紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

小樽市内桜めぐり~その1

2013-05-28 06:00:00 | 日記
今年の天気はどうなっているんでしょうかね。東北地方までは順調に進んだ桜前線も、津軽海峡を目の前にして足踏み、停滞、結局道南の松前町に到達したのが例年に比べ1週間遅れでした。道内はどこもゴールデンウィーク中に満開となったところはありませんでした。小樽も同様で、開花宣言が出たのは5月14日でした。例年であれば、4月末のGW前半に開花し、満開となります。GW終了と同時に散るというのがパターンでした。

5月の中旬に小樽市内の桜の名所と言われる手宮緑化公園と長橋の苗穂公園に写真撮影に行ってきましたが、早咲きのエゾ山桜もまだら模様。ソメイヨシノに至っては固い蕾のままでした。例年であれば、エゾ山桜の満開に合わせそのほかの桜が開花、満開となるのですが、メインのエゾ山桜でさえ、まだら模様の状態。満開の木のそばで一輪も咲いていないエゾ山桜があるという状態です。そのため全体にボリューム感に欠けて、冴えない桜の状況でした。

そんな中小樽市内の桜の名所を数か所撮影してきましたので、ご紹介します。なお、撮影期間中に快晴となった日は全くありませんでした。桜には青空がマッチするのですが…、そういう意味では会心の作品が撮れなかったのが残念でした。


(1) 長橋苗穂公園の桜

この公園については、過日水芭蕉とザゼンソウの写真で紹介しております(20013.4.26当ブログ「水芭蕉の咲くころ」)。ここは通常の公園と違って、園内に遊具は一切ありません。ところどころに木製の東屋や切り株に手を加えた椅子があるだけで、野鳥や樹木の観測を楽しむための公園です。この公園にはエゾ山桜を中心に約5000本の桜があるといわれています。桜の開花宣言から4日目の17日(金曜)に行ってみました。


開花から4日目、普通なら満開の時期ですが、蕾のままのエゾ山桜も多く、3分咲き程度でしょうか。見事な開花というには程遠い。


普通ならこの時期、白樺は新緑の葉をつけているのですが、いまだ枯れ枝のままの白樺が多い。


あいにくの曇天、青空であれば映えるのですが…


桜のトンネルも淋しい限り。


近くの小学校の生徒が、屋外観察していました。この池には春先オタマジャクシがたくさんおりましたが、今は何もない。何を観察しているのか気になります。


春先に見た水芭蕉も、葉が50-60cm程に育っていました。白い花は全くありませんでした。


公園の片隅にエゾエンゴサクが咲いていました。このエゾエンゴサクもGW頃が開花のピークで、今年は2週間ほど遅れているようです。


(2) 手宮公園・緑化植物園の桜

明治11年全国で3番目に敷かれた鉄道・幌内鉄道(小樽手宮~札幌~三笠)の始発駅となったのが手宮です。この旧手宮駅の北側山の斜面にあるのが手宮公園です。広さ19.7ヘクタール(東京ドームのほぼ4倍)、小高い頂部には駐車場と陸上競技場があります。そして海側には緑化植物園が併設されています。公園内には約500本の桜がありますが、老木が多く、数年前の台風でかなり倒壊しました。一方緑化植物園内には遊歩道が整備され、両側に桜やアジサイが植えられて季節には見事な景観を呈します。今回は5月18日(土曜)と19日(日曜)の両日、緑化植物園内の撮影に行ってきました。


遊歩道の桜の木々の間に新潟行きのフェリーが見えます。エゾ山桜は5-6分咲きですが、染井吉野はいまだ蕾状態なので今一つさえない。なお同じシーンで、私が昔撮影したカットが小樽市のホームページの一部に使われています。


