づいている。

時代に流されない普遍性を持つ石橋は町民のみならず県民の大いなる遺産である。
このような目的のもとに日本で初めての石橋および石工技術のユニークな資料館として
生まれたのが、東陽町の 「 石匠館 」 である。



江戸末期から明治・大正にかけて、驚くべき土木・建築技術を持ち、
全国にその名をとどろかせたのが 「 種山石工 ( たねやまいしく ) 」 である。
この石工集団を率いる棟梁の中に、名工として名高い三人の人物がいた。
伝承によれば長崎でオランダ人から
円周率やアーチ橋のかけ方を学んだと言われている藤原林七は、
種山村 ( 現八代市東陽町 ) で石工の技術を習得し、
彼が開祖となって、種山石工は誕生したと伝えられている。

そして、土木事業全般に優れた技術を持ち、
神業とまで言われた、岩永三五郎 ( 近年の研究で野津の石工と判明 )。
また、種山石工を代表する名工、橋本勘五郎は石橋文化のピーク時に活躍し、
鹿児島市の五石橋や有名な矢部の通潤橋などを手がけた。

彼らを主とする棟梁のもとで石工集団は、
高度な石組みの技術を用い各地に目鑑橋を造り上げていき、
またその技術は灌漑や干拓など民間事業にも活用され、
当時の人々の生活をおおいに助けた。
東陽町・鍛冶屋谷を中心として今も残る石橋群は一世紀以上の風雪に耐え、
あるものは華麗に、あるものは重厚に、石の文化を語り続けている。

石橋を前にすると、当時の名工たちの槌音が響いてきそうな、
そんな不思議な気持ちにさえしてくれる。


沖縄県南城市 ・ 沖縄の文化財 「 仲村渠樋川 ( ナカンダカリ ヒージャー ) 」

2012-08-19 16:27:01 | 沖縄の文化財




























仲村渠は、聖泉として東御廻り ( あがりうまーい ) の時に拝まれている。
樋井の拝所を拝み、聖水でお水撫で ( うびなでぃー ) をして蘇生を願う。
村内では正月の初ウビー、旧暦6月25日の浴 ( あみ ) シ御願にここを拝んでいる。
麦稲のウチマーは字民が玉城城跡で行なっている。
ヌル殿内の火ヌ神や香炉は、字玉城の仲村家 ( 屋号赤嶺 ) に祀られている。

この井泉は、南城市仲村渠に位置する水量の豊かなヒージャー ( 樋川 ) である。
二箇所からの湧水を貯水して、二つに仕切られた作業場に
五箇所の石造の樋口から放流している。
左側の三ヶ所の樋口のある作業場の規模は幅6.5m、奥行き約4.3mで、
隣接する広場に向かって開放され、左右二ヶ所に石段がつけられている。
右の作業場は幅約4.3mm、奥行き2.7mで、
周囲を砂岩の切石積みで囲んでいる。
ここはかっては屋根があり、女性の水浴場に利用したという。
からは、幅のひろい石畳敷きの坂道がつけられている。

このヒージャーの近くにはミントングスクや垣花グスクがあり、
グスク優先の探訪であったが、探訪の終りにここを訪れた。
夕方だったので誰もいないと思いきや、
御願 ( うがん ) に来ている人がいて、
その人たちに配慮して写真を撮ったので
一部しか撮ることが出来なかった。
今度、沖縄に行った時に浜川御嶽ともども、
また立ち寄ってみたいと思っている。



松の剪定をした。

2012-08-19 16:06:15 | 花・鳥・虫・魚・猫



Before






After



「 早く剪定を 」 と思いながら
仕事の都合でなかなか剪定まで行き着かなかったが、
今日、やっと新芽を剪定することが出来た。

まぁ、冬の古葉を落として二芽残しで摘んで行くことを考えれば随分と楽だが、
それでも蚊という大敵と戦いながらの剪定イヤなものである。

毎日トイレの掃除はするが、
日曜日は特にトイレの掃除を念入りにする。
そのトイレ掃除のあと、足場を組んで3時間足らずで剪定は終了したが、
終わると、トイレも松も綺麗になって気持ちがいいものである。