昨日の「エア」はナイキの草創期の話だが、実は初めて買ったスニーカーは映画の時代と同じころのナイキだった。スニーカーのブランドに興味がないのに何故買ったかというと、当時バイトしていたコーヒー専門店の常連客に薦められたからだ。その常連客はポパイ少年というあだ名がつけられ、その名の通りポパイが愛読書で頭の中は何が流行りとかそんなことしかなかった(一浪の後結局三流私大に行った)。
そのポパイ少年がナイキの専門店が吉祥寺にできたからと言って強く薦めるので薦められるままその店に行って一番安いものを購入した。スニーカーに5000円以上かけることなど当時は考えられなかった。確か4500円ほどだったがそれでもとんでもない物を買った、と思った。履いてみると歩きやすく決して悪いモノとは思わなかったが、それでナイキが好きになったかというと全くそんなことはなく、その後もスニーカーに5000円以上かけるということはなかった。特別好きなブランドもなくずっときたが、それが変化したのはこの十年だ。
きっかけはネット。買う気もなく色々見てたらオニツカタイガーのメキシコ66(キルビルで人気化した)が目に留まり、何故か惹きつけられて仕舞った。基本10000円以上で高いと思ったが、並行輸入ものの10000円以下のものがあったのでを試しに買うと、履きやすいのもありすっかり気に入ってしまった。そして気が付くとオニツカタイガーだけで7足になっていた。それだけだったらまだ良かったが、その後更にもう一つお気に入りのブランドが出来てしまった。それはパトリック。二つとも日本のブランドなので、日本を応援だ、と何とか言い聞かせて正当化している。
貰い物のジーパンの丈詰をお直しやに出していて仕上がり日の閉店間際に取りに行った。折って履いていたがそれにしても長く履き辛かったので適正丈にしようと思ったのだ。物は岡山ジーンズの良いもの。しかし店に行くと棚になく、期日を確認して更に探すと、何と出したときの状態で見つかった。完全に忘れられていたのだ。店の人は慌てて直ぐに作業して届けますという。丁度スーパーに行く前だったので買い物帰りによると言って店を後にした。そして20分後くらいにまた来ると今度は仕上がっていた。そして申し訳なさそうに料金を半分にしてくれた。最初は断ったがやり取りが終わらなそうだったので返金分貰い帰って来た。まあこんなこともあるか、という出来事だった。
友人が行って見てと言っていたカレー屋に行った。そこは現地系カレー屋(インド人或いはネパール人がやってる店)。この手の店はナンが食べ放題でランチが安いというの共通し、過去何軒も行ったことがあるがほぼ美味くはないというのがこれまた共通するところ。誰かが美味いと言っていて確かめてもらいたいというのが多分友人の意図であろう。
今回の店はこの手の店の特徴でもあるメニューの豊富さの更に上を行く豊富さ。こんなに多いと材料に無駄が出ないように冷凍を多用したり使いまわしが出来るようにしたりで、要するに鮮度の良くないものが多くなるのだが、そこはカレー、あまり気にしない。頼んだものは二種のカレー(豆とエビを選んだ)とチキンティッカとシークカバーブのセット。ナンとターメリックライスがつく。そして瓶ビール。カレーはスパイスの香りが弱いがエビがビスクみたいな濃厚な味で悪くは無かった。現地系カレー屋の平均で言えばやや上といったところ。その他の肉はスパイスは強いがいつ作ったか分からないようなちょっと古い味。鮮度の悪さは健在だ。そして一番鮮度が悪かったのは瓶ビール。キリンだったのだが久しぶりのかなり美味くない瓶ビールで、思わず製造日を確認すると2022年の8月だった。酒屋がこんな古いの持ってくるはずないので店の在庫ということになるか。これも含めてこれが現地系カレー屋、というものなのだ。