ベルリンからバイロイト音楽祭に関しての情報が出て来た。文化大臣グリュタース女史が来年以降の音楽祭に関して発言した。通信社情報が一斉に流された。
文化大臣のレトリックは次の様だ。困難なことは分かっているが、何時までも放っておくことはならない。問題は、理性的で効果的な組織構造としている。
現在進んでいる祝祭劇場のリフォームを支払っていることから、誰が決定権を持つべきとはしないが、多くは税金から資本が出ているので、聴衆にどのように訴えかけるかにあるとして、国内的に世界的に重要な音楽祭として、聴衆が期待するものに相応しいのか?、現在の音楽祭の組織で最高の芸術的水準を齎すのに対応しているのか?と問うている。
そしてここ暫くはいざこざが時々起こっているとして、組織の規約を今日に合わせるべきではないかとしている。
ベルリンの新聞のネット欄は、ここで元祖音楽監督ティーレマンの去就について取り上げていて、その年末までに失効する契約延長が為されずに新たな契約がオファーされている報を挿んでいる。一方、文化相は、芸術監督カタリーナ・ヴァークナーのこれまでの仕事を具体的に評価して、今後もヴァークナー家を組織の中で規定して行く必要を語る。要するに首に紐を付けるという事と同時に、既にカタリーナと仲直りしたパスクエ夫人追放、キリル・ペトレンコへの妨害、主要歌手との契約破棄、アンドリス・ネルソンス虐めなどの責任をティーレマンに押し付けるという事にもなる。
既に昨年からカタリーナはティーレマンへの圧力を掛けていて、連邦政府の意向通りに動いていたようだ。要するにいつものようにティーレマンが癇癪を起こして出て行っても良しとの戦略通りに動いた ― ザルツブルクの様に骨抜きになるまで居座るのだろう。更にカタリーナが病に倒れてから虚言を公言したことのその旨が徐々に分かって来るのではなかろうか。要するにゴネルことで条件闘争へと進めたかったようだが、ここまで大臣から圧力が掛かると大人しくするのかどうか。
モニカ・グリュタース大臣はキリル・ペトレンコと顔を並べて、コロナ禍で苦しむフリーランサーの為の寄付活動を後押しした。私も一緒に名前を出来るだけ売った。それだけでも彼女が何をするべきかは分かっている筈だ。
次のペトレンコ指揮の楽劇「指輪」は復活祭と言われていたが、現実的には毎年一つづつでも大変だと思っていた。時期柄舞台神聖劇「パルジファル」は五年先にはやるだろうが、その夏には新制作でバイロイトに返り咲も夢物語ではなくなった。
来年は通常全32公演を22公演で縮小して行うと大臣が語ったようだ。入場制限はまだ分からないという事で計画が進む。恐らく三分の一ぐらいから可能な限り追加販売をしていくという事らしい ― 払い戻し無しなら五分の一からが安全。オクサーナ・リニヴ指揮のアスミク・グリゴーリアンのゼンタでの新制作「オランダ人」も合唱のPAなどハイブリット上演は決まっているので、寧ろ確実に配券して貰えそうな二年目を楽しみにしたい。「ヴァルキューレ」でズビン・メータなどが振るならそれもいいなと思う。
朝早くパン屋に向かった。小雨勝ちの所で外で待っていて入る時にネットウァーマーのマスクを上げるのをすっかり忘れていた。偶々限られた人にしか見られなかったが、喋ると横から見られたので明瞭に声が聞こえたのだろう。誰一人も注意してくれなかった。警察などが入ってきたら50ユーロの罰金だった。屹度怖いアンチコロナ政策のクヴェーア―デンカ―の親仁に見えたのだろう。雨雲レーダーを見て出かけたのでお蔭さまで濡れずに走れた。土曜日のこりを取るためにも丁度よい。パン屋は年末ではなくて土曜日も開けることが分かった。つまり大晦日の木曜日の後にも買える。
クリスマスのリースリンググローセスゲヴェックスの「キルヘンシュトック」2009年は色も結構ついていたが、若々しさも充分だった。胡椒風味や杏風味が玄武岩交じりのスパイシーとして2009年特有のふっくらした果実風味に乗る。しかし価格三倍もするようなブルックリンヴォルフの独最高価なグランクリュとの差は大きい。それだけの複雑さと大熟成は期待出来ない。当時はまだワイン醸造所フォンブールのオーナーは先ごろ亡くなった指揮者のツグッテンブルクだった。
参照:
Monika Grütters: Bund stellt Strukturen der Wagner-Festspiele infrage, Zeit vom 28. Dezember 2020
理不尽そのものの主張 2020-07-27 | マスメディア批評
