クリスマスイヴには虹を見た。朝走っていた辺りに落ちている。お告げだった様だ。クリスマスの朝起きて、前の晩に続いてPCを開いた。新たに入れたAdd-onsのvpnで前夜は開かなかったオンデマンドのページが開いた。どうもオンデマンドが完了しておらず新たに上がっていた可能性がある。
23日にローマから生中継されたクリスマスコンサートの映像を観る事が出来た。ラディオで聴いて思っていたよりも良かった。なによりもサウンドが昔からのRai3やイタリアのLPのハイ上がりの音ではない。やはりラディオ放送は今でも巷の安物ラディオに合わせたおかしなイコライザーを掛けているのだろう。その証拠にこのオンデマンドのサウンドはノイトラールでaacの標準的な音響である。これで音色とも評価が可能となった。
先ず何よりもオベロン序曲では指揮者のキリル・ペトレンコはまるでボックか何かの様にニコニコ顔で飛び回っていた。あんなに嬉しそうな顔を見たことも無い、やっぱり恋をしているのだろうか?
ヴェーバーはもしかするとミュンヘンで取り上げるかとも思っていたのだが、結局そこまでの余裕は無かった。主要レパートリ-ではないロマン派の作品をどのように取り上げるかが来年の開幕の主題だったが、シューベルトの大ハ長調交響曲と共に大きな意味を成す。
プロコフィエフでのイゴール・レヴィットのピアノは耳で感じたことを目で確かめただけだが、ロシアのネイマウスらのピアノ楽派がプロコフィエフを弾くとああなるのかどうかはよく分からない。ペトレンコの指揮に於いては、三番を聴いているが、その方向性は変わらない。ツアーではロシア人の女流が弾くことになるが、恐らくそちらの方がより精妙な演奏になると思う。繰り返しになるが、レヴィットの演奏でのパガニーニの主題のような良さは矢張りここには見られないかもしれない。
さて、大ハ長調交響曲はとても興味深かった。録音の音量を弄ったりしていて序奏部のクレッシェンドなどがおかしくなっていたが、長めにアゴーギクを掛けたりで全体の構成とその意味がよく分かるように指揮していた。だからどこにいるのか分からなくなるというよりも明らかに前があって今があって後があるというような時間感覚がある。
確かチューリッヒでフォンドホナーニが指揮した時には反復を省いたりしていて、そのコンセプト自体が若干不明瞭になっていた。しかし一方ではローマのこの演奏では明らかに動機がそこまでセマンティックな色付けされていなかった。ペトレンコはイタリア語でアーティキュレーションでトライしろと発破をかけていたと思うが、それ以上に繰り返しなどでアドリヴ的に入れて来たと思う。画面を観てもう少し見直してみたい。それによって先へ先へと進む推進力と同時に楽員が発止と演奏出来ていたと思う。まさしく最後に賛辞を送っていたのはそれだと分かった。
当然の事、一つ一つの楽想の磨きと音がベルリンのフィルハーモニカーでは全然異なってくると予想されるが、少なくともペトレンコがこのセントチェチーリア管弦楽団と特別な関係にあることは分かった。想像するに音楽監督パパーノと楽団と三者の関係でトレーナー的な任務を得ているのだろう。世代交代もしっかりしているような楽団で、恐らくパパーノも個人的にも望んでいるのだろう。雰囲気を見てもヴィーナーフィルハーモニカーに時間を割くぐらいならこちらの方が価値がありそうだ。
この恩恵を受けたのもイタリア国内向きの映像が観れたからだ。新たなVPNはクロームブラウザにインストールしたEarth VPNというものでとても使いやすい。英国BBCは独自の方法で使えないようだが、イタリアやフランスやスイスやオーストリアがあって、既にいくつかは確認した。問題は、速度は速いながらも、同地のサーヴァーの稼働状況によって不安定さがあるという事だ。
参照:
メンデルスゾーンの響き 2019-11-16 | 音
2023年以降の計画の発表 2020-04-25 | 音
23日にローマから生中継されたクリスマスコンサートの映像を観る事が出来た。ラディオで聴いて思っていたよりも良かった。なによりもサウンドが昔からのRai3やイタリアのLPのハイ上がりの音ではない。やはりラディオ放送は今でも巷の安物ラディオに合わせたおかしなイコライザーを掛けているのだろう。その証拠にこのオンデマンドのサウンドはノイトラールでaacの標準的な音響である。これで音色とも評価が可能となった。
先ず何よりもオベロン序曲では指揮者のキリル・ペトレンコはまるでボックか何かの様にニコニコ顔で飛び回っていた。あんなに嬉しそうな顔を見たことも無い、やっぱり恋をしているのだろうか?
ヴェーバーはもしかするとミュンヘンで取り上げるかとも思っていたのだが、結局そこまでの余裕は無かった。主要レパートリ-ではないロマン派の作品をどのように取り上げるかが来年の開幕の主題だったが、シューベルトの大ハ長調交響曲と共に大きな意味を成す。
プロコフィエフでのイゴール・レヴィットのピアノは耳で感じたことを目で確かめただけだが、ロシアのネイマウスらのピアノ楽派がプロコフィエフを弾くとああなるのかどうかはよく分からない。ペトレンコの指揮に於いては、三番を聴いているが、その方向性は変わらない。ツアーではロシア人の女流が弾くことになるが、恐らくそちらの方がより精妙な演奏になると思う。繰り返しになるが、レヴィットの演奏でのパガニーニの主題のような良さは矢張りここには見られないかもしれない。
さて、大ハ長調交響曲はとても興味深かった。録音の音量を弄ったりしていて序奏部のクレッシェンドなどがおかしくなっていたが、長めにアゴーギクを掛けたりで全体の構成とその意味がよく分かるように指揮していた。だからどこにいるのか分からなくなるというよりも明らかに前があって今があって後があるというような時間感覚がある。
確かチューリッヒでフォンドホナーニが指揮した時には反復を省いたりしていて、そのコンセプト自体が若干不明瞭になっていた。しかし一方ではローマのこの演奏では明らかに動機がそこまでセマンティックな色付けされていなかった。ペトレンコはイタリア語でアーティキュレーションでトライしろと発破をかけていたと思うが、それ以上に繰り返しなどでアドリヴ的に入れて来たと思う。画面を観てもう少し見直してみたい。それによって先へ先へと進む推進力と同時に楽員が発止と演奏出来ていたと思う。まさしく最後に賛辞を送っていたのはそれだと分かった。
当然の事、一つ一つの楽想の磨きと音がベルリンのフィルハーモニカーでは全然異なってくると予想されるが、少なくともペトレンコがこのセントチェチーリア管弦楽団と特別な関係にあることは分かった。想像するに音楽監督パパーノと楽団と三者の関係でトレーナー的な任務を得ているのだろう。世代交代もしっかりしているような楽団で、恐らくパパーノも個人的にも望んでいるのだろう。雰囲気を見てもヴィーナーフィルハーモニカーに時間を割くぐらいならこちらの方が価値がありそうだ。
この恩恵を受けたのもイタリア国内向きの映像が観れたからだ。新たなVPNはクロームブラウザにインストールしたEarth VPNというものでとても使いやすい。英国BBCは独自の方法で使えないようだが、イタリアやフランスやスイスやオーストリアがあって、既にいくつかは確認した。問題は、速度は速いながらも、同地のサーヴァーの稼働状況によって不安定さがあるという事だ。
参照:
メンデルスゾーンの響き 2019-11-16 | 音
2023年以降の計画の発表 2020-04-25 | 音