紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

日本最北端の地を目指して~その3

2012-08-05 06:00:00 | 旅行
2日目の午後5時前に稚内市内に着き、そのままノシャップ岬に向かいました。日没までのまだ2時間半もあります。空には雲がほとんどなく、初夏の太陽が気持ちいいように降り注いでいます。ノシャップ岬のモニュメントのあ広場には次から次とレンタカーで観光客が来ます。鹿児島から来たと言うカップルに、シャッターを押してあげたついでに、モデルとなってもらいシルエットで数枚撮らせていただきました。


(まだ日が高く、写真としては今一つ物足りない…)


(この灯台は高さ42.7mあって、全国の灯台の中で2番目に高いという 海面に反射しているわけでなく、磨かれた御影石に映っているのです)

さて夕陽をどうとるか、利尻富士を入れるのは、位置的に幾分無理があります。また靄が強くてすっきりしていません。何か手前に入れる添景を探しますが、なかなか見つかりません。写友は防波堤を白灯台方面に歩いてゆきますが、どうも今一つらしく、車で海岸沿いを少し走ることにします。岬から10㎞ほどの抜海港まで足を延ばしますが、消波ブロックがあって夕陽の絵になりません。日没までまだ1時間半ほどありますが、まったく雲の無い夕陽は撮りにくいということで、撮影を切り上げてホテルへ戻ることにしました。


(道端で見かけた交通安全の「無事カエル」の人形たち)

3日目の朝も午前5時週発です。朝日は時折顔を出しますが分厚い雲が邪魔をしています。利尻島は全く見えません。海岸沿いの稚咲内を通って戻る予定にしますが、いくら走っても海に出ません。どうやらナビの入力をミスったようです。豊富にまで来てしまい、稚咲内沿いのサロベツ原野をとうに過ぎてしまったようで。天塩町の手前で海に出る道に進路を切り替えます。すでにサロベツ原野を過ぎたものの、道道106号線(通称日本海オロロンライン)の両側ともに、ハマナス、エゾカンゾウ、シシウド等の花が見渡す限り咲き誇っています。


(道路の両側ともにこのような状況)


(風力発電の風車がどこまでも続く)


(画面奥のジャンボつぼみは何かなと思っていたら、ひときわ大きなシシウドでした)

車はさらに南下して天塩町手前の天塩川にかかります。この川の河口付近で、夕焼けに浮かんだ利尻島が川面に映り込んだ写真がよく撮られています。しかしまだ午前7時半になっていません。街中を走ってみますが、犬の参歩をする人、ジョギングする人がちらほら見えるだけです。ここで車は、道道から国道232号線となります。海岸沿いに沿って南下し、遠別町の金浦原生花園に立ち寄ります。


(1周420mほどの小さな原生花園 エゾカンゾウ、ワタスゲなどが満開 野鳥も多いようで超望遠レンズを構えたカメラマンがおりました)


(白いひげがそよ風に吹かれ、ふわふわと…)

30分ほどで撮影を切り上げ、再び南下。羽幌町に入ります。羽幌町は、天売・焼尻等へのフェリーの発着所のある街です。「道の駅~ほっと・はぼろ」で一息つきます。ここの道の駅は、羽幌温泉・ホテルサンセットプラザ内にあり、バラ園も併設されています。早速バラ園で撮影です。バラの仲間であるハマナスも見られます。


(青空をバックに…)


(品種名を書いた札がありましたが…)

羽幌は、かつて炭鉱の町でもありました。滅多に来ることのない町。せっかくですから旧炭鉱施設を撮影するチャンです。道の駅で炭鉱関連の施設がないか確認しますが、何分古いこと、案内所の若い方は首をかしげるだけです。町内の博物館を紹介されましたが、開館時間前で、撮影をあきらめました。更に国道を南下、苫前町の小さな漁港で、防波堤に絵が描かれています。近寄ると、タグボートが、クレーン船を曳航している最中です。


(最近は防波堤に絵が描かれているのをときどき見かけます 後志の泊か神恵内の漁港にもあったような…)


(タグボートが港内で大きくターン)


(岸壁の作業小屋ではホタテ漁の網の補修中 お嬢さん!と声をかけると「何年ぶりだ、そう呼ばれるの…」と笑顔の返事)

苫前町の力昼(リキビル)漁港を後にして、午前11時ころ増毛町に到着です。この街には地酒「国稀」酒造があります。酒好きの写友が買っていきたいということで、工場見学です。大型観光バスもやってきました。


(シャケの干物が天井から下げられ、旧民家を改造したようです)

通路の壁には高倉健主演の映画「駅」の写真が張られています。映画のロケ地は、ここ増毛と陸の孤島と言われた雄冬でした。冬の増毛駅で、雪降る中離婚した妻(石田あゆみ)が、警察官の夫(高倉健)に敬礼しながら列車が遠ざかるシーンが思い出されます。


(見ていると、映画が思い出されます)

増毛町と次の浜益村の間には断崖絶壁の続く雄冬峠があります。かつては札幌側からの道路がなく、ここの集落の人々は、1日1便の増毛~雄冬のフェリー(漁船)に頼るしかなく、しかも冬の吹雪には欠航するという、「陸の孤島」でした。1981年にやっと浜益~増毛間に国道が開通しました。ここ雄冬には国道沿いに、白銀の滝があります。


(この辺りには柱状節理が多く見られます)


(滝をクローズアップすると…)


(コンデジでパノラマ撮影 画角180度 右端の撮影中の写友が見える 道路補修工事中で、下がって撮影ができない)

以上で3日目の撮影はすべて終了です。丁度お昼で、浜益村のドライブインで昼食を取り小樽に戻りました。午後2時の帰宅でした。