Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

慎まやかな祝祭の夜

2020-12-27 | 料理
目論み通り頂上コースを走った。朝八時半頃に出かけて、50分で走っていたところを一時間以上かけて走った。気温は摂氏1度ぐらいで寒くは無かったが、頂上帯は霜柱だけでなく雪が残っていた。海抜600mに近ければ当然かもしれない。

調べてみると前回は8月16日ころの暑い頃だったので、それよりは大分楽だったかもしれない。パン屋が休みに入るので、その間に二度ぐらい走れるかどうか。

ヴィデオで摘み観たラインラントヴェストファーレンでのアドフェントコンツェルトのラディオ放送を聴いた。ソプラノのゴルダ・シュルツが良く歌っていた。かわり番こにクラウス・フローリアンフォークトと渡り合っていた。いつもの歌の癖はあったが音程も安定していたと思う。シャローン・カムのクラリネットも自由自在だった。

管弦楽団はポップスなどもやっているような第二楽団だと思うが、それなりに効かせ所も作っていたのは指揮者のオクサーナ・リニヴの功績だと思う。番組のインタヴューで、シュルツとはミュンヘンで仕事をしてよく知っていて共演を喜んだとしていたが、フォークトとは初共演だったらしい。

いつものように英語の歌となると俄然自由度が増して、楽団も慣れているのかリニヴの指揮でとても気の利いた音楽をやっていた。ベルリナーフィルハーモニカーがどこまで出来るかは分からないが、リニヴとシュルツで素晴らしいヴァルトビューネが出来ると思った。再来年ぐらいはこの二人ではないのか?

クリスマスの食事は例年通り栗入りのザウマーゲンだ。マッシュポテトを付けないで野菜のヴィルシングに専念したところいつもよりも素晴らしく出来上った。先ず八百屋で大きさよりも捨てるところない小振りのものを選んだのが正解だった。瑞々しく甘みもあり、調理もサクッと色が変わらない内に柔らかく食せた。それだけでも開けた2009年産のグローセスゲヴェックスが楽しめた。

ザウマーゲンの栗は若干もそもそしていたが、栗を拾った時からその傾向があったのだと思う。ある意味実の熟成が進んでいたのだろう。甘みはあったが、若干口に残る感じもあった。こりこりの方がやはり美味いだろう。

ワインに関しては最後の一滴まで飲み干してから書きたいが、選択は2009年のふっくらしたリースリングという事で、食事には最高に相性が良かった。

食事に関しては不満は全くなかったが、なにか例年と異なるのはその勢いというか意気込みで、コロナ禍で悩まされてからは皆そのような気持ちでここまでやってきているので、まさしく慎まやかな祝祭となった。

それで決して不満も無く寧ろ様々な意味での満足感や充実感もあった。それでも平時以上にカロリーを取ったことでもあり頂上コースで汗を流して、日曜日に備えるのである。



参照:
暗黒に射す一条の光が 2020-12-23 | 暦
表情のヴィヴラート 2020-08-16 | 女


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