週末のミュンヘン行の準備を検討する。金曜日の午後に用事があるので、燃料もその前に満タンにしておきたい。つまり近所に車で走るのもそれまでに終えておきたい。また燃料費が上がっているようなので、130ユーロ程掛かるかもしれない。エンジンオイルも継ぎ足す。車両を立ち往生させないために出来るだけの事をしておく。そして無理をせずにゆっくりと巡行したい。
そこで気が付いた。当夜は、先日初日の評判がよかったベルリオーズ作「レトロ―ヤン」が大劇場で催されている。それならば早めに行って最初だけ覗いて来ることにした。立ち見のいい席を見つけたので、手数料を入れて17ユーロぐらいの価値はあるだろう。
すると初日当日に放送される指揮者ティテュス・エンゲルへのインタヴュー番組も出かける前に聴けなくなるが、車中で入るか。どうせ録音なのだろうが、当日にオンエアーすれば話題性が高まって、その後の売れ残りの席も売れるというのだろうか。
更に制作に関してまだ十分な情報が出てきていない。出ているのは、作曲家ハースが語ったアメリカのポール・オースタ著「ニュ―ヨーク三部作」と、創作の端となっている冷蔵庫の共振の純オーバートーンにいたたまれず冷蔵庫を持たなかった作曲家イヴァン・ヴュシュネグラツキーのウルトラクロマティックに関してである。作曲者のフリードリッヒ・ハースが、どのように技術を駆使して、それに対峙する土台の上に創作をしているかの説明になっている。
Microtonality and Polyrhythm Crash Course 2021
同時に、今回はクラウス・グートが演出する事から、作曲家、演出家、指揮者が一堂に会して、どのような制作が為されるか、それが音楽劇場の注目点である。こうした説明をして、そしてその音響をして、創作を把握するのは可也の事なのだが、そうした聴衆がまた音楽劇場の欠かせない要素になる。
兎に角、新体制になってから売れ行きが芳しくない。来年のオペルンフェストシュピーレの初日に行われる予定の「ハムレット」をメトからの生中継で聴いた。この作品をそこに持ってくる意味は理解できなかった。なによりも具合が悪いのは、これを音楽監督のユロウスキ-が振ることだ。この中継を聴く限り、ユロウスキーの指揮では荒くなるだけで決して「いい出来」にはならないと予想した。もう少し気の利いた人に振らせた方が良かったのではないか。少なくとも音楽監督が振る作品ではない。この辺りの選曲も音楽監督としての資質に関わる。若干そこに自己保身の姿勢をも感じる。
支配人としては、予算を調整しつつ、新たな聴衆を安く入れることで、餌を撒いたものを刈り取れるような中期的戦略があるのだろう。その為にはやはり大きな話題性も欠かせない。
参照:
エポックメーキングなこと 2017-12-02 | 文化一般
そのものと見かけの緊張 2018-06-19 | 女
そこで気が付いた。当夜は、先日初日の評判がよかったベルリオーズ作「レトロ―ヤン」が大劇場で催されている。それならば早めに行って最初だけ覗いて来ることにした。立ち見のいい席を見つけたので、手数料を入れて17ユーロぐらいの価値はあるだろう。
すると初日当日に放送される指揮者ティテュス・エンゲルへのインタヴュー番組も出かける前に聴けなくなるが、車中で入るか。どうせ録音なのだろうが、当日にオンエアーすれば話題性が高まって、その後の売れ残りの席も売れるというのだろうか。
更に制作に関してまだ十分な情報が出てきていない。出ているのは、作曲家ハースが語ったアメリカのポール・オースタ著「ニュ―ヨーク三部作」と、創作の端となっている冷蔵庫の共振の純オーバートーンにいたたまれず冷蔵庫を持たなかった作曲家イヴァン・ヴュシュネグラツキーのウルトラクロマティックに関してである。作曲者のフリードリッヒ・ハースが、どのように技術を駆使して、それに対峙する土台の上に創作をしているかの説明になっている。
Microtonality and Polyrhythm Crash Course 2021
同時に、今回はクラウス・グートが演出する事から、作曲家、演出家、指揮者が一堂に会して、どのような制作が為されるか、それが音楽劇場の注目点である。こうした説明をして、そしてその音響をして、創作を把握するのは可也の事なのだが、そうした聴衆がまた音楽劇場の欠かせない要素になる。
兎に角、新体制になってから売れ行きが芳しくない。来年のオペルンフェストシュピーレの初日に行われる予定の「ハムレット」をメトからの生中継で聴いた。この作品をそこに持ってくる意味は理解できなかった。なによりも具合が悪いのは、これを音楽監督のユロウスキ-が振ることだ。この中継を聴く限り、ユロウスキーの指揮では荒くなるだけで決して「いい出来」にはならないと予想した。もう少し気の利いた人に振らせた方が良かったのではないか。少なくとも音楽監督が振る作品ではない。この辺りの選曲も音楽監督としての資質に関わる。若干そこに自己保身の姿勢をも感じる。
支配人としては、予算を調整しつつ、新たな聴衆を安く入れることで、餌を撒いたものを刈り取れるような中期的戦略があるのだろう。その為にはやはり大きな話題性も欠かせない。
参照:
エポックメーキングなこと 2017-12-02 | 文化一般
そのものと見かけの緊張 2018-06-19 | 女