Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

「ここからドロミテが一番美しい。」

2004-11-22 | アウトドーア・環境
2004 03/25 編集

髭面で野生的に語るのは、人類最初に無酸素で地球の頂点に立ったラインホルト・メスナー氏である。ここ暫くTVCMに登場して地元の観光局を後押しする。1999年から南チロル選出、緑の党推薦の現実派欧州議会代議士として環境問題などの根回しにも動く。ボルチャーノからも近いメランの城を買って城主となる。シーズン中は観光名所として賑わう。

垂直の壁から高山帯へとアルピニズムの幕引きをしたのち、極地の水平移動へと目標を変える。雪男探しが最近の遠征であった。限界への挑戦の書として多くの若い読者に影響を与えた「第7級」の著者も、ヒマラヤ高山では録音からの書き起こしへと出筆形態を変えた。著者の自己との簡潔な対峙(壁との対峙)から高層での涅槃体験を越えてさらに進んでいった過程は、活躍の舞台が垂直から水平の世界へと、対称から混沌へと変わる空間的イメージの変遷でもあった。

彼は、「もっと厳しい山や気高い山は世界中に有るけれど」と続ける。
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ルーマニアのシャドネー

2004-11-22 | ワイン


今回のキッチンワインは、目を南から東へと向ける。スーパーではスペインやイタリアワインの向かい側の棚においてあったルーマニアのシャドネーを選んだ。可也糖価が高く、咽喉下を刺すのが嫌味である。恐らく醸造後に同じシャドネーのアルコール化する前の糖の残っているジュースを加えて味を半辛口に調整しているのだろう。所詮一本2ユーロの価格なのでこれも致し方ない。ルーマニアは、旧ワルシャワパック下の生産を引き継ぎ、現代化による量産体制を目指しているという。確かに地元のワインよりも安いが、この程度の質では国際競争力に限界がある。キッチンワインでも飲めるワインができないと厳しい。

ザウワークラウトに入れるのが目的で豚スペーアリブの相伴なら、何も繊細なリースリングでなくても良い。この肉もあばら骨の横にスリットを入れて、煮えているザウワークラウトの上に置くだけでよい。火が通れば骨から身はスルメ烏賊のように弾き裂ける。
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