去年は一回も行かなかったので二年ぶりのトレッキング。いつものコースで、行程は、家から出発し平坦の道を2キロ、急な上り坂を3キロ、緩やかな上り坂を3.5キロ、そして下り坂を6.5キロの全長15キロコースだ。いつも最初の急坂で一気に足に来るのだが、今回は久しぶりだったのでいつにも増してきつかった。この時期になると虫の姿もあまりなく、いたのは道に出て来たオオカマキリとヨモギハムシ?くらいなものだった。
そして坂を上り切ったところにあるのが次の写真の湖。後は自動車道を下るのみだ。家からの標高差は500メートルほど。しかし下りははっきり言って単調だ。虫のいる時期だとこの道もかなりのポテンシャルを持ってるのだが、今はもう秋。観察甲斐もない。人も少ない。そう言えば、湖のキャンプ場には二組がテントを張っていた。以前なら夏以外に見ることはなかったが、こんなそこそこ寒い時期にもいるというのはキャンプブームが本物だからだろうか。
数年ぶりに本格画像ソフト(貰い物)を使ったら、すっかり細かな作業のやり方を忘れていた。このソフト、XPまでしか対応してないのでわざわざ中古でXPパソコンを買ったのだが、ここ数年(三年位か)使う機会がなかったのだ。元々やりかたも自力で習得したので(色々いじりながら)またそうやればいいのだろうが、根気が続くかどうか。それとバグがあったりで以前の作業ができないこともある。いっそのこと思い切って新しいのを買うか、とネットで探してみると、そのソフトは会社(アメリカ)と共に無くなっていた。20年近く前のものだからそうもなるか。そして驚いたことは、今はソフトはCDではないということ。試しにフォトショップを見てみると、ネットでダウンロードの月毎に支払う方式になっていた。知らないうちにこんなことになっていたのか。アップデートをし易いし、毎月収入を得られるという会社としては良い方法なのだろうが、XPでCDソフト、個人的にはこれが最高だ。
嘗てデヴィッド.リンチが作った「砂の惑星(デューン)」という映画があった。グロ味が強くシュールで好きな映画だったが(何故かスティングも出ていた。そして音楽はブライアンイーノ)、興行的にはおおごけした。この映画、最初はアレハンドロ.ホドルフスキーが計画してたのだが、あまりにお金がかかり過ぎるということで頓挫した。音楽はピンクフロイド(同意は得ていた)と、かなり興味が惹かれるが結局幻と終ってしまった。そして今、再びの「デューン」。監督はドゥニ・ヴィルヌーヴという「ブレードランナー 2049」を撮った人。これである程度どんな映画かは想像がつく。
舞台は砂の惑星。そこにある貴重な資源をめぐって、宇宙を支配している皇帝とその配下の国の王などの思惑が絡み、そこに収奪される側の砂の惑星の原住民の抵抗運動なども加わりやがて混乱は宇宙までに波及する、予感、といった、中東で繰り広げられている世界を宇宙に広げ神話化したような内容だ。コスチュームも科学技術は相当進んでいるのだがアラビアのローレンスみたいだったり中世の戦士の様だったり、類型的な神話のイメージで、まるでスターウオーズの様。前回の「ブレードランナー 2049」はブレードランナーにタルコフスキー味を加えた内省的な映画だったが、今回も同じようなスターウオーズ哲学版といった趣がある。はっきり言えるのは今回も前作同様興行的にはヒットはしないだろうということ。個人的にはそこそこ面白いと思うが、二時間を超える今回で前編、会話が多くやはり長い。しかしスターウオーズなどに比べれば遥かに見られる。
スーパーのお惣菜というのは、九割がた美味くないが、中には結構いけるというのもある。いつも行くスーパーは、他のスーパーよりレベルが上で、総菜もいけるものがちょっと多くなる。しかしどのスーパーも例外なく美味くないというのも存在する。それはフライ類。揚げたてではないという致命的欠点を差し引いても美味くない、と思わせる。基本的に滅多に買はないのだが、たまに出合い頭の衝突のように買ってしまうことがある。今回はいつものスーパーで白身魚のフライ。魚はメルルーサ(カマスみたいなものだろうと思ってたらタラの仲間)。確かに白身の魚だ。で食べてみての感想は、やっぱり美味くないであった。考えられる理由は、衣が微妙に厚くそれが時間がたったことに拠り独特な味になり美味くないということと、素材そのものもあまり良くないということ。しかし、値段を考えると文句は言えない。結論は、揚げ物は買うなの一点となる。子供の頃に食べた肉屋のコロッケも揚げたては食えたが冷めると不味かった。今も昔も総菜の揚げ物は同じようなものなのだろう。
映画「護られなかった者たちへ」を見る。震災で偶然知り合った孤独な三人を軸に話は展開していく。元々孤児の佐藤健、すでに旦那をなくしていた倍賞美津子、そして震災で母親を亡くした清原果耶(当時は違う子役)が疑似家族のような関係となり、深い絆を深めていくが、やがて老いた倍賞美津子の生活困窮が殺人事件を生み、その捜査に同じく震災で家族を亡くした刑事の阿部寛が絡んでくるという、いろんな話が盛り込まれた映画で、中心にあるのは震災による心の痛み。
映画全体では、それぞれの人物も丁寧に描かれ、いろんな話を散漫になることなく上手くまとめてサスペンスとしても良くできてると思う。ただ殺人事件に至るまでの動機とか、実際の殺人がちょっとテレビドラマ的で、それまでの緊迫した雰囲気がちょっと安っぽくなったのが残念だ。