Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

大衆食では無いおつまみ

2021-07-25 | 料理
土曜日に夕刻に帰宅した。18時からのミュンヘンのプリンツゲンテンテアターからの新制作「イドメネオ」中継を観る為だ。そして日曜日はバイロイトからの史上初の初日完全中継がある。

金曜日の夜正確には午前様で駐車場に向かった。地下に入るとなんと入り口が閉まっていた。何一つ持ち歩かずに飲み歩いていたからだ。やらかしたと思って、電話するにも叶わない。持っているのは車の鍵とカメラと財布だけである。今し方別れた人を探して街を走るが見つからなかった。仕方が無いのでインターフォンで連絡でもしようかと泣き顔で戻ると、先ほど隣に座っていたようなオレンジ色の服の親仁がいた。明らかにお互い様酔い心地である。親仁もカードを持っていてもおかしい開かないとインターフォン越しでうだっている。明らかに締め出された二人組である。しかし親仁は駐車カードを持っているだけましだ。

それで諭されて親仁がもう一度試みると開いた。透かさずくっついて中に入った。日本からかとか言い出して、姪が選手で出ていて、開会式に感動したとか、酔っ払いの意気が上がる。こちらは、それはどうでも良いから、なんとかしたいのである。それで、車にはアプローチ出来るが、親仁が本当に出れるのかどうか心配になって、自分も駐車カードを取りに行った戻りにすれ違う素面の人に聞いてみた。大丈夫だということで安心して、支払い機に戻ると親仁がカードを入れている。親仁と一緒にガタガタとして支払い終了して別れる。あとは本当に柵が開いて出れるかどうか?公式には夜中は出車不可ところというのはフランクフルトのアルテオパーなどでもあって心配なのだ。そして現実的には何時もの柵では無くドアが開閉するようになっていることを知った。

ホテルは近かったのだが、それでも酔っぱらって電話しているうちに乗り越して戻ってきて、陰性証明無しでは出来なかった未明のチェックインを済ます。幸い車での酒気帯び運転の問題無く、ホテル地下駐車場に入車、部屋に入ってネットログインも果たせずに就寝。何かまるで現在闘病中の大衆食の大家エンテツさんの日記のようになってしまった。

実は、その前に大衆食ならずデリカテッセンをつまみに呑んでいただけで終わらずに、梯子に勢いがついてしまったのだった。それでも悪い酒は入っていなかった様でチャンポンになっていても酔い心地はあくる日まで良かった。

しかし何といってもおつまみの二皿が美味かった。白身魚と牛タタールだが、先ずタタールは想定外の価値があった。普通は卵とかでそれほど腕を振るうものではないと思っていたが、タイのアスパラガスだけでなく、またユズソースだけでなく、ごま油と味噌味が薄く隠し味にあり、それがまた白ワインを崩さない上品な味なのだ。これならばリースリングにも行けるかと思ったぐらいである。勿論選んだダルマイヤー特売のフランケンの醸造所シュタールというVDPでもない所の2018年産ジルファ―ナーが全く悪くはなかった。(続く)



参照:
MAY I HAVE A KNIFE? 2007-07-13 | 料理
夏バテ時のためのサラダ 2007-06-13 | 料理
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