ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ビールの味

2011年05月31日 | 食べ物

 

昨日はビールのハーフアンドハーフについて書いたが、ビールつながりでもう一つ。よく美味いビールの飲み方で、ジョッキをキンキンに冷やすというやり方を当たり前の如く紹介するが、私はあれは全く美味いと思わない。冷たすぎて、香りを感じないのだ。喉が渇いたときの清涼飲料水を飲む感覚ではないかと密かに思っている。ビールそのものも冷えすぎは好きではないし、それだったらむしろ室温のビールを好む。実際、いつ製造したか分からないようなビールは、室温の方が美味いと思う。屋外の生ぬるいものだってそれなりに飲めてしまう。

そこで問題となるのが銘柄だが、はっきり言ってどれでもいい。日本のビールは大差ないのではないか。恵比寿くらいになると、麦芽の焦がし味が強くなるとか個性が出るが、他はどれも同じようなものではないか。問題にしたいのは銘柄よりは鮮度だ。生ビールに近い新鮮な酵母?の香りのするものが好きなので、銘柄は関係ない。それに、私にはその差は分からない。同じ銘柄でも美味いと思う時とそうでない時があり、製造日を確認すると美味いと思う時のものほど新しいという傾向があるので、経験的に鮮度が重要であると認識したのだが(牛乳も同じ)、今まで、このことに関してはあまり支持されたことがないのが残念な点である。あと、過去「麒麟麦酒」とフィリピンミンダナオの「サンミゲル」の工場で出来立てを飲んだことがあるが、新鮮この上なく、かなり美味かったことを記憶している。かと言って、生ビールといって出してる居酒屋などのそれが常に美味いかとなるとそれも違う。サーバーがきれいでなかったり、すでに鮮度が今一だったりしたらやはり美味くはない。

銘柄で思い出したが、ビールはどこそこのものに限ると言うやつに限って、いつからそんなに味の分かる人間になったんだと思うような連中であるのが笑える。これは、同じくどう見ても繊細な味覚の持ち主ではない連中が、ラーメンとなると矢鱈とうるさいのに通じることである。

 

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ハーフアンドハーフ

2011年05月30日 | 食べ物

 

近所のH君が唐突に「ハーフアンドハーフって飲んだことあります?」と電話をかけてきた。いきなりハーフアンドハーフってなんだと思ったら、テレビでやっていたのを見たH君は、興味がわき飲みたくなってしまったようなのだ。それで、缶ビール二本分となるとちょっと多いので、こちらにお相伴をしてほしいということのようだった。要するに、余りを飲んでもらいたいのだ。早速、ギネスではなくサッポロの黒と普通のを携えやってきた。「世の中ハーフアンドハーフって普通ですか?」と聞くので「黒の生ビール扱ってる所では普通じゃないの」と答える。確かに、田舎ではあまり扱ってる所もなさそうなので知らなくても不思議ではないが、初めて飲んだのはやはり缶ビールのものを自分で混ぜて飲んだときで、もう20年以上も前の話だと思うと、やはり普通の田舎の人達のそういうものに対する感覚はちょっと鈍いと言わざるを得ない。

「混ぜ方とかあるんですかね?」と言うので、「正式にはあるかもしれないけど、ただ混ぜればいいんじゃない」と言って同時にグラスにどぼどぼと注いだ。黒だけだとちょっときつい人も、この飲み方だとこくが出て飲みやすくなり新鮮に感じるようだ。H君も「これ、いいですね」とご満悦。小さなグラスに二杯飲んだところで「じゃあ、僕、これから中国に出張なんで」と言い残しさっさと帰っていった。後には全体の三分の二ほどのビールが。仕方なく昼間からそれを飲み干しすっかり良い気分となってしまった。

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チャンピオンズリーグ 決勝

2011年05月29日 | サッカー

 

