Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

それから最初の週末

2021-07-10 | 
パン屋が店仕舞いで最初の週末となる。先ずは肉屋でブロツェンを四個購入した。それ程不味くはなく、近所のパン屋のものより手作り風だ。隣の町なので行くこともなく覗いたこともない。そのお蔭で毎日のように肉屋に通ったが、土曜に三個も食してしまったが、残り一個の日曜朝の状況で今後に繋がる。最低二日食せれば、二日に一回で済む。更に週の中間でボルダーリングへ行くトラムプ家の出身の村でパンでも買えれば、上手く行けば運動も出来て、パンにも困らなくなる。

走りは、一度山登りコースの中間地点まで上がって戻って来た。散々なスピードだったが、先週の舗装道路での足の潰れた豆の回復もあって、足慣らしの心算だった。頂上まで駆ける為の良い呼び水になる。

金曜日は時差放送でミュンヘンからの恒例のオープンエアーが放送された。土曜日はバイエルン放送協会の楽団の演奏で、それに先立つミュンヒナーフィルハーモニカーとユジャワンの共演である。ワンは一度出ていたのを知っているが、今回は伴奏指揮を、ロシアから入国できなかったシェフのゲルギーエフに代わって、ヴィオッティが飛び入りするので面白かった。ワンのラフマニノフの演奏は、本格的で、とても辛口で比較できる人が思い浮かばないが、指揮がタントドルツェ一本槍では流石に厳しい。

新任の日本のコンツェルトマイスタリンが引っ張っていて、その効果はあった。フィルハーモニカーは歴史のある交響楽団であるが、その田舎臭さと若干粗野な感じが特徴だったが、こうした女性が入るとやはり新たなキャラクターが生じてとても良い。

その前にバーデンバーデンのベートーヴェンツィクルスから田園を聴いた。只券をプレゼントされたからでもあるが、関心事は先週土曜日に観察したマイクロフォンセッティングでどのように収録出来ているかにあった。

改めて聴いてみると、目障りになるほどのマルティマイクロフォンなのだが、低く下げた吊りマイクが可成りいい音を拾っている。殆ど制作化されていたムーティ指揮ベルリナーフィルハーモニカー「死者の為のレクイエム」と比較しても全く異なるセッティングと音響だ。音響自体は100%入場と半数では大きな差があることに気が付いたが、それを活かして尚且つオンにして録れれば可成り上質になることが確認された。
FSH: Digital Festival Hall startet mit Beethoven-Zyklus


今迄との差異の多くグラスファイバーやケーブル22㎞敷設、音響設備と8台の固定カメラ装備をコロナ期間中に整えたことにあると思う。劇場不動産が市の所有物となった為に税金を投資出来るようになったのも大きく、釣りマイク種類も変わり数も増えた様だ。遠隔での位置決め装置は最新のものの様で、それを使っている。ミキサーはヤマハの小さなものが導入されている。総額1.1ミリオンユーロの半年かけての投資設備だから可成りだ。

月末に「トスカ」をPVにする話しはロシアからのマリンスキー一座の入国問題で中止となったが、11月までに更にノウハウを練り上げられれば、「マゼッパ」収録に大きく期待される。題して、デジタルフェスティヴァルホール、まるでデジタルコンサートホールのバッタものの様でベルリンでは苦笑されているだろうが、今後自己制作をアーカイヴ化して行くようで、復活祭でARTEが入ると同時に自己制作やデジタルコンサートホールとの共同制作も生まれそうである。支配人スタムパが前任地ドルトムントで共同創設したタクトワンよりも将来性があるような気がしてきた。
FSH: Ankündigung Digital Festival Hall




参照:
KLASSIK AM ODEONSPLATZ - MÜNCHNER PHILHARMONIKER MIT LORENZO VIOTTI UND YUJA WANG, BR-Klassik
Investition in die Zukunft, BFH
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コメント
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