チューリッヒからの新制作「シモンボッカネグラ」生中継を観た。バリトンのゲルハーハーがタイトルロールを歌うという事で興味津々だった。この作品に関してはストラーレル演出のスカラ座でのアバド指揮の演奏があり、そのカプッチッリの歌などがあり、今後とも観る機会があるとは思えない作品である。
今回はコロナ禍で、前回に続き管弦楽や合唱は一キロ離れた練習場から中継されて、オペラハウスで再生された音と共に中継された。合唱の感染クラスト化の危険は言うに及ばず、管弦楽も奈落の中では危ない。だから無観客で中継されたミュンヘンの場合は奈落の壁を外して客席へと前に出して演奏している。
Der Weg des Sounds - Opernhaus Zürich
それに比較すると歌手と指揮者管弦楽団の間での息は合わせにくいだろう。会場には50人程とプレス関係者が座って盛んにブラヴォ―が飛んでいた。自分自身が招待でなくて、金を払って出かけただろうかというと疑問だ。
ゲルハーハーの歌と演技は期待に違わないものであったが、強いて言えば、技術的に最高に巧いボッカネグラであったかもしれないが、あのイタリアの底光りするような声からは遠い。山小屋などで一緒になって低い声で話すのを聞くとその冴えない親仁からもそのような声が出てくる。男性の声で感心することは無いのだがイタリアのそれだけは違う。それはもう仕方ないと思う。
演出は最初から観ていないので分からないのだが、演技が活かせるようには出来ていたと思う。支配人ホモキの演出はよく知らない。演奏は大きな事故も無かったように思うが、管弦楽の鳴りは素晴らしいなと音楽監督ルイージの指揮を聴いていたが、暫くして複雑な場面になるとその雄弁さが無くなる。車中のラディオで会場にいた人の評でも、明晰に鳴らす反面上手にオペラを運べる腕が無いようだ。
監督を辞めてその後の就職先は決まっていないようだが、ロンドンのコヴェントガーデンには矢張り難しいのだろう。チューリッヒの格からすればドイツ語圏では上位は限られていて、欧州でもそれほど多くはない。日本では小澤の後で松本で振るようだが、彼にとっては最も上のポストなのだろう。
オペラの指揮と言えども実力の世界で、ステップアップして頂点で指揮する実力のある人などはほんの一握りである。
車中の放送で、更にロックダウンライトから強化する案が強く出てきているようだ。一方で落ち着いてくると自由の制限には法的な根拠などが議論される必要が問われていると新聞にも載っている。当然である。おかしなクヴェア―デンカ―のような連中にものを負わさないように理論的な根拠が問われる。
指数200を超えた地域には自動的に強い規制を掛けて行くというものらしい。少なくともクリスマス前の一時緩和に重きを置く事よりも、最初から大きな転機点にならない規制であったのだから、早めに新年以降の事を議論していくべきだろう。医療機関へのストレスも長引くとやはり大きな問題となる。個人的には来週の散髪の日程だけは無事にやり過ごして欲しいと思う。
因みに地元は上昇して174になった。周りの300前後の地域に引きづられて来ている感じがする。もう少し堪えて欲しいと思う。なにか先に地元でお触れを出すと時間稼ぎできるように思うのだが。
参照:
血となるワインの不思議 2018-07-06 | 文化一般
理髪師協会のコロナ対策 2020-05-06 | 生活
今回はコロナ禍で、前回に続き管弦楽や合唱は一キロ離れた練習場から中継されて、オペラハウスで再生された音と共に中継された。合唱の感染クラスト化の危険は言うに及ばず、管弦楽も奈落の中では危ない。だから無観客で中継されたミュンヘンの場合は奈落の壁を外して客席へと前に出して演奏している。
Der Weg des Sounds - Opernhaus Zürich
それに比較すると歌手と指揮者管弦楽団の間での息は合わせにくいだろう。会場には50人程とプレス関係者が座って盛んにブラヴォ―が飛んでいた。自分自身が招待でなくて、金を払って出かけただろうかというと疑問だ。
ゲルハーハーの歌と演技は期待に違わないものであったが、強いて言えば、技術的に最高に巧いボッカネグラであったかもしれないが、あのイタリアの底光りするような声からは遠い。山小屋などで一緒になって低い声で話すのを聞くとその冴えない親仁からもそのような声が出てくる。男性の声で感心することは無いのだがイタリアのそれだけは違う。それはもう仕方ないと思う。
演出は最初から観ていないので分からないのだが、演技が活かせるようには出来ていたと思う。支配人ホモキの演出はよく知らない。演奏は大きな事故も無かったように思うが、管弦楽の鳴りは素晴らしいなと音楽監督ルイージの指揮を聴いていたが、暫くして複雑な場面になるとその雄弁さが無くなる。車中のラディオで会場にいた人の評でも、明晰に鳴らす反面上手にオペラを運べる腕が無いようだ。
監督を辞めてその後の就職先は決まっていないようだが、ロンドンのコヴェントガーデンには矢張り難しいのだろう。チューリッヒの格からすればドイツ語圏では上位は限られていて、欧州でもそれほど多くはない。日本では小澤の後で松本で振るようだが、彼にとっては最も上のポストなのだろう。
オペラの指揮と言えども実力の世界で、ステップアップして頂点で指揮する実力のある人などはほんの一握りである。
車中の放送で、更にロックダウンライトから強化する案が強く出てきているようだ。一方で落ち着いてくると自由の制限には法的な根拠などが議論される必要が問われていると新聞にも載っている。当然である。おかしなクヴェア―デンカ―のような連中にものを負わさないように理論的な根拠が問われる。
指数200を超えた地域には自動的に強い規制を掛けて行くというものらしい。少なくともクリスマス前の一時緩和に重きを置く事よりも、最初から大きな転機点にならない規制であったのだから、早めに新年以降の事を議論していくべきだろう。医療機関へのストレスも長引くとやはり大きな問題となる。個人的には来週の散髪の日程だけは無事にやり過ごして欲しいと思う。
因みに地元は上昇して174になった。周りの300前後の地域に引きづられて来ている感じがする。もう少し堪えて欲しいと思う。なにか先に地元でお触れを出すと時間稼ぎできるように思うのだが。
参照:
血となるワインの不思議 2018-07-06 | 文化一般
理髪師協会のコロナ対策 2020-05-06 | 生活