石塀で囲まれたアマガー
途中まで歩いて行ったが、とても入れる状態ではなかった
アマガーは、運城御嶽から土原豊見親のミャーカに行く途中の道沿いにある井泉で、
古来、多良間島の人々は洞穴を求めて飲料水を確保し、
それらを基盤にして、その周辺に住み着くようになった。
アマガーは自然洞穴の中の湧き水で、島内でも古くから使用されて来た。
土原豊見親もその湧水の恩恵を受けて育ち、その集落で勢力を張り、
16世紀中ごろ島内に点在する諸勢力を制し、集落を統合した権力者である。
この洞穴の入り口から井泉まで約30m離れているうえ通路が狭く、
中ほどから暗い中を進み、足で探って水を汲む生活が昭和中ごろまで続いた。
ここは海岸から近い割に良質な用水であったため、島の貴重な水資源であった。