園内の桜はここもやはりまだら模様でした。同じエゾ山桜でも、満開もあればいまだに蕾状態もありました。ソメイヨシノは開花までにはあと数日要するようです。


桜以上に見事な咲きぶりがシデコブシです。ピンクと白のシデコブシが見事。


女子カメラマンが見ています。


緑化植物園の海側に社があって、そのそばの人工池には、いまだ水芭蕉が咲いていました。


桜に和装の花嫁、花婿。偶然見かけましたが、モデル撮影ではなく、本物の花婿・花嫁だそうです。このシーンを遠方から眺めていた来園者が「おお、これぞ日本の原風景だ」と言っていましたが、まさにその感がしました。


一通り公式撮影が終わった後、お遊び撮影の時間ですと、新郎新婦にいろんなポーズを取ってもらって撮影。私も了解の上邪魔にならないように撮影させていただきました。


(3) JR南小樽駅の桜

南小樽駅構内の海側の急斜面には4-5本のエゾ山桜が植えられています。割と日当たりがいい所なので、市内でもここの桜は早めに開花します。しかし今年は、開花宣言の出た14日以降も蕾のままでした。下の画像は16日、イヌの散歩時に撮影したものですが、1分咲きにも至っていません。


1分咲きにも至っていない(5月16日撮影=5月第3週)。同じ第3週は、関東関西で最高気温が30度を超す真夏日が続いていましたでしたが、道内は平均気温を下回る10~15度程度でした。これが開花遅延の原因でもあるようです。


18日(土曜)に至ってやっと咲き始めました。


2分咲き程度でしょうか、


駅前ロータリーからホーム方向を撮影。老木が多いせいか、一部花の着かない枝もあって、こちら側からの撮影は絵になりにくい。


ロータリーと反対側から撮影。CASIO EXILIMでHDR撮影しました。1番ホームに札幌行電車が入線するところでした。


もう一枚HDR撮影。旧量徳小学校の敷地は新病院建設のため現在基礎工事中。画面中央手前の3本の桜は、JR函館線の敷地の斜面にあります。桜の奥の大きな木はプラタナスの大木で、旧量徳小学校の敷地にありますが、今回の新病院の建設の当たっては伐採を逃れたようです。


駅前ロータリーの反対側で、風の強い日に(5月21日火曜)、長時間露光(ND400使用、6秒間露光)をして撮ってみました。風で桜の枝がうねるように動いております。


(4) 色内町二段公園の桜

この公園は住宅商店街に挟まれた小さな子供の遊び場風公園で、鉄棒やブランコなどの遊具があるどこにでも見られるような公園です。旧手宮線沿いにある「ジャズ喫茶フリーランス」の横隣りと言った方が、場所がわかりやすいかもしれません。また道路1本はさんで海猫屋というレストランもあります。海猫屋は、小説家村松友視の小説「海猫屋の客」の舞台ともなっています。余談はさておき、この公園に数本の桜がありますが、そのうちの大きな古木に夜間ライトアップがされています。


公園の中央に1本の大きな桜があります。根元を黄色いべニア板で囲い、その中からライトアップしています。公園の傍には常に駐車中の車両がり、車両やべニア板を避けて撮ろうとすると、アングルが決まってしまう。


ジャズ喫茶フリーランスの横にも桜があります。


夕闇迫る中撮ってみましたが、ライトアップの照明が黄色く反応してしまいます。WBを変え、色調補正して何とかみられる画像にしてみました。Facebook友の佐藤元彦氏(小樽かま栄本部長)の撮影画像を参考にさせていただきました。


夜間のほうが絵になりそうです。日中目障りなものが闇に溶け込んでしまいます。

なお、この公園は正式には「よい子の遊び場」というようですが通称二段公園と言います。斜面に公園が設置されているために途中に段差があるからです。この公園から道路1本はさんで海側に「ダンジャーレ」というレストランがあります。そのレストランの前に桜が1本あって、レストランの赤っぽい壁と調和してとても目立ちます。


ダンジャーレの一本桜。


小樽市内には桜の名所がまだまだあります。次回その2では(6月5日)、天上寺の桜、水天宮の桜、朝里ダムの桜等を取り上げる予定です。