「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

長崎県南島原市 「 瀬詰埼灯台 」

2013-03-25 00:08:24 | 長崎の灯台



「 瀬詰埼灯台 」






































灯台への専用通路






昔の遠見台に立つ展望台













所在地 / 長崎県南島原市口之津町瀬詰埼 
塗色  / 白色
構造  / 塔形   
構造材質 / コンクリート造
灯質  / 等明暗白光 明3秒暗3秒
光度  / 110カンデラ  
光達距離 / 5.5海里 
頂部までの高さ / 11.17m
平均水面から灯火までの高さ / 13.1m
現用灯器 / LED灯器 ( Ⅲ型白 )
電球 / LED
設置、点灯および業務開始年月日 / S.41.10.31


瀬詰埼灯台は、個人的に好きな灯台である。
以前、口之津港から鬼池港にフェリーで渡る途中に遠望で見た瞬間から、
「 行ってみたい。見てみたい 」 灯台であった。
そして、実際に灯台に行ってみて、
灯台までのグレーチングの桁橋を渡りながらの眺望は、
思ったとおり絵になるものであった。



平良綾道 ( ピサラアヤンツ ) 「 仲屋金盛ミャーカ 」

2013-03-25 00:05:55 | 沖縄の王墓、按司墓、拝所













平良は ( ピサラ ) と称し、人の住むにふさわしい地。
綾道 ( アヤンツ ) は 「 美しい道 」 の意味で、それぞれ宮古コトバである。
平良五箇 ( ピサラグカ ) は、旧藩時代の間切りで、
西里、下里、荷川取、東仲宗根、西仲宗根の五村のことである。
この平良五箇の歴史を探して綾道を歩いたものを紹介して行きたいと思っている。


このミャーカは、16世紀初期に宮古の支配者として君臨した仲宗根豊見親の嫡子の
仲屋金盛豊見親を葬った墳墓である。
仲宗根豊見親の亡き後、その家督は嫡子の仲屋金盛に継がれた。
この頃、城辺の友利には金志川那喜多津豊見親が城辺の首領として施政を委ねられていた。
那喜多津は農事を奨励し、神仏を尊敬して祭祀を興すなど仁政を施したので、
領民から篤い人望を得ていた。
仲屋金盛の家臣に仲屋勢頭というという者がいて、那喜多津の勢力が日々強まるのを危惧し、
将来、中曽根家を脅かす存在になると金盛に讒言 ( ざんげん ) した。
那喜多津の名声を好ましく思わぬ金盛は、この讒言を受けて1532年に野原岳に酒宴を張って、
那喜多津を招き、宴たけなわに及ぶ頃、大勢の伏兵を動かし謀計を以って那喜多津を討った。

この 「 野原岳の変 」 は、やがて琉球王府に知れ渡り、金盛を究明する使者が宮古に派遣された。
金盛は王府の責めにあい、前非を悔いて後悔すれども遂に及ばず、
家臣の仲屋勢頭を斬り捨て、自身も自刃し果てた。

『忠導氏仲宗根家家系図家譜』は、この事について 「 金盛・不届きに付き家督を継がず 」 と記している。
以後、豊見親の称号は廃止されたが、王府においても仲宗根豊見親の功績が考慮され、
豊見親の末子・うまのこ ( 玄屯 ) が平良の頭職に任ぜられた。

所在地 : 宮古島市平良 東仲宗根





大分県院内の石橋 11 「 打上橋 」

2013-03-25 00:04:13 | 大分の石橋



打上橋の向うに打上水路橋が見える








現役であるため鋼材とガードレール等で補強・補修がされている







打上橋の下は深い谷になっている







草に覆われた橋脚部分







ところどころ補修が見える輪石








自然の栗石が使われた壁石







間近で見ると石橋の迫力が感じられる






橋の袂にある 「 車矼供養塔 」







石工の名が刻まれた供養塔の側面







供養塔の側面には 「 石工 山袋村 山村藤四郎 」 と刻まれている







橋の下を流れる下流の谷





所在地 /  大分県宇佐市院内町高並 打上 ・ 高並川
架橋  /  文久3年 ( 1863年 ) 5月
石工  /  山村藤四郎
長さ   /  17.8m   幅   /  3.0m
拱矢  /   5.3m   径間  / 11.8m
環厚  /   55㎝   
単一アーチ


打上橋は壁石の上部が破損したこともあって、橋面上に鋼桁を渡して利用している。
右岸の橋の袂には 「 車矼供養塔 」 があり、架設年月や石工名が刻まれている。
石工は明治24年に東谷村(現在の中津市本耶馬渓町)の深瀬橋を架けた、
宇佐山袋の山村藤四郎である。
高並川へ降りて下から見上げると、上の打上橋と上下するように打上水路橋が並んで見え、
こうして上下2段に石橋が見れるのも珍しい旧・院内町では最古の石橋である。


打上橋へのアクセス
打上橋へは、国道387号線を宇佐市内から宇佐別府道路の院内インターを過ぎて、
1キロほど行くと県道664号線に入る道が右にある。
そこから入って500mほど行った右側に水路橋と上下して架かっている。
橋の袂には打上橋の展望所がある。
駐車は町の施設が多いので、邪魔にならない駐車場所に止めた。