紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

旭岳・美瑛を回る~その2

2013-04-30 06:00:00 | 旅行
旭岳を降りて美瑛方面に向かう途中、東神楽町と美瑛町の境界近くにある美瑛町立明徳小中学校の校庭に、こいのぼりが多数泳いでいるところまで、前回(4月22日付ブログ)は紹介しました。ここから道道213号線を美瑛方面に進むと、車で10分ほどで北美瑛駅に着きます。ここから国道237号線を南下すると、右手にぜるぶの丘が見えます。その先を右折すると、日産スカイラインのCMで一躍有名になった「ケンとメリーの木」があります。さらに北瑛方面を進み北瑛小学校で左折すると、そこは有名なパッチワークの丘になります。

残念ながら、今の時期は丘は雪で覆われています。シーズンオフということもあって車で行きかう観光客も少なく、ところによっては除雪されていない道路(農道)もあって、何度か行き止まりに突き当たったこともあります。そうした中でも今の時期でなければ見られないのが、融雪剤の散布です。農家の方々が、早く雪を溶かし、大地を耕すべく、黒い融雪剤をまいたために、真っ白い雪の丘に、幾何学模様があちこちで見られるのです。


奥に見えるのが、パッチワークの丘を代表する「親子の木」です。


このあたりでは、あちこちでこのような融雪剤散布の跡が見られます。さらにいい景色がないかと、パッチワークの丘を駆け回りました。


WBの色温度を変えてみました。


色温度を変えるとまた一味違った雰囲気になります。

パッチワークの丘で十分撮った後は、いったん「北西の丘展望台」に向かいます。この展望台の傍に、美瑛を代表する写真家の菊地晴夫さんや阿部俊一さんの写真ギャラリーがあります。ただ冬期間観光客の少ない今の時期は閉鎖されています。なお、北西の丘展望台は三角屋根のユニークな展望台で、美瑛を訪れた方なら一度は来たことがあるのではないでしょうか。さてさらにマイルドセブンの丘に向かいますが、シーズン中は観光客でにぎわうここも、冬期間は除排雪がされておらず、もう一つのマイルドセブンの丘に向かいます。


ちょうど午後3時、光線の具合が今一つ。ちょうど昼ごろ来ると中央の林の後ろに太陽があって、逆光になります。林の影が手前に長く伸びるんですが…


それならばと目先を変えて…

逆光になる位置まで移動しよう雪原に踏み出しますが、ずぼっと膝あたりまで埋まってしまいます。改めてスノーシュを取り出して移動するのも面倒です。それまで、時折うす雲がかかっていたのが、雲がだんだんと厚くなってきて、メリハリにかけてきました。天候が回復する兆しも見えないところから、本日の宿泊予定地旭川市内に戻ることにしました。

天気予報では今日一日(4月5日金曜)は快晴の予定で、明日(6日土曜)から荒れ模様になるということでした。6日はホテルを午前5時に出て、美瑛の丘で朝日を撮ることにします。午前5時にホテルを出たのはいいのですが、ところどころ厚い雲に覆われ、朝日の撮影も怪しくなってきました。美瑛に着く前に陽が上がり始めました。


午前5時の旭川駅前通り。中央奥が旭川駅。この時間通行人はいない。


JR富良野線と国道237号線(通称富良野国道)が並行して走る西神楽あたりで朝日が昇り始めました。あわてて背景の良いところを探すが…朝日はどんどん高くなる…


朝日はどんどん高くなって赤い色が薄れていく。田んぼは一面結氷している。気温は氷点下5度前後らしい。


田んぼの水たまりは結氷していて氷の筋が出来ている。


国道の反対側には妙な建物が…中央1Fの屋根のひさしに風見鶏が、表札の位置には鹿の角が、右横には一見アメリカン風のガソリン給油機が、そして左手の建物は手作り風で…はてな、なんだろうと思って右端の青い薄れた看板を見ると、「CAFE」とありました。ドライブインのようでした。

