Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

つい手が出るお得感

2021-07-23 | 生活
バーデンバーデン祝祭劇場でのトリフォノフピアノリサイタルの券を購入。500人入場ということを確かめていたので、通常は階下しか使わないのだが、全部を使ってゆったりと。先日のディドナートとネゼセガンの歌曲の夕べと同じだ。要するに視覚的には遠くなるが音響がよくなる席が増える。反面予想通り階下の席は高価になっていて手が出ない。最高価格130ユーロを取るのはやはり凄い。

それで私は狙った前回同様の席を購入した。上から見下ろす形になって本当にいい音は聴けないが、距離がそれ程ないので、手元も追えて、その実力を吟味できると思う。但しプログラムはザルツブルクなどと同じブラームス編曲のパルティータとか、フーガの技法などを弾く。先日のタングルウッドからの中継でもバッハのアンコールをしていたので注目である。

より注目したのは祝祭劇場のパトロン面々の席の買い方で、一番乗りした時には既に可成り出ていた。通常はピアノリサイタルというと下手から扇状に売れていくのが有名音楽祭などでもみられるが、流石にここは大分違う。勿論パトロン座席は其の侭で、更にいい席が売れていた。例えば上手のサイドとかピアノの音響としては素晴らしい席で、下手よりも出ていた。

やはりそういう人の多くは家庭でピアノを子供の時から触っていたような人が多くて、家庭で余分に購入しているのだと思われる。やはり金があってただの俗人という層は限られるのかもしれない。

お目当てのそれを購入してから他のプログラムを覗いてみる。プログラム自体は知っていたが、ユジャワンのデュオを見ると、前回は中ホール使用で近くで聴けたのだが今回は遠い。キャプサンのチェロも前回の演奏からすると大ホール使用では中々通らないとも感じている。更に価格も15ユーロなのだが一寸残念で除けた。

ベルチャ四重奏団も同じ態勢であるがこちらは大きなホールでも聴いてみたかったので、真上から聴いてみようと思う。何よりもショスタコーヴィッチの四重奏曲やブラームスの一番などで、更に11ユーロの魅力には勝てなかった。

もう一つお得感で購入してしまったのはまだユロウスキーが振っているロンドンフィルとユリヤ・フィッシャーのエルガーの協奏曲とラフマニノフだ。同曲はペトレンコがミュンヘンで共演したので生で聴いておきたいとも思った。そして22ユーロがなんといっても邪魔にならない。

最初のはペイパルで支払ったので初めて確認電話が入った。携帯番号を入れていないとそういうことになるようで、セーフティのやり方はその都度代わるので厄介だ。



参照:
もしもピアノが弾けたなら 2021-04-11 | 音
秋の公演の先行予約を出す 2021-07-08 | 文化一般
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