Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

回復力吃驚とはならず

2020-01-16 | 雑感
歯医者に行った。若い女医さんに「びっくりの回復力」と言わせたかったがならなかった。「穴が大きかったからね」と言われた。それでも肝心の橋桁を掛ける奥歯も穴の大きさゆえの揺らぎだとされて異常なさそうでなにより。歯科衛生士さんに相談しようと思っていたが、口の嗽液を勧められた。就寝前には飴玉を摂らない様にと言われた。子供の頃この手のものを使ったことがあるが自分で購入するのは初めてで、全ては次のアポイントメントまでに回復させるためになんでもしようという気持ちだ。

二月初めで様子を見て、その場でゴーサインを出すか、もう少し時間を置くかという事になった。ハムブルクに出かける前には少し時間があるが、出来ればそれまでに仮のブリッジを入れたい。一月以上片側飛行は消化に影響してくる。そもそもこんな薬品で毎日口を濯いでいると病気になる。新製品も同じ価格で売っていたが、先ずは安売りで商品テスト合格のスタンダード商品を購入。兎も角今後二十年ほどのQOLが掛かっているとなると真剣になる。出来ることは何でもしたい。その意味からは老歯科医のから若返りしたのはリスクもあるが良かったかもしれない。

冬物セールの案内が来ていて為替レートが悪かったので更なる安売りを待っていた。上手く白のポプリンのシャツが50ポンドで出たので購入しておいた。ネット購入するようになってから初めての白シャツである。今までは殆ど安売りにならなかったからである。調べるとタンスに吊ってある洗濯屋から戻って来ていたシャツも黄色くなっていた。十年近く使っていないのだろう。もう一つ同じようなものが入ればそれを普段着に下ろせる。最近は安売りで入手できない白をあまり着なくなっているが、服やらタイによってはその方が使いやすいこともあるのも事実である。なんといっても葬式にはやはり最も使い易い。そして為替レートも年末の1.2に近いところから1.17まで落ちてきている。半年前の夏のセール時の1.06からすると一割増だが、50ポンドのシャツの一割は受け入れやすい。その他ソックス類をまとめ買いして、送料入れて100ポンド。つまり117ユーロではドイツではまともなものが買えないのでそれでよかろう。

燃料を満タンにした。距離からすればフランクフルト往復までは可能だが、バーデンバーデンは難しい。つまり週末に再び満タンにすると丁度良い。139セントは許容内である。軍事紛争とならなくて助かった。ピクニックが必要かどうかは分からないが、少なくとも天気がよさそうなのでゆっくりと写真を写されないように往復したい。特に帰りが危ないので、急かない様にしたいものだ。往路は「新世界から」などプログラムを聴いて行く。

久しぶりにシューベルトの最後のソナタを聴いた。アムランリサイタルのお勉強を兼ねてである。勿論アルフレード・ブレンデルの演奏でフィルップスへのアナログ録音だ。最後まで付き添ったので最後のツィクルスも聴いているどころか最後の演奏も聴いている。しかし馴染はその録音である。なるほど最後のものに比較するとソナタ形式の構造的な繋ぎなどに意思的なものが聴こえるが、それはそれでとても分かり易く、一体どうしてそうした繋ぎを聴かせるのかにこちらの興味が行く。要するに楽譜にある以上に、つまり提示部を繰り返さないなどの所謂演奏解釈をそこに窺えるように敢えてしている。こちらとしてはアムランにそうしたものを求めない限り、一体そこをどのように解決していくのだろうと興味が向かう。技術的に解決していくのは同じだが、その方法が異なるのではなかろうか。シューベルトの大ハ長調交響曲を昨年ドホナーニ指揮で聴けたのでその意味合いなどに更にとりやすくなっていて、身近に感ずる面も多く、とても幸せな状況にある。

「新世界から」から「アスラエル」交響曲への繋がりも留意したいところだが、とてもそれだけの時間的余裕が無い。しかし同じ鉄ちゃんとしての義理の親子関係はとても興味深い。グスタフ・マーラーも一日中電車に乗って街を回っていたようだが、明らかに蒸気機関に魅了されていたブルックナーなど皆乗り物のリズム感がベートーヴェンとは異なることはその音楽に顕著に表れている。



参照:
膿をスッキリ出した 2020-01-08 | 雑感
Brexit前の夏のバーゲン 2019-07-06 | 生活
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