さて美瑛の町に入り、まずは福富の「CMで有名な赤い屋根の家」に向かい、そのあと水沢ダム、千代田の丘に向かう予定です。福富の赤い家も千代田の丘も光線所歌が悪く数カット撮って水沢ダムに向かいましたが、ここも全面雪に覆われ絵になりません。


赤い屋根に日が当たればいいのですが…

<参考> 秋口に撮影したCMで有名な赤屋根の家

この年は手前の畑が豆でしたが、トウモロコシやジャガイモなどその年によって違います。

夏とは違って美瑛の農道は冬期間除排雪されていないところが多く、ナビを頼りにして動いても再三再四行き止まりにぶつかってしまいます。大きな道路を走り白金地区に向かうことにします。ここに白髭の滝や青い池があります。できれば、白金から先の望岳台へも行ってみたいものです。まずは白髭の滝ですが、ここは撮影場所が橋の上からと決まっていますので(滝下に降りる道がない)、どうしても以前と同じカットになってしまいます。


この滝は崖の壁面から水が落ちてきます。いわゆる潜流瀑と呼ばれる珍しい滝です。富士山のふもと富士宮市の白糸の滝が潜流瀑としては規模が大きく有名です。

次いで青い池に向かいますが、冬期間は駐車場が雪で埋もれていてわずかに数台ほど縦に駐車できるスペースしかありません。我々が付いた時には一台も駐車しておらず、足跡をたどって池に向かいます。全面結氷しているかと思いきや、中央部分は溶けて池が顔を出しておりました。周囲に足跡らしきものが多々ついております。キツネや鹿にしては大きく、人の足跡のようです。池の大部分が結氷し雪が積もっていますので、どうやら歩いて溶けて顔を出しているところまで行ったのでしょうか。


中央奥、駐車場寄りが解けて池が顔を出している。ところどころ氷が薄くなっています。


駐車場寄り、入り口から見るとこのように青い池が見られる。


池の周囲の散策用堰堤付近は氷が薄いよです。氷の厚い分を伝って下りた足跡が点々と続いている。


氷が解けて模様になったようです。

<冬の青い池>
2009.4.26日付ブログ「私の好きな撮影スポット~美瑛青い池(冬)」に画像を数枚載せておりますので、こちらもご覧ください。

なお、青い池が流れ込む美瑛川は、ほとんどが雪に覆われていて、流量が少なく、夏場に見られる青緑色の水面は見られませんでした。やはり冬場よりも雪のないシーズンが最適のようです。午前8時過ぎには撮り終えて次の撮影地を探します。白金から望岳台を目指しますが、ゲートが閉まっていていくことが出来ません。撮影地を求めて小1時間ほど走りましたが、めぼしいところがありません。最後ということで四季彩の丘に向かいます。冬期間閉園しているかとも思いましたが、開いておりました。駐車場に5-6台の車がありましたが、観光客の姿は一人もおりません。貸し切りのようなものですが…やはり撮るものが少ない。


O先輩、乗り手の方が嫌がっていますよ。銀髪のライダーをよく見ると、人形でした。


シーズン中は花いっぱいの丘も、今は雪面に融雪剤の跡だけです。


もう少し近寄ってみると…きれいな渦巻き模様がありました。


さらに奥に進むと一本の木と模様がありました。


最後に出入り口近くにある麦わら製のオブジェを取り込んで鉄パイプと…あれ、このパイプ、オブジェに合わせて作ったのであろうか?似ているような、似ていないような…

さて最後の撮影地は、美馬牛のクリスマスツリーの木を撮ることにします。本来なら夕陽をバックに撮るのが一番なのですが、6時間も7時間も待つわけにはいきません。今日は大荒れになるという注意予報も出ていますので、できれば午前中に撮影を終了して戻る予定です。


やはり日中では絵になりにくいですね。ここはまたの機会を狙って、小樽に戻ることにします。


次回5月4日は、今はもう見られない「小樽思い出のシーン~その1」を予定しています。
コメント (4)
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