








近代土木遺産 『 口之津灯台 』
■ 所在地 / 長崎県南島原市口之津町土平崎
■ 竣 工 / 1880年 ( 明治13年 )
■ 設計者 / 不詳
■ 海上保安庁指定保存灯台
島原湾を見下ろす小高い丘の上に気品あるスクエア灯台が、
かつての石炭積み出し港の栄華を映し出す。
瀟洒な白い外観からは想像できないが、煉瓦積みの灯台である。
大航海時代から南蛮船も寄航した口之津は、明治11年に長崎税関口之津支庁が設置されると、
大牟田の三池炭坑から次々と石炭が運ばれるようになって来た。
明治22年には特別輸出港として発展を遂げる。
そんな時代に造られたのが口之津灯台である。
地上から塔頂までの高さは6.6mだが、存在感に溢れており、
シンプルで美しい灯籠部と蛇腹を回した8角形の灯塔は独特で繊細なディテール。
全国的にも珍しい煉瓦造りと初期の洋式灯台に見られるような縦方向だけの美しいフレームに心を奪われた。
所在地 / 長崎県南島原市口之津町土平埼
塗色 / 白色
構造 / 塔形
構造材質 / 煉瓦造
灯質 / 群閃白光 毎7秒2閃光
光度 / 実効光度4700カンデラ
光達距離 / 12.5海里
頂部までの高さ / 6.6m
平均水面から灯火までの高さ / 40.0m
現用灯器 / LC管制器Ⅱ型
電球 / C-1
設置、点灯および業務開始年月日 / M.13.5.10
口之津灯台へのアクセスは、
口之津港から旧税関がある方向に向って行くと口之津公園がある。
そこに入らず通り過ぎると、左に入って行く農道がる。
ジャガイモ畑の中を道なり行くと灯台が見える。
道が狭くて駐車場がないので農作業の邪魔にならないように駐車しなければならない。
車を止めた場所から灯台まで歩いて行ける。