Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

子供たちの期待と大人たちの楽しみ

2004-11-28 | 
この期間、特別な日めくりがある。今日からクリスマスまで、そこには毎日一つ窓がついている。子供たちは、期待に胸を膨らましてこの扉を開ける。ゴム菓子やチョコレートが一つ、その中に隠してある。絵の中に日付けがランダムに隠してある。毎日探して取り出す仕組みになっている。これも原型は、百年ほど前に遡ることが出来る。子供たちは、待ち望む楽しみとともにお預けを学ぶ。

祭日を前に、ボージョレーヌーヴォーがスーパーに並ぶようになった。魚コーナーの前に値札も品名も隠すかのように、特売として箱積みの上においてある。ヴィラージュだが一本1,99ユーロのキッチンワイン価格である。何はさて置き二本購入する。さて開けてのお楽しみである。色が思いかけず濃くも薄くも無く美しい。この葡萄種のガメーとした味も少なくバランスが取れている。アルコールもそれほど強くなく、酸味も柔らかい。それだけに、のったりとした酵母味が分離する。本年の傾向は、恐らく果実の熟成の問題があって醸造にもそれ相応の酵母が必要とされたのであろう。結論としては、アルコール分が弱いということはヌーヴォの取り得のコストパフォーマンスが落ちてしまう。同価格のスペインの立派なワインの方に軍配が上がった。しかし、記憶する去年の上等のヌーヴォーと比べるとかえって風味があった。食事としては、牛ステーキなど表面が焦げ付くぐらいにワイルドに料理したものが良さそうである。

祝祭日は昼の正餐の機会が増える。夜は火を一切使わないコールドミールが一般的である。ハム類とチーズ類と野菜とパンである。そうなると、ワインやシュナップス類が恋しくなる。ヌーヴォーは、冷たい食事の邪魔にはならず自己主張しないのも良い。
コメント (8)
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