Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

待降節最後の週末

2020-12-19 | 
クリスマス前最後の週末となる。その前にストーレンを買っておいた。先ずはケシの実ストーレンである。通常のものに比較すると他の季節でも出るが、その次の通常のものを買えるか。朝起きしてパン屋で覗いてみよう。

朝走って、シャワーを浴びてマンハイムまで出かけると矢張り調子が悪くなった。このところの気温の変化もあるが、コロナウイルスの氾濫も気になる。背中が痛かったりと微熱が出て、更に気温が上がって晴れ間が見えると思ったら霧が出て余計に鬱陶しくなった。気温よりも陽の光が欲しい。中欧に住むまでは全く理解できない思いだった。

一月になると陽光が眩しい日があると思うが、オーストリアは24日までのロックダウンを決めた。流石に若いクルツ首相は新たなアイテムを出してきた。イソジンではなくてFFP2マスクである。スキー場を動かすのにバランスを取って、ロックダウン中の野外でのスポーツを奨励する。しかし、そのマスクと間隔を空けることが新基準として加わる。如何にもポピュリストらしいアイテムで、そこに集団の抗原テストを加えて、陰性証明で18日から自由になれるというものだ。

その陰性テスト証明で劇場にもコンサートにも通えるようになる。参加者の全員が陰性証明をもって五百人が集う事が可能となる。抗原検査だけでも陽性者が混じっていたとしてその確率は充分に小さいという事なのだろう。

金曜日の会見の最後の記者からの質問の所だけを少しみたが、しつこくそれは強制にあたらないかという事が問いただされていた。これは同時に呈された三段階の工程のコンセプトにも活かされているのだろう。まず最初に感染者数を抑える、そして全員検査を実施する、最後にワクチン接種を行って夏までに平常化するというものだ。

テストの段階で実施率を上げれば、最後の接種で同様と率を確保できるという計算なのだろう。当然接種しなければ何々が出来ないと出して来る筈で、如何にも内務省官僚出身の若いポピュリストらしい施策である。とんでもない全体主義なのだが、そこに緑の党が連立しているのがとても具合悪い。

当然のことながらそこまで国内を引き締めようとするのだから、国外からの入国を徹底的にコントロールする。無料の抗原テストを行うようだが、五日間の自己隔離が義務付けられるので、商用や通勤や里帰りなどの例外を除いては入国不可となる。

同様のルールは隣国ドイツ側からの国境の向こう側の買い物などへの制限もあるために、開いているスキー場へとの日帰り旅行を防ぐことになっている。

そもそも無理な話しだったがフォアアールベルクの一月のキリル・ペトレンコを指揮者に迎えてのマーラーの九番交響曲演奏会はこれで不可能になった。



参照:
年内の買い物を整理 2020-11-23 | 生活
伯林疫学研究所長の妄言 2020-08-19 | 文化一般
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