Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

子供提灯行列

2004-11-12 | 
今日11月11日は、方々で提灯を下げた子供たちが夜の町に繰り出す。各地で「ザンクト・マルティン、ザンクト・マルティン」とか「ラテルネ、ラテルネ、陽も月も星も燃えあがれ、でも僕の提灯は燃えないで」と口ずさみ乍、父兄同伴の下小学校や幼稚園へと向かうのが見られる。そこで篝火を焚いて踊ったり歌ったりするのである。聖マルティンが397年に埋葬された日である。自らのコートを半分に破って渡した乞食がキリストとして現れた伝説に始まり、故郷フランスのトゥールに戻って隠れていた彼をアヒルが騒いで司教に当選させたりの物語が有名である。今日はアヒルが多くの家庭やレストランで晩餐の食卓に上る。牧童や粉挽きやワイン農家の守護神としても有名で、丁度この時期新しい樽のワインの味見もあるようだ。

この日をシュヴァルツヴァルトの谷で過ごしていた時、小さな友人のフランクに小学校に連れて行ってもらった。寒い中を厚着して歌って踊ってと元気な子供たちと漆黒の闇の中に声を合わせる親御さん達は火の粉を上げる篝火に照らされてうっとりとした表情をしていたのを今でも覚えている。その中でも、北ドイツからの民謡らしいが、「提灯を持っていこう、消えたらお家に帰ろう、ラビメム、ラバメルム、ブン、ブン」というのが耳に残った。こうして提灯製作から始まったイヴェントが終わるのだった。今日初めて知ったのだが、前日に祝う所もあるようだ。マルティンでもルターの誕生日らしい。雪がちらつく地方も多い。
コメント (2)
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