Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

四回目のキャンセル

2021-04-25 | 雑感
バーデンバーデンから手紙が入っていた。内容は5月の計画がキャンセルになったことと、その理由に5月16日までの州の規制そして連邦政府の決定と挙げられている。両方とも駄目だったという事でもあろう。

これまでベルリナーフィルハーモニカー公演は都合四回キャンセルされたことになる。あとから考えれば最初の決定でもう一週間程猶予を貰って開催していればという気持ちが強い。二回目の2020年11月追加公演は感染の広がりから難しいと思った。しかし数日日程が違ったら可能だった。三回目の今年も状況から難しかった。追加公演も感染対策が遅れてチグハグとなった。

安全性からすれば最初の時に人数を半数に制限していたなら全く問題は無かったと思う。しかしあの時点ではノウハウが欠けていて結果論でしかない。いつも数日日程がずれていれば可能だった。復活祭に行うという祝祭という事で宿命的だ。

一方で新たな衛生コンセプトを提出して更に大掛かりな上演が出来るようにするとある。ネットニュースでは特に英語のものなどは出任せの取材をしていない情報が流れているが、再開は夏6月初めになるかどうか、後半にはヴィオッティ指揮のスペインの楽団がオッテンザムマーのソロで入っている。

夏のセガン指揮の欧州室内管弦楽団もまだ日程が出ていない。7月末のゲリギーエフ一団の「トスカ」引っ越し公演辺りがその狙いだろう。

聖霊降臨祭にはSWRを振る筈だったエラスカサドに代わってマナカルダが振るという。ピアノはシュタットフェルトである。それならティートュス・エンゲルでもよかったではないか。無観客で四日間ほどやるので、シュタットフェルトのリサイタルを入れたとすると、もう一日誰を入れるのか?

そして肝心の寄付か金券への変換のお願いが書いてあった。既に2022年分は購入していているので、いつの時点で寄付にするかの決断だけだ。それほど金に困っている様子はないので、もう少し様子を見てみよう。

もう一年寄付しておけば、少なくとも再来年の情報は少しだけ先に入る。それだけだ。11月に去年の様に埋め合わせが入るのかどうか、極東公演次第である。2023年復活祭は「影の無い女」上演と予想されるが、ヨーナス・カウフマンが出る訳でもないのでそれほど早くは売り切れない。皇后と皇帝を誰が歌うのか、演出が誰かが焦点。あまりこれと言った名前は浮かばない。ドラマティックな歌を歌える人は男女ともそれほど多くはない。

ミュンヘンから地元紙が伝えている。ゾーダー知事がサッカー欧州選手権にミュンヘンのアリアンツアリーナに少なくとも二割の収容で6月15日に開催することを決めたという。つまり、同様に文化関係でも日程を約束しない限りは、バイエルン憲章に書いてある通り「文化国バイエルン」では無くなり、政治家としての信頼が喪失してしまうだろうとしている。

つまり国立劇場やガスタイクに少なくとも400人の聴衆を集めての日程の確約をすべきであるとした。具体的にはオぺルンフェストシュピーレの新制作「トリスタン」を確約しろという事にもなる。既に言及したようにそれがまだ為されていないから配券が出来ていないのである。

400人という数字は2000人に二割を掛けただけだが、劇場の減員座席図からすれば500人となり、それが未だに確約されていないことがこの記事から証明されたことになるだろう。現実的に5月初めにはそれ以上は望めない。そして接種が進んで来て状況が好転しても800人から1000人の間だと思われる。申し込んだ中で一枚か二枚配券されれば御の字だろうか。

これからすればやはりバイロイトは無観客になる可能性がとても高い。合唱を客席に入れて歌わせると面白いと思う。



参照:
Wenn Markus Söder glaubwürdig bleiben will, Robert Braunmüller, AZ vom 24.4.2021
五月以降の見通し 2021-04-23 | 暦
コロナ収束への工程表 2021-03-17 | 生活 


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