昔は何故か楽しみだった「紅白歌合戦」、今は見る気
も起こらない。
すでに過去の出来事ととして、「三丁目の夕日」の世
界となっている。
遠い国で、日本を懐かしむ時、もう一度輝きを増すか
もしれないという対象であるということだ。
そんな「紅白」は大晦日の風物詩として、なんだかん
だ言われながらも今でもそれなりに支持されているか
らまあ良いが、他の局のテレビ番組が、もういい加減
にしてくれと思うようなものばかりで、相当うんざり
する。
いっその事、普段どおりの番組にしてくれた方がまだ
ましだ。
タレントの馬鹿騒ぎという番組は、限界に来ているの
ではないか。
もう今は、昔のように正月三が日はあらゆる店が休み
という状態ではない。
以前は、その間街はひっそり、いやが上にも正月を意
識させられた。
テレビでは、この時ばかりは特別番組。
これが正月だ、という雰囲気に茶の間で浸る喜びを感
じていた時代があったような。
ところが、晴れの日が日常化した今は、特別なという
意識が希薄になり、正月の風情もなくなった。
テレビもそれに合わせ、年中特別番組。
脳みそが溶解するような番組を流し続ける。
垂れ流し、と言った方が良い。
今の状況にうんざり、と感じている人は、一体どれほ
どいるのだろうか。
テレビの劣化と言われて久しいが(一部の間で)、こ
れは視聴者の劣化でもある。
たまに劣化している自分を発見する時もあるが、これ
からはテレビに対しては、更に厳しく対応しないとい
けない(一番影響力がある媒体なので)と、感じる日々
なのである。