Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

週明け朝一番の電話

2022-10-25 | 生活
来年のティケットを何枚か購入した。バーデンバーデンとハイデルベルクである。復活祭の時期のハイデルベルクでは春の音楽祭が開かれていて、前者はベルリナーフィルハーモニカーによるスーパーオパー、それに対して後者はピアニストのイゴール・レヴィットが主体になる室内楽音楽祭となっている。そこに歌唱のセミナーなどが絡んで、弦楽四重奏の音楽祭と歌唱の演奏会も加味される。

ティケットはコロナ時期に購入していたのだが、復活祭同様に流れた。大学との共催になっていても、ハイデルベルクは姉妹大学のケムブリッジの様に実技の音楽学部は無くてマンハイム・ハイデルベルクの高等音楽大学となっている。

大学の新講堂は大き目なのでそこでは比較的大き目の催し物も可能となっている。それ以上のものになると歩いて数分の市の会場に場所が移される。今回の目玉は、アスミク・グリゴーリアンが歌うショスタコーヴィッチ交響曲14番でロシアでの登場を繰り返しているゲルネと共演する。先ほどはイタリアで二人はやはり演奏会で共演していた。更にフィンランドの最も注目されている21歳の指揮者がブレーメンの室内管弦楽団を振って共演する。

これまた復活祭初日の一週間前の開催なので、時間的な余裕もなく、このツアーでその他で演奏するとしても到底出かけていける余裕もなく、そもそも演奏会では100km以上遠方に出かけるのは例外的なので、これを25ユーロで購入した。アスミク・グリゴーロリアンが来なかったり、他の事があっても捨てるのも容易い。そもそもフランクフルトのオペラにもそれ程払わないのに何故出せる?である。近いから交通費は掛からないが。

さてもう二枚は、バーデンバーデンでの券で、その一つは来年のフィラデルフィア管弦楽団演奏会で、トリフォノフがパガニーニ主題のラプソディを弾くのである。これは驚くことに中ホール対応で発売されているので急いで購入しておいた。昨年のユロウスキー指揮の演奏会のキャンセル料と差し引きにする為に席をネットで押さえておいて電話が空くのを待った。30分で13人目だったのでどうなるかと思ったが、間に合った。33ユーロに対して22ユーロ引かれたので11ユーロしか払わなかった。フィラデルフィアでもこの価格でそんなにいい席ないと思うけども、それで日本デビューしたレヴィットのより遙かにいい演奏をしてくれると期待。

もう一枚は、一回分キャンセル代わりに追加公演の形になったペトレンコ指揮ユース管弦楽団の演奏会である。今年の「運命」はセンセーショナルな演奏で、ベーム指揮ヴィーナーフィルハーモニカー、サロネン指揮スェーデンの放送交響楽団に続く三度目の生演奏で、今後聴くことも殆どない曲だと思うが、録音で聴いた歴史の名演と比較しても価値があった。その様な経験からパトロンなど優先予約で殆どいいところが出てしまっているかと思ったのだが、狙っていた席がまだまだ空いていた。昨年もそうだったが、会場の大きさもあって、ベルリナーフィルハーモニカー公演よりも高い入場券を買うことになるのである。それでも今年よりも事情が分かっていて、ペトレンコが振るという前提ではリスクはあまりない。コロナ前にこの楽団を追いかけてルクセムブルク、ハムブルクへと移動したのだが、バーデンバーデンではフィルハーモニカーの全面的な協力で全く次元の異なる準備が出来ているのだった。



参照:
行ったり来たりの話し 2020-04-12 | マスメディア批評
指揮芸術とはこれいかに 2019-01-08 | 音
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