昨日から40日間の断食期間が始まった。さて現代人はこの風習をどの様に捕らえているのか、昔の修道士はどの様にしていたかをこの期間中追いながら、これをフィットネスの立場から実践してみたい。勿論その背景に無批判に受け入れてきた近代人の暴飲暴食へのライフスタイルへの反省がある。そして身近に菜食主義者を多く知り、その妥当性とその普及を見る。少なくとも肉食の削減をもって、十年来の肥満と成人病への危機を医者無しで一先ず乗り越えて来た成果は実証済みである。これに気が付かなかったとすると、遅かれ早かれ慢性病で間違いなく薬漬けになっていたことであろう。
断食という限り食事を抜く事になるのだが、断食療法の効果を期待するのでなければ無理して行うつもりはない。機会があれば、気が向けば、抜いてみたい。実はこの季節、運動量にもよるが食事を必要としない気候や夜がある。不健康で食欲が減退するわけでは決してないが、新鮮な空気で胸が一杯になるのである。さて思春期の少女のような言い草は差し置いて、断食療法への医学的見解を垣間見てみる。
ディナー・キャンセリングという言葉が示すように、暴飲暴食の疲れが出ていないか?無駄なカロリーを摂取していないか?その反対に摂取の制限で、アポプトーゼとか細胞死とか云われる癌細胞に対する養分の供給を絞る事が出来る。この効果は、アンチエージング研究ではまだ解明されていないと云う。しかし、いうところのヒート・ショック分子がたんぱく質組成に関わる構造に有利に働きそれを決定する。断食でこの分子生成が促進されるという。つまり免疫、ホルモン、血液系他臓器に影響を及ぼす。この経過はハッキリしていないが事実という。
ホルモンへの影響、例えばメラトニンや成長ホルモンが、カロリー減少で増える事は明白らしい。これらが、健康や長寿を司っている。そしてこれらは時刻によって定期的に生成される。深夜になって初めて脳のヒポフィーゼでHGH(成長ホルモン)が生成される。豪勢な夕食がこれを阻害する。その他ホルモンの生成は、胃袋に負担をかけ続けることよって妨げられる事が分かっている。メラトニンこそが体温を下げ、免疫系の再生を託す重要なアンチ・エージングホルモンである。この直接の相関関係は不明であるが、体温の低下は細胞の再生をも促すという。
こうして中世の修道士でもなく、狂信的なダイエット志向でもなく、熱心な断食療法信奉者でもない現代人が、気候的にも都合が良いこの期間、食生活に配慮してみることは悪い事ではなかろう。
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参照:
発育・成長・老化の中で [ 数学・自然科学 ] / 2004-12-19
<Mens sana in corpore sano> [ 数学・自然科学 ] / 2004-12-31
断食という限り食事を抜く事になるのだが、断食療法の効果を期待するのでなければ無理して行うつもりはない。機会があれば、気が向けば、抜いてみたい。実はこの季節、運動量にもよるが食事を必要としない気候や夜がある。不健康で食欲が減退するわけでは決してないが、新鮮な空気で胸が一杯になるのである。さて思春期の少女のような言い草は差し置いて、断食療法への医学的見解を垣間見てみる。
ディナー・キャンセリングという言葉が示すように、暴飲暴食の疲れが出ていないか?無駄なカロリーを摂取していないか?その反対に摂取の制限で、アポプトーゼとか細胞死とか云われる癌細胞に対する養分の供給を絞る事が出来る。この効果は、アンチエージング研究ではまだ解明されていないと云う。しかし、いうところのヒート・ショック分子がたんぱく質組成に関わる構造に有利に働きそれを決定する。断食でこの分子生成が促進されるという。つまり免疫、ホルモン、血液系他臓器に影響を及ぼす。この経過はハッキリしていないが事実という。
ホルモンへの影響、例えばメラトニンや成長ホルモンが、カロリー減少で増える事は明白らしい。これらが、健康や長寿を司っている。そしてこれらは時刻によって定期的に生成される。深夜になって初めて脳のヒポフィーゼでHGH(成長ホルモン)が生成される。豪勢な夕食がこれを阻害する。その他ホルモンの生成は、胃袋に負担をかけ続けることよって妨げられる事が分かっている。メラトニンこそが体温を下げ、免疫系の再生を託す重要なアンチ・エージングホルモンである。この直接の相関関係は不明であるが、体温の低下は細胞の再生をも促すという。
こうして中世の修道士でもなく、狂信的なダイエット志向でもなく、熱心な断食療法信奉者でもない現代人が、気候的にも都合が良いこの期間、食生活に配慮してみることは悪い事ではなかろう。
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参照:
発育・成長・老化の中で [ 数学・自然科学 ] / 2004-12-19
<Mens sana in corpore sano> [ 数学・自然科学 ] / 2004-12-31