



曽我蕭白 雲龍図 ( 部分 )

曽我蕭白 龐居士・霊昭女図屏風 ( 見立久米仙人 )

尾形光琳 松島図屏風

富田幸次郎に見出された 「 吉備大臣入唐絵巻 」

フェノロサに見出された 「 平治物語絵巻 」 ・ 三条殿夜討巻

馬頭観音菩薩像

九州に初上陸したボストン美術館の幻の国宝たち、
どの作品も 「 何時間でも観ていたい 」 そんな作品ばかりだった。
上の作品はお気に入りの物を数点載せたが、
なかでも吉備大臣入唐絵巻のストーリー性とユーモアを交えた豊かな人物描写が気に入った。
遣唐使として唐へ渡った奈良時代の学者・吉備真備 ( 695~775 ) が、
唐で客死した阿倍仲麻呂の霊 ( 霊鬼 ) の助けを借り、
唐人から出される難題に不思議な力で立ち向かうという物語を絵巻にしたものである。
掲載した場面は、唐人の宮殿で次に出される試験問題を盗み聞きする吉備大臣と霊鬼。
入館したこの日は人が多くて、押すな押すなの人の流れに押されて観た。
機会があれば、今度はゆっくりと観たいものである。
だけど、仕事が混んでいるので無理かもしれないな。
昔、絵を描いていたころはよく美術館に足を運んだ。
同じ絵を何度も観ては目に焼き付けて家に帰って
その技法を忘れないうちにキャンパスに描いていた。
上手く行かなければ、また美術館に足を運ぶ繰り返しだった。
だから、美術館にはよく行ったものである。