Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

明日から完全ロックダウン

2020-12-12 | 生活
フランクフルトからの中継を観た。アルテオパーでの当地の楽団アンサムブル・モデルンの四十周年記念演奏会だった。無観客で40に纏わって40人の作曲家の季節がらの40曲を演奏した。各々の曲に関しては触れないが、BGMと流していた感想からすると耳を引く曲は殆ど無かった。

なによりも画面を観れば分かるが、楽員が老朽化していて、この楽団の名称モデルンそのままに殆ど68年以降世代を感じさせた。何時までもジーンズを履いているような雰囲気で、この楽団の最初から最後まで纏わりついていた時代性をそこに其の侭披露していた。

恐らくこの団体は創立五十周年を祝える可能性はあまり高くない。この人達が引退して其の侭解散となるだろう。その功績に関しては、沢山の曲を委嘱して演奏の機会を与えるという事で、今回も文化相グルッタースが助成者筆頭として名前を出していた。所謂公共的な活動を繰り広げていた。

しかしこの楽団が時代遅れになるのは最初から分かっていて、フランクフルトで最初に聴いた時もその練習場所を観た時も、この楽団の支援に回ることは無いと思った。それは、彼らの出す音が一時的なエポックに限られた演奏で、その時に既に時代遅れになっていたからだった。そして今回のストリーミングで世代交代の無いアンサムブルと確認して、そのモノトーンな音楽的な表現の可能性の限界を新たに確認して嘗ての予想を証明したことになった。

木曜日にSWR2でシュートニュースと流していたようになった。ドイツ国内の多くの人にとっては寝耳に水のシャットダウンである。土曜日から完全ロックダウンとするところも少なくない。週末にテレ会合がもたれる予定だったことから、繰り上げでとは我々でもあまり考えていなかった。マスメディア関係でも最も多かったのはクリスマス以降だったが、金曜日の早朝から速報が流れだした。

週末に決めるのは連邦共和国一律に行う規制で、その内容は、夜間20時から朝5時までの外出禁止、昼間においても不要不急の外出禁止、ここまでは春と変わらないが、変わったのは街ブラ禁止である。これは街中でウロウロと散歩と称して人が特にクリスマスから大晦日に掛けて人が集まるのを防ぐだろう。

同時に主要な敵は、クヴェーア―デンカ―とされるような反規制団体のデモなどの活動を押さえることだ。その代表的な拠点のザクセン州などでは、戸外公共地でのマスクの着用を義務化することで踏み絵効果があって、私有地から出たとたん罰金を徴収可能となる。

またベルリンなどは、即というよりもクリスマス休み初めから三週間完全に止めることに主力を置いていて、一部州のクリスマス緩和以上に効果を狙っているようにも思われる。恐らくベルリナーフィルハーモニカーのジルフェスタ―コンツェルトもその前に収録しておくという事になるのではなかろうか。

昨日は散髪してから昼風呂に入った。それも温度を高めに入った。風邪を引きそうなので予防を考えた。室内を温めても矢張りサウナとか風呂の効果は違う。朝早くから走って汗を流していても芯から温めるというのとは違いやはり寒かった。一日に三回も洗髪したことになる。それでも変な咳も止まった。

床屋の女将も現在連邦共和国でトップ10に入っているスパイヤーと接している村から来ているので、感染を抑えるのも難しい。先週は指数で300台が百近く上がっている。スパイヤーの多くの人はBASF本社工場があるルートヴィヒスハーフェンに通っている。そこも400に迫っている。もう止めるしかないと思うのは当然だが、彼ら基幹産業で働いている労働者は完全ロックダウンになっても通勤しているのだ。今後そのことがどのように問題になるかは分からないが、春とは異なる。

そして、感染者数、日毎に600人の数の死者に耐えられても、医療関係者を必要とする滞りの無い接種活動の為にはもう感染者を増やすわけにはいかなくなる。元も子もなくなる。だから即刻のハードロックダウンは当然やらなければいけなくなった。最早クリスマスなどと言っているときでもなくなった。

週末までは暫定的となるが、ラインラントプファルツ州の言うように地域によって差が出来てもその間を動き回るようなコロナツーリズムは駄目だと警告している。



参照:
ハードランディングへの対応 2020-12-11 | 暦
催し物の緩和も大きな要素 2020-11-27 | 歴史・時事
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