気温がどんどんと上がる。このような二月は初めてだ。異常気象でもなにでもいいから先ずはコロナの感染が収まることを願いたい。ワイン街道は車であふれているようだ。週末のニュースでは森などに人が集まる予想なので各地に警察官などを配置して密にならない様に指導すると伝えていた。まだ二三日は快晴が予報されているので、年寄りやホームワーク従事の者は無理して出かける必要などは無い。寒ければ寒いで感染の拡大が危惧されて、天候がよくなれば人が動く、どちらにしても感染を抑えるか、もう抑制を断念するかのどちらしかないだろう。スェーデンのように先に人を殺してしまってはいけないがワクチンで死者を抑制できるならそろそろ決断する時ではなかろうか。
土曜日のお昼の香港からの放送は興味深かった。86年かのアジア文化祭に出演した上海出身のピアニストフーツォンの録音が流れた。昨年ロンドンでコロナで88歳で亡くなったことから取り上げられた。名前だけは以前から知っていたが、初めてそのピアノを聴いた。ショパンコンクール何位とかそこの審査委員とかは全く関係なく素晴らしいピアノで、比較できる人がいるのかなと思った。プログラムも良かったが、流石である。初めて知ったのだが、メニューインの娘さんと結婚していたこともあって、子供さんもいるようだ。だからロンドン在住だったのは分かったが、あまり西欧で活躍していた記憶が無い。
土曜日のミュンヘンからの生中継の曲間のインタヴューの内容はとても良かった。ベルリンからミュンヘンにやってきて滞在したキリル・ペトレンコにバッハラー支配人が質問する形の映像だった。ストリーミング放送の特長に続いて、プログラムの話しで、二曲の交響曲間の「ハイリゲンシュタットの遺書」にバッハラーが言及した。どうしたのかと思うと月曜日にそれを朗読するようで、人気のリゼ・ダヴィドセンが再びミュンヘンに戻って来てドイツ語歌唱検定試験を受ける。曲目はベートーヴェンの歌曲なので、またまた厳しい耳が傾けられる。
二百年間の二大交響曲作家として、そのプロフィールと作品との関係について、ベートーヴェンにおいては苦しい時こそ余計に芸術的になされるとしていて、ショスタコーヴィッチと対照としていた。
また七年間のミュンヘン時代の音楽的回想を求められて、「そんなこと予め言っておいて貰わないと」と挟みながら、「三部作」が最初に出てヴァークナーの作品群と付け加えて「影の無い女」を挙がったのには驚いた。そして、そうそうたる歌手や素晴らしい楽団、更に取り巻く環境と熱狂的な観衆が下から上から、そして横から、舞台裏と挙げられると、それだけで多くの熱心な人が自分の事だと確信したに違いない。
それ故に、聴衆が入る夏のオパーフェストの準備の中で、お先が見えない状態であるが、何とか願いたいと最後に祈っていた。
先日カラヤン指揮「ばらの騎士」を語るヴィデオでは、人気歌手のプロハスカが当該映像を観ながら語っていた。その他には嘗ての国立劇場のホルランダー支配人や昨年ベルリンで演出したアンドレ・ハラー、ヴィーナーフィルハーモニカーのクラリネット奏者ペーター・シュミ―ドル、グロイスボェック、ザルツブルクのラブルシュタットラー、リハーサルにいた指揮者ヴェルサーメストのなどと出場していたが、その名前や風采の印象とは大分異なってとても教養のある人であるのが分かった。そこで日曜日に放送された彼女が歌っているアムステルダムの2014年のクリスマスコンサートを聴いた。マーラーの交響曲をまだ元気なヤンソンスが指揮していた。歌手の歌以上にその指揮が声部の出入りにまるで張り切り交通巡査が旗振りする姿が垣間見えた。
参照:
一期一会の時を迎える 2021-02-21 | アウトドーア・環境
鋭い視線を浴びせる 2018-07-16 | 女
土曜日のお昼の香港からの放送は興味深かった。86年かのアジア文化祭に出演した上海出身のピアニストフーツォンの録音が流れた。昨年ロンドンでコロナで88歳で亡くなったことから取り上げられた。名前だけは以前から知っていたが、初めてそのピアノを聴いた。ショパンコンクール何位とかそこの審査委員とかは全く関係なく素晴らしいピアノで、比較できる人がいるのかなと思った。プログラムも良かったが、流石である。初めて知ったのだが、メニューインの娘さんと結婚していたこともあって、子供さんもいるようだ。だからロンドン在住だったのは分かったが、あまり西欧で活躍していた記憶が無い。
土曜日のミュンヘンからの生中継の曲間のインタヴューの内容はとても良かった。ベルリンからミュンヘンにやってきて滞在したキリル・ペトレンコにバッハラー支配人が質問する形の映像だった。ストリーミング放送の特長に続いて、プログラムの話しで、二曲の交響曲間の「ハイリゲンシュタットの遺書」にバッハラーが言及した。どうしたのかと思うと月曜日にそれを朗読するようで、人気のリゼ・ダヴィドセンが再びミュンヘンに戻って来てドイツ語歌唱検定試験を受ける。曲目はベートーヴェンの歌曲なので、またまた厳しい耳が傾けられる。
二百年間の二大交響曲作家として、そのプロフィールと作品との関係について、ベートーヴェンにおいては苦しい時こそ余計に芸術的になされるとしていて、ショスタコーヴィッチと対照としていた。
また七年間のミュンヘン時代の音楽的回想を求められて、「そんなこと予め言っておいて貰わないと」と挟みながら、「三部作」が最初に出てヴァークナーの作品群と付け加えて「影の無い女」を挙がったのには驚いた。そして、そうそうたる歌手や素晴らしい楽団、更に取り巻く環境と熱狂的な観衆が下から上から、そして横から、舞台裏と挙げられると、それだけで多くの熱心な人が自分の事だと確信したに違いない。
それ故に、聴衆が入る夏のオパーフェストの準備の中で、お先が見えない状態であるが、何とか願いたいと最後に祈っていた。
先日カラヤン指揮「ばらの騎士」を語るヴィデオでは、人気歌手のプロハスカが当該映像を観ながら語っていた。その他には嘗ての国立劇場のホルランダー支配人や昨年ベルリンで演出したアンドレ・ハラー、ヴィーナーフィルハーモニカーのクラリネット奏者ペーター・シュミ―ドル、グロイスボェック、ザルツブルクのラブルシュタットラー、リハーサルにいた指揮者ヴェルサーメストのなどと出場していたが、その名前や風采の印象とは大分異なってとても教養のある人であるのが分かった。そこで日曜日に放送された彼女が歌っているアムステルダムの2014年のクリスマスコンサートを聴いた。マーラーの交響曲をまだ元気なヤンソンスが指揮していた。歌手の歌以上にその指揮が声部の出入りにまるで張り切り交通巡査が旗振りする姿が垣間見えた。
参照:
一期一会の時を迎える 2021-02-21 | アウトドーア・環境
鋭い視線を浴びせる 2018-07-16 | 女