Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

準備を整えてイザ

2020-01-13 | マスメディア批評
頂上往復は若干の筋肉痛になった。下りで感じていたが、久しぶりに筋肉痛を感じた。半年ぶりなのと、日頃の筋肉を使えていないという事だろう。この辺りから再び身体を作って行かないと駄目だ。一方口の中の傷もまだ癒えない。月曜日のコラーゲンに期待しよう。

ユジャ・ワンのデュオリサイタルに備えている。先ずはショパンの二曲、ソナタト短調と序奏とポロネーズハ長調だ。前者は幾らかは馴染みがあるが、最近の録音を聴いてみた。ペルシュがピアノを弾いて知らないチェリストに合わせている。想定以上に悪かった。何故ああいう風に自分勝手に解釈してしまうのかよく分からない。殆どは楽譜通りに音楽を作れないので先入観念で読み込んでしまうのだろう。なぜこの女流ピアニストが日本で人気があったのが未だによく分からない。流石に私でももう少しましに楽譜から音楽を引き出せると思わせる。もう一つのポロネーズは馬の演奏もあり、やはり流石にこちらは音楽になっている。

続けて四回のコンサートがあるので、グーグル日程表に全ての情報を入力した。完全プログラム搭載だ。そこからホームページへのリンクも張った。今後計画を立てるときにはどんどん入れて行こうと思う。最終的にはプログラムの確認などとても重要だ。

交響楽、ピアノリサイタル、デュオリサイタル、カンタータとなるともう纏めておかないと、頭に入るまではとても混乱する。これぐらいの立て込み方でもとても大変なので、頻繁に出かける人はどのように把握しているのだろうと思う。確かに最も通った年は三日に一回のペースだったので大変だったが、当時は今ほどに準備もしておらず、楽曲も充分には理解していなかった。その時はそれで価値があったのかもしれないが、時間も無いが、二度と繰り返そうとは思わない。あの時に戻るならばもう少し深く準備をして数を減らすだろう。

土曜日にはミュンヘンのオパーフェストの第一次発券がある。今年は並びに出かける予定はないが、その前に出し物を確認して、予約の準備をしておきたい。カテゴリーVからVIIIまでの券が公演ごとに450枚ほど発売される。「ファルスタッフ」の場合、安いところは殆ど売り切れてしまい残るのは、IからIVとなる。カウフマンの「マイスタージンガー」や「死の街」と同様にドミンゴの「ナブッコ」を買い求める人も少なくないであろう。ヨンツェヴァのトスカ、ヤホのミミやキーンリーサイドのリゴレットなどのオペラ公演も並ぶ。その他ちょこちょこ機会があればと思うものも少なくない。

週末に流されたオペラのドキュメントフィルムを観た。登場人物はカウフマン、グレゴーリアン、ペチャワ、ファスベンダ―やパパーノなど豪華なのだが、彼ら彼女らにインタヴューして取材した映像や内容が素晴らしい。今まで観たこの手のもので、ペトレンコが出ていないだけで、最高の出来だ。主題は、声を如何に売って、それをどのように守って行くかのオペラ歌手のキャリアに基づくもので、コヴェントガーデン、チューリッヒ、ベルリン、キールやフランクフルトの舞台を中心に取材されている。カウフマンの言う通り、右も左も分からない若者がどのように仕事をコントロールしていくかである。それゆえに事情通である筈のアスミク・グレゴーリアンの舞台を恐れる表情がもの凄い。これを観るだけで感動してしまう。どうして彼女がフランクフルトのイオランタを歌った2018年にも本当に不安げな顔を見せているのか。彼女の歌と舞台を知っていると信じらない舞台裏の情景である。30歳で仕事を絞って故郷でオペラ団を作り、2016年の妊娠中のバリーコスキーの「オネーギン」公演中には、歌手であった実の父親を見舞いその死に接し、そして変わった。そして2018年の「サロメ」で一世を風靡して、我々が知るところとなった。なるほど今まで名前を聞いていなかった筈だ。



参照:
Oper – das knallharte Geschäft ZDF
メディア賞ならずショー 2019-10-18 | マスメディア批評
初アスミク・グリゴーリアン 2019-11-10 | 生活

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