敵はバイロイトにあり 2018-11-14 | 文化一般
文化大臣のレトリックは次の様だ。困難なことは分かっているが、何時までも放っておくことはならない。問題は、理性的で効果的な組織構造としている。
現在進んでいる祝祭劇場のリフォームを支払っていることから、誰が決定権を持つべきとはしないが、多くは税金から資本が出ているので、聴衆にどのように訴えかけるかにあるとして、国内的に世界的に重要な音楽祭として、聴衆が期待するものに相応しいのか?、現在の音楽祭の組織で最高の芸術的水準を齎すのに対応しているのか?と問うている。
そしてここ暫くはいざこざが時々起こっているとして、組織の規約を今日に合わせるべきではないかとしている。
ベルリンの新聞のネット欄は、ここで元祖音楽監督ティーレマンの去就について取り上げていて、その年末までに失効する契約延長が為されずに新たな契約がオファーされている報を挿んでいる。一方、文化相は、芸術監督カタリーナ・ヴァークナーのこれまでの仕事を具体的に評価して、今後もヴァークナー家を組織の中で規定して行く必要を語る。要するに首に紐を付けるという事と同時に、既にカタリーナと仲直りしたパスクエ夫人追放、キリル・ペトレンコへの妨害、主要歌手との契約破棄、アンドリス・ネルソンス虐めなどの責任をティーレマンに押し付けるという事にもなる。
既に昨年からカタリーナはティーレマンへの圧力を掛けていて、連邦政府の意向通りに動いていたようだ。要するにいつものようにティーレマンが癇癪を起こして出て行っても良しとの戦略通りに動いた ― ザルツブルクの様に骨抜きになるまで居座るのだろう。更にカタリーナが病に倒れてから虚言を公言したことのその旨が徐々に分かって来るのではなかろうか。要するにゴネルことで条件闘争へと進めたかったようだが、ここまで大臣から圧力が掛かると大人しくするのかどうか。
モニカ・グリュタース大臣はキリル・ペトレンコと顔を並べて、コロナ禍で苦しむフリーランサーの為の寄付活動を後押しした。私も一緒に名前を出来るだけ売った。それだけでも彼女が何をするべきかは分かっている筈だ。
次のペトレンコ指揮の楽劇「指輪」は復活祭と言われていたが、現実的には毎年一つづつでも大変だと思っていた。時期柄舞台神聖劇「パルジファル」は五年先にはやるだろうが、その夏には新制作でバイロイトに返り咲も夢物語ではなくなった。
来年は通常全32公演を22公演で縮小して行うと大臣が語ったようだ。入場制限はまだ分からないという事で計画が進む。恐らく三分の一ぐらいから可能な限り追加販売をしていくという事らしい ― 払い戻し無しなら五分の一からが安全。オクサーナ・リニヴ指揮のアスミク・グリゴーリアンのゼンタでの新制作「オランダ人」も合唱のPAなどハイブリット上演は決まっているので、寧ろ確実に配券して貰えそうな二年目を楽しみにしたい。「ヴァルキューレ」でズビン・メータなどが振るならそれもいいなと思う。
朝早くパン屋に向かった。小雨勝ちの所で外で待っていて入る時にネットウァーマーのマスクを上げるのをすっかり忘れていた。偶々限られた人にしか見られなかったが、喋ると横から見られたので明瞭に声が聞こえたのだろう。誰一人も注意してくれなかった。警察などが入ってきたら50ユーロの罰金だった。屹度怖いアンチコロナ政策のクヴェーア―デンカ―の親仁に見えたのだろう。雨雲レーダーを見て出かけたのでお蔭さまで濡れずに走れた。土曜日のこりを取るためにも丁度よい。パン屋は年末ではなくて土曜日も開けることが分かった。つまり大晦日の木曜日の後にも買える。
クリスマスのリースリンググローセスゲヴェックスの「キルヘンシュトック」2009年は色も結構ついていたが、若々しさも充分だった。胡椒風味や杏風味が玄武岩交じりのスパイシーとして2009年特有のふっくらした果実風味に乗る。しかし価格三倍もするようなブルックリンヴォルフの独最高価なグランクリュとの差は大きい。それだけの複雑さと大熟成は期待出来ない。当時はまだワイン醸造所フォンブールのオーナーは先ごろ亡くなった指揮者のツグッテンブルクだった。
参照:
Monika Grütters: Bund stellt Strukturen der Wagner-Festspiele infrage, Zeit vom 28. Dezember 2020
理不尽そのものの主張 2020-07-27 | マスメディア批評
敵はバイロイトにあり 2018-11-14 | 文化一般