「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

福岡県太宰府市  ・  太宰府天満宮 「 お石茶屋 と お石トンネル 」

2013-03-01 05:11:01 |  滝 ・ 名所 ・ 神社仏閣



太宰府天満宮の裏にある 「 お石茶屋 」
















店の外でもお茶が愉しめる




太宰府天満宮の本殿の裏に 「 お石茶屋 」 という店があると聞いて行ってみたが、
本殿の裏には菅公歴史観や絵馬を飾る場所はあるものの、
話しに聞いたようなお茶屋があるような雰囲気ではなかったので、
ひょっとして遊園地側かも?と、引き戻って探したが、それらしき茶屋は見当たらなかった。
それで元に戻って出店の人に訊いてみたら、どうやら最初の方向でいいらしく、
「 菅公の歴史館の裏をずーっと行くとわかる 」 というコトバ通りに進むと、
北神苑という場所に出た。
そこからさらに天開稲荷社への道を行くと、
一番奥にお目当ての “ お石茶屋 ” があった。


お石茶屋の名は、明治32年 ( 1899年 ) 生まれの女主人、江崎イシに由来したものだった。
「 おイシしゃん 」 は、筑前三美人のひとりと言われるほどの美女で、
品のよい顔立ち、大柄でゆったりとした風情と、柔らかな中にも毅然とした気骨を兼ね備えており、
花に例えると牡丹のような女 ( ひと ) だったという。

おイシしゃんの美貌と気風のよさは中央まで聞こえ、多くの人々が一目みようと店に立ち寄った。
中には、皇族の高松宮殿下、詩人の野口雨情、歌人の吉井 勇、政治家の犬飼 毅、緒方竹虎、
外交官の松岡洋右、 “ 電力の鬼 ” と呼ばれた松永安左エ門。
そして佐藤栄作首相も国鉄二日駅駅長時代から大臣になっても度々足を運んだという。

そんな多くの男性を魅了し続けた 「 おイシしゃん 」 だったが、
昭和51年 ( 1976年 ) 5月14日に76歳で独身の生涯を閉じた。

これは余談であるが、さだまさしさんの 「 飛 梅 」 という曲にお石茶屋が出てくる。






隧道の入り口







小高い丘の下に掘られたトンネル








隧道の出口







昭和三年十一月 寄贈 麻生太吉と彫られている







煉瓦造りの風情のあるトンネル





お石茶屋の裏手にある煉瓦造りのトンネルは、昭和3年11月に開通したもので、
その当時、新聞に大きく取り上げられて 「 おイシしゃん 」 は全国的に有名になったという。

このトンネルを造ったのは、筑豊の炭坑主・麻生太吉で、
おイシしゃんが遠回りせずに自宅から直接店に通えるようにトンネルを掘ってあげたという。
財力もさることながら、男をその気にさせるほど魅力的な女性だったということであろう。
それで皆は、このトンネルのことを 「 おイシしゃんトンネル 」 と呼んでいた。
どっちが真相かは解らないが、
もうひとつは、竈門神社参拝や宝満山登山の人のために造ったという説があるが、
どっちにしてもおイシしゃんはズバ抜けて美しかったのであろう。











九州でもあれほど美しい女はあるまいということだった。
私たちはそこで休むことにした。
そこにお石という女がその色白の太ったニコニコした顔を現した。
大勢の客に朝夕接していながらやっぱりどこかきまりが悪がる女だったが、
評判に違わぬ美しさをもっていた。

(田山花袋・紀行文より)






お石茶屋の 「 梅ヶ枝餅 」 はオイシイ







お石茶屋の「梅が枝餅」の箱に吉井 勇の歌が書かれている。



大宰府の
お石茶屋に
餅くへば
旅の愁ひも
いつか忘れむ

吉井 勇歌集 「 旅 塵 」 より


個人的な味覚の違いがあるが、
今までいろんな店の梅が枝餅を食べたけれど、
お石茶屋の梅が枝餅が一番だと思う。




「 ハイヤの乙女たち 」 牛深高校郷土芸能部

2013-03-01 05:08:57 | 日記 ・ イベント



牛深高校








牛深高校郷土芸能部のハイヤ踊り












去年までRKBで放送されていた 「 窓をあけて九州 」 という番組は、
九州地方で活躍するある人物にスポットライトを当てて、
さまざまな分野で活躍する様をドキュメンタリーで綴る番組だったが、
2012年3月25日を以って最終回となり、32年半の放送に幕を閉じた。

その番組の次週の番組予告やオープニングでの番組紹介の映像と、
千葉舞美さんの 「 窓をあけて 」 という曲がマッチして番組への興味をそそった。


「 窓をあけて九州 」 の放送が終了する数回前に放送された牛深高校の郷土芸能部のハイヤ踊り。
タイトルはハッキリと憶えていないが、 「 ハイヤの乙女たち? 」 だったと思う。
入部者がいなくて郷土芸能部の存続が危ぶまれた中での彼女達の部活動を追ったものだが、
高校生であっても、天草の女は強くて、頑張り屋で、しかも辛抱強い。
自分の生まれ育った牛深の 「 ハイヤ 」 を受け継ぎ守る。
そんな気質が番組からダイレクトに伝わって来た。
動画や写真はその時の生徒たちである。


牛深高校郷土芸能部は昭和63年に創部。
牛深ハイヤ保存会の先生方の熱心な指導のもと、
牛深ハイヤ節の伝承・技術の習得を目標に毎日の練習に取り組んでいる。
全国高等学校総合文化祭郷土芸能部門に14年連続18回出場。
うち2回が最優秀賞と活躍が顕著であり、
平成12年11月には第50回全国民俗芸能大会に高校生の団体として初めて出場。
また平成13年9月にはAPEC人材養成担当大臣熊本会合の歓迎レセプションでの公演など
様々な行事に参加し好評を博している。   



沖縄県宮古島  「 長山水路一号灯標 」

2013-03-01 05:07:01 | 宮古の灯台














灯台表番号 / 7186.21
ふりがな / ながやますいろだいいちごうとうひょう
標識名称 / 長山水路第一号灯標
所在地 / 西浜埼(沖縄県宮古島市)の西方約7.2km 
北緯  / 24-46-45
東経  / 125-11-30
頭標 / 緑色円筒形頭標1個付
塗色 / 緑色
灯質 / 群閃緑光 毎6秒に2閃光
光度 / 実効光度 25カンデラ
光達距離 / 3.5海里
平均水面上~頂部の高さ / 5.0m
平均水面上~灯火の高さ / 4.9m 
業務開始年月日 / 平成12年11月8日
光源 / LED(発光ダイオード)
電源 / 自然エネルギー(太陽電池)