
カーテンは洗えるものばかりではなく、破けていたりあまりに汚れてるものは交換。現時点で、新品にしたカーテンは三枚。レースのカーテンは予備があったので六枚交換。とざっとこんなところだが、交換で一番すごかったのは自分の部屋のカーテン。三十年以上洗ってなくて破れていたので新品にしたのだが、ベッドがある角だったのでベッド下とカーテンの端の埃が半端ではなかった。凄いことは分かっていたのでずっと見てみぬふりをしていたのだがやっと重い腰を上げたわけだ。
まずカーテンを外すと一斉に埃が舞う。掃除機はかけっぱなし。そして隅とベッド下に掃除機をかける。埃は完全に積もった状態。サイクロン式掃除機が二回埃が一杯で止まった。空き箱やら何やら余計なものも溜まっていてそれらはそっとごみ袋に。そして雑巾がけ。この作業で埃を目いっぱい吸い込んだ。マスクをするのを忘れたからだ。時勢がらマスクだろうに、どうも習慣化されてないので忘れがち。まあ何十年来の埃だまりが一掃されたので何はともあれ良かった。

資源ごみの日に、充電式だけど充電器が不明の掃除機と吸引力が弱すぎる小型の掃除機を捨て、食器類多数を捨て、これでいらないものの整理は九割方終了、だと思う。金属類(電化製品はこれ)は運ぶための専用袋一杯になると(直ぐ一杯になる)ごみステーションに運ぶのも大変。基本ごみステーションの専用かごに入るものはOKなので、電化製品の場合ものによっては分解或いは破壊して持っていく。力任せにやったりバーナーでプラスチック部分を溶かしたりといろんな方法で。バッグなどの皮製品は金属の部分だけ切り取り、他は燃えるゴミ、何でもかんでもごみ袋という訳にはいかないので作業量は多くなる。一旦やりだすとあっという間に二時間くらいは経過する。これで暫くはそれもないだろう。

食器棚にあるずっと眠っていた食器類を選別し(いらないものは捨てる)いるものは漂白剤できれいにしという作業をしてるが、古い家はどこでもそうだと思うが、兎に角数が多い。歴史ある商家などだと、良いもの(高くなくても昔の有田焼など)が多くあるのだろうが、そういう家ではないので見るからに安物というのが多い。そんな中でもレトロな雰囲気のものは残し景品で貰ったようなものは捨てるが、今まで一回も使ってないと思われるものや多分この先も使わないだろうというのもあり、その都度選別に迷いが生じたりする。が、それも徐々に事務的になってくる。
それにしてもこの多さ。多分家にお客を呼ぶ機会が多かったからだろう(それと何でも取っておく癖)。夏には親戚が集まりとか確かに昔はよく人が集まっていた。両親も客好きだった、と今は思う。どの家もそうだが、客が出入りする光景は本当見なくなった。そういうのが面倒くさいと思う家が多くなったのだろう。

早速アップリンクでボイスとホドロフスキーを見た。どちらもドキュメンタリー。ボイスの方は時系列でボイスの活動を追ったもので、ホドロフスキーは幻の作品「デューン」の裏側を追ったもの。面白かったのは「デューン」。結局金がかかり過ぎるということでとん挫し、その後デビッドリンチで作られたのだが、幻のキャストが凄かった。ダリが出ることになっていたとは。そして音楽はピンクフロイド。他にはミックジャガー。デビッドリンチ版ではスティングがやった役だろう。ピンクフロイドの方はイーノ(これはこれで良いのだが、当時はピンクフロイド全盛期)。そしてホドロフスキーはデビッドリンチ版を複雑な気持ちで見たのだが、出来がひどくて正直安心したらしい。デビッドリンチの才能は認めていたからこその反応だ。幻のホドロフスキー版はもっと土俗的な色が出て相当変なSF映画となっただろう。スターウォーズの第一作が出る頃なので、ひょっとしたらスターウォーズの前にSF映画の歴史を築いたかも知れない。はたまた歴史的大ゴケ作品になったか(後者のような気もするが)。
とまあ、いろいろ裏側が見られて面白かった。