Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

気掛かりな若年層の重篤化

2021-04-21 | 文化一般
バイロイトの市長が今年のヴァークナー音楽祭について話している。最も気になっているのは収容人数で、今まで出ていた数字は900人、450人、200人の三種類らしい。バイロイト市には大株主として、初日の入場券の11%が配券される。

その中から赤絨毯を闊歩するゴォツャルクなどが招待されるらしい。つまり例年ならば200枚程度。同様に友の会、州政府、連邦政府へと配られるので半分以上は招待席となるのだろう。つまり、今回減員されると致し方がないという。僅か22枚となると悪夢だという。

同時に今回のバイロイト音楽祭は有限会社にとっては何とか入場収入を出して損失を埋めたいとしている。その人数が毎回900人ならば計算通り、しかし450人なら厳しい。200人では儲けが出ない。

最終判断を延ばした理由はそこにある。既に照明の予行練習は終えて、例年の様に6月には音楽的な練習が始まる。合唱団が歌う場所の空調は整えられた。

あとはワクチンの接種状況に大きく左右されるとなっている。最新の情報によればイスラエルの例を見るように接種が市民の過半数を超えたところで、大きく感染者数も死者数も改善されるらしい。それが五月一杯とされていて、六月には先が見えてくるとされている。場合によっては900人入場も可能となるだろう。

但し気掛かりなのは、変異株の影響で明らかに若年層の重篤化が確認されている事である。病歴の無い50歳以下の者が人工呼吸器に繋がれていることの意味は大きい。死者は老人の比率の方が多いようだが、ECMOなどを必要する者も接種の済んだ80歳以上は少なくなって、弱年齢化している。

同様な傾向がブラジルやチリなどで観察されていて、ICUの半数以上が重篤化した若年層者であるとされ、所謂ブラジル変異の強毒化と同様の状況が起きている。

また子供が強制的に学校で検査することから、バイエルン州下フランケン地方のヴュルツブルクでも全体の新陽性者指数の倍の指数が児童生徒に拡がっていて、若い両親の家庭での連鎖を呼んでいるらしい。学校閉鎖が必要とされる所以である。

近辺ではハイデルベルクが指数100を超えたことも明記しておきたい。長く低水準であったが、崩れる契機があったのか。大クラスターなどの情報は出ていない。ここ地元ワイン街道も急上昇こそなかったが128と中々下がらなくなってきている。

ザクセン州は全ての州民にアストラゼネカが準備されて、打ちたい者が打てるようになった。早く過半数になって、激減するといい。



参照:
捲った古いプログラム 2021-04-20 | 雑感
相似となっている風景 2021-04-12 | 雑感
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