夜中はよく眠れた。心拍計が初めて毎分48回まで下がった。実感としてすとんと寝入ったのが分かった。様々な条件が整ったのだろう。掛け布団も軽く、寒くはない適温と静けさだ。更にアルコールが入っていない事や夕食を早めに済ませてお茶も飲んでいたことなど。睡眠分析はどうかというと深い眠りには達せずに5時間の軽い睡眠となっている。6時前に目が覚めたので寝起きは悪かった、しかし不快さは少なかった。走れるかの不安はあったのだが、準備体操で完全に戦闘ムードになった。パンツは脱いだが上着は着ていた。陽射しが無かったからだ。
走りだしも蹴りなどが素直に効いて、更に筋力で体勢を崩さずにコムパクトに走る方法を実感した。今後は運動時にとても参考になる身体の動かし方だと思う。しかし中間点も峠到着も睡眠状況の悪かった前回の記録には至らなかった。
下りは明らかに早く、最高速度も山道で時速15.5㎞出していたが、最終タイムは遅れた。最高心拍数は今回は毎分174と下がり、歩調だけ毎分197と上がった。要するに上りで飛ばしたのが前回、下りで飛ばしたのが今回。上りで抑えても下りで心拍数を最後のスパートまで上げて行けることが分かった。運動形態としては悪くないと思った。平均歩幅はよって3㎝ほど伸びた。週明けへと課題が出てきた。
金曜日はライプチッヒのゲヴァントハウスからの中継だった。再開無観客コンサートで、響くホールと奥の深い舞台からの音楽を堪能した。途中で市長からのお話しや哀悼の言葉があった。一曲目のバーバーのアダージョは残念ながらベルリンでのペトレンコ指揮とは比較にならない演奏程度だった。指揮者ネルソンズの課題が其の侭出ていたように思う。こういう指揮ではオペラでも頂点には出られない。
しかし二曲目のトリフォノフの弾いたモーツァルトのハ長調K503は見事な演奏で、自由自在のピアニストに合わせる指揮も反応するゲヴァントハウス管弦楽団も最高の出来だったと思う。ペトレンコ指揮でトリフォノフのベートーヴェンはそこまで柔軟に合わせていなかったように記憶するが、比較してみないといけない ― プロコフィエフ協演に関しては既に書いていた。
Prokofiev: Piano Concerto No. 1 / Trifonov · Petrenko · Berliner Philharmoniker
トリフォノフの演奏は素晴らしい。この人ぐらいにピアノを弾けるなら自分で弾きたいと思う。一流プロのピアニストでもそれだけ時間を掛けてこの程度しか弾けないならピアノなんかやらない方がいいと思う事がある。自作のカデンツもやり放題でしかも趣味も良くてとても面白かった。謂わばモーツァルトのピアノ協奏曲のピアノはそのもの天才作曲家の胸の中とするならば、これほど活き活きと天才像を伝えてくれる演奏も珍しい。昨年のルツェルンでの切符がコロナで台無しになって仕舞ってとても残念だ。
それにしてもコンツェルトマイスターのシュヴァルツヴァルト出身落ち武者のブロイニンガーがまた素晴らしいリードをしていて、楽員各々も準備万端で臨んでいる。そして何よりもソリストが良くてそれに指揮のネルソンズが合せて行くとどんどんと演奏がエスカレートしてよいものになっていた。それがこの指揮者の一番良いところである。
Andris Nelsons & Daniil Trifonov
参照:
企業秘密の領域へ 2018-10-09 | 音
社会的距離感への不満 2020-09-01 | マスメディア批評
走りだしも蹴りなどが素直に効いて、更に筋力で体勢を崩さずにコムパクトに走る方法を実感した。今後は運動時にとても参考になる身体の動かし方だと思う。しかし中間点も峠到着も睡眠状況の悪かった前回の記録には至らなかった。
下りは明らかに早く、最高速度も山道で時速15.5㎞出していたが、最終タイムは遅れた。最高心拍数は今回は毎分174と下がり、歩調だけ毎分197と上がった。要するに上りで飛ばしたのが前回、下りで飛ばしたのが今回。上りで抑えても下りで心拍数を最後のスパートまで上げて行けることが分かった。運動形態としては悪くないと思った。平均歩幅はよって3㎝ほど伸びた。週明けへと課題が出てきた。
金曜日はライプチッヒのゲヴァントハウスからの中継だった。再開無観客コンサートで、響くホールと奥の深い舞台からの音楽を堪能した。途中で市長からのお話しや哀悼の言葉があった。一曲目のバーバーのアダージョは残念ながらベルリンでのペトレンコ指揮とは比較にならない演奏程度だった。指揮者ネルソンズの課題が其の侭出ていたように思う。こういう指揮ではオペラでも頂点には出られない。
しかし二曲目のトリフォノフの弾いたモーツァルトのハ長調K503は見事な演奏で、自由自在のピアニストに合わせる指揮も反応するゲヴァントハウス管弦楽団も最高の出来だったと思う。ペトレンコ指揮でトリフォノフのベートーヴェンはそこまで柔軟に合わせていなかったように記憶するが、比較してみないといけない ― プロコフィエフ協演に関しては既に書いていた。
Prokofiev: Piano Concerto No. 1 / Trifonov · Petrenko · Berliner Philharmoniker
トリフォノフの演奏は素晴らしい。この人ぐらいにピアノを弾けるなら自分で弾きたいと思う。一流プロのピアニストでもそれだけ時間を掛けてこの程度しか弾けないならピアノなんかやらない方がいいと思う事がある。自作のカデンツもやり放題でしかも趣味も良くてとても面白かった。謂わばモーツァルトのピアノ協奏曲のピアノはそのもの天才作曲家の胸の中とするならば、これほど活き活きと天才像を伝えてくれる演奏も珍しい。昨年のルツェルンでの切符がコロナで台無しになって仕舞ってとても残念だ。
それにしてもコンツェルトマイスターのシュヴァルツヴァルト出身落ち武者のブロイニンガーがまた素晴らしいリードをしていて、楽員各々も準備万端で臨んでいる。そして何よりもソリストが良くてそれに指揮のネルソンズが合せて行くとどんどんと演奏がエスカレートしてよいものになっていた。それがこの指揮者の一番良いところである。
Andris Nelsons & Daniil Trifonov
参照:
企業秘密の領域へ 2018-10-09 | 音
社会的距離感への不満 2020-09-01 | マスメディア批評