Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

変異株の影響は如何に

2021-02-19 | 歴史・時事
変異株が鍵を握っている。一部指数の下がり方が怪しくなっている。バーデンヴュルテムベルクとラインラントプファルツしか50以下に至っていない。三月初めまでに目標に到達できるかどうかヘッセンなどはやきもきしだした。

デンマーク国境のフレンツベルクなどでは変異株の影響で急上昇した。全国に回るとは思われないが、こうなると二つに一つしかない。変異株の影響でロックダウンを伸ばすか、変異株の影響は英国同様に抑えれるとして、予定通り徐々に緩和して行くかしかない。

車中のラディオは、文化的施設は各々の基準を厳しくしてあって開いていくことが文化的に大切だとしていた。ラインラントプファルツでは、戸外で500人、室内で250人の数字が出ている。感染の指数からすれば35が妥当のようだ。3月4日までの二週間に優秀な州がそこまで至るかどうか。至れば変異株の影響は限定的となるだろう。更に二三週間様子を見て開ければいい。

ミュンヘン自体は問題ないにしてもバイエルン州がそこまで至るかは分からない。矢張り新演出「ばらの騎士」初日は無観客になるだろうか。今回は珍しく知事のゾーダーが緩和にそわそわしている。政局を見据えてこの辺りでコロナ対応評価を確定させたいと思っているのだろう。どう考えても彼の思うように綺麗に段階的な緩和が可能とは思われない。矢張りポピュリズム政治家でしかない。あのマスク信仰であるからこそマスクを外すレストランの再開は難しいと話している。早く尾身流を習ってきなさい。ヴァイスヴルストと芥子を片手に、片手でマスクを外せと言いかねない男だ。

バーデンバーデンからのハウスシュピールの初日は、前夜祭に続いてヴァイオリンのテツラフが出て、フランクのソナタとアンコールにベートーヴェンを弾いた。フランクは昨年同じ祝祭劇場でキャプサンのチェロでユジャワンがピアノを付けていたので、勿論編曲とは異なるもののピアノに不満があり過ぎて聴いていられなかった。しかしベートーヴェンはなかなか良かった。

既に言及した様なガラガラな音は名器でなくて新しいヴァイオリンから出てきていることが分かった。しかし弓は古いものを使っているらしい。彼の大ピアニストリヒテルがヤマハを使っていたのと同じ様な意味で新楽器を使っているようだが、それが前夜祭のシャコンヌやベートーヴェンでの様に活きることもあるので面白い。音程がだら下がりになったりしてもあまり気にならないのはそうした音楽性にある。

ニュースはフランス側が国境閉鎖への動きに敏感に成っていて、指数280などの変異株の影響が疑われる所で大掛かりなテストを始めていると報じていた。国境では双方とも通勤が多く、昨年の春の閉鎖でもそれは可能な限り交通していた。しかし今回はチェコ、ティロルなど本格的に閉鎖することで少しでも変異株の感染拡大を妨げようとする意志が強く働いている。金曜日のロベルト・コッホ研究所の見解はどうなのか、我々の生活を大きく左右することになりそうだ。強いては中欧における一つの基準ともなって行くかもしれない。



参照:
コッホ研究所会見に注目 2021-02-18 | 文化一般
待て、勝負ありの感 2021-02-17 | 音 
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