Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

夏の旅の木陰の一時

2021-07-05 | アウトドーア・環境
承前)そもそもアルゴイからバーデンバーデンは四時間も掛からなかった。だから途中の気持ちよい丘の上でピクニックでもして、更に気持ちよく演奏会の「冬の旅」を菩提樹ではないが木陰でお勉強するというのが計画だった。しかし、それが出来ずに二回一時間づつ無駄に車を走らせていた。

一回目は宿を出た向きが違っただけで迂回路の永遠の環に嵌って仕舞い、最後にナヴィを当てにするとそれを繰り返すことになった。切って仕舞って視覚と勘に頼るところなのだが知らない土地で記念撮影を避けるためにはナヴィが無いと危ない。慌てずに燃料を使い続けた。

最初は前夜のアルコールが残っていたのかフラフラしていて、同時に現金を下ろそうと脳裏にあった。そしてやっとレッヒ川の向こう側に渡ってからも、途上の調べていた街で探してみる。中に入って聞いてみると郵便局が既に荒物屋になっていた。そして近くでは今やフッセンと朝一番で迷った街にしかないと言われ、燃料を使うぐらいなら適当な場所で手数料を払えとまで言われた。なにか現地調査をしているようだ。

それでも憩うに良さそうな場所を見つけたのだが、暫くすると帽子を被ったお兄さんが撒き出す黄色い液体と風向きを見て直ぐに撤退した。何かを食べていなくてよかった。逃げ出した車を見てお兄さんは笑っただろうと思う。

結局燃料を補給してケムプテンの街を出たのは15時に近く、残り2時間はそのものナヴィに表れる1時間50分と差が無い。危ないと思った。渋滞があれば終わりで、工事が多ければそれでも駄目だ。幸い土曜日の逆方向なので大きな渋滞もなく、写真撮影も無く駆け抜けた。アウトバーンをバーデンバーデンで下りたのが15分ほど前だった。こうなれば少し遅れても思い、準備を進めながら駐車場を目指す。入ったのが5分前だ。まだ駐車場スペースが空いていたので、またパトロン向きの場所が女性向になっていて、その後に停めて、上に急いで上がって17時前だった。こんなにタイトな行程は珍しい。

そして紙を出すと空き空きで、直ぐに鼻に軽く綿棒を当てただけだった。五分したら来て呉れと、全くいい加減なテストだった。要するにあんなもので発覚する様に鼻毛や表面にウイルスが付いているようなものならスーパースレダーでしかない。全く形式的なものである。今回は赤十字の注意書きに書いてあったように散々に飴を舐めていたが、塩は持っていたのだが時間が無くて塩水通しはしなかった。今後は、嗽薬と塩水は必携だと思う。もうそれで完璧だ。

バーデンバーデンはそのように正式な陰性証明書では無くて反応が出なかったという証明だけで入場となる。因みに当地は現在ドイツのワースト4番で感染が広がっている。陽性の危険性が無いならばなにも接種証明などは要らない。そもそも市中感染が少ない時には無意味である。問題は増えた時にドイツ政府は「今後感染が広がってもコンサートなどに使えるように」と接種のテコ入れとしているが、さて秋がどうなるかである。兎に角自己犠牲で打つ人は早く打って欲しい。(続く)



参照:
首尾よく拾ったこぼれ球 2021-06-26 | 文化一般
感動は幕が上がる前から 2021-06-29 | 文化一般
コメント
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