夜明け前の一時、何気なしに窓外へ目をやると広場にクリスマスツリーが光っていた。暗黒の寝室に普段とは違うおぼろげな光が入って来ていた。思いがけない出会いは尚の事嬉しい。歴史を紐解くと1605年のシュトラスブールのモミの木が、分かる限り最初という。パラダイスの命の木の像ということだ。樹木へのゲルマン信仰との関連を指す説もあるそうだ。何れにせよ甘いものと林檎の飾りつけが原点である。
昨日の内に木が立てられたのは、週末が四週間の待降節の最初の日曜日に当たるからである。待降節は、5世紀イタリア・ラヴェナでのキリスト生誕一週間前の日曜の祝祭に端を発する。これは、大グレゴール時世の6世紀になって四週間となった。しかしミラノでは六週間の祝祭実績を持つなどして、13世紀になって初めてピウス5世の時世に、ミラノを除く全教会において四週間の祭日が正式に定められたとある。
昨日の内に木が立てられたのは、週末が四週間の待降節の最初の日曜日に当たるからである。待降節は、5世紀イタリア・ラヴェナでのキリスト生誕一週間前の日曜の祝祭に端を発する。これは、大グレゴール時世の6世紀になって四週間となった。しかしミラノでは六週間の祝祭実績を持つなどして、13世紀になって初めてピウス5世の時世に、ミラノを除く全教会において四週間の祭日が正式に定められたとある。