バレーの筋肉痛、今日の方が強いぞ。世に言う、年をとると反応が遅くなるというやつですね。おまけに深夜というか早朝のチャンピオンズリーグの決勝を見たのと、梅雨時特有の湿気た天気で、もうダルダル(ダルメシアン或いはダルビッシュと続けたい所だがぐっと我慢)だ。

というわけで、マンチェスターU対バルセロナはバルセロナの快勝だった。あのマンチェスターが殆ど何もできないというバルセロナの強さ、もう脱帽するしかない。レアルのモウリーニョが、当たりで潰すという荒っぽい戦術を執るしかなかったのも頷ける。今回のバルセロナでは、マンチェスターの選手も勝てる気がしなかったのではないか。まあ兎に角、バルセロナは強かった。ゲロゲロ少年Yが興奮して、「何ですかあのバルセロナは」と言う姿が目に浮かぶようだ。

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渇き

2011年05月28日 | 映画

 

昨日夜、バレーの練習などしたらもう体が。バレーといってもトーシューズの方ではない(言わずもがな)。最近は球技全般、やっても年に一回だが、流石に年に一回だと体がついて行かない。動くのは頭だけで、足は一歩も出ない。まあ、しゃーないですな。

ゲロゲロ少年Yから借りているDVDの一つ、「渇き」をやっと見た。1957年のインド映画で監督はグル.ダットという。当然聞いたこともないし、何故Yがこの映画を知ったのかも不明。謎の映画だったが、パッケージによると、2005年タイム誌による映画史上の名作100選に選ばれたものだった。1988年日本公開時は熱狂的な信者を生んだとある。そんな事実があったのか。

で、見ての感想だが、これがまた何だか日本の古い歌謡メロドラマのようで、一体これのどこが名作なのかと思ってしまった。笑えたのは、大泉晃に似たインド人が(勿論全員インド人だが)、如何にも大泉晃がやりそうな役を、同じような演技(ちょっと誇張した)でやってるところだった。しかしここで、今、大泉晃と言ってぴんと来る人はどれほどいるのだろうかと考えてしまった。大泉洋なら知ってるが、が今の世界だろう。

笑いも入れ、歌もいれ(今回は朗吟の世界)、お涙頂戴の通俗的な展開というのは、インド映画の定型であるが、やはりそういうのはちょっと付いていけない。完全に馬鹿馬鹿しい「踊るマハラジャ」くらいになると、何とか見られるが、変に真面目な内容はきついものがある。それとこれもインド映画の特徴だが、主役の男性が大体似たような顔の、ちょっとふっくらしている人間で、個人的には全く魅力的に見えないのだ。それにしてもYであるが、まさかこの主人公である詩人に、自分を投影して一緒に陶酔しちゃったのではないだろうな。金のためでなく、ひたすら良い詩を追い求める主人公の姿に。

 

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tac通信Ⅳ

2011年05月27日 | Weblog

 

Tac通信にとりかかってかれこれ2ヶ月、と思ったら、3月始めだったので下手をすると3ヶ月、やっと完成した。たったこれだけのもので3ヶ月か、と思わないわけでもないが兎に角一安心。問題のA3用紙は、Amazonで注文し、両面プリントしてみたら思ったよりは色も透けずここで一気に完成に向けての加速がついた。それまでは、試し刷りにもケント紙のような厚紙を使っていて、所謂ランニングコストというやつが馬鹿にならなかった。それもこのスーパーファイン紙(のようなもの)で解決。挿入するイラストも微調整し、校正もしながら、色を変えたり大きさを変えたり、兎に角試し刷りは何度もする。これで決まりと思って読み返すとまた問題点が見つかり変更し、試し刷り。最後は、もうええわと強制的に終了で何枚か完成品をプリントアウトして終わった。重要なことは、細かく見直さないということのようだ。ここがアマチュアのいいところ。というわけで、表紙の画像をひとまず公開。

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河原

2011年05月26日 | 生き物 自然

 

松本の河原に出かける。「クロツバメシジミ」の様子は年に一回は確認したい。ここのところ寒かったが、今日は一気に気温が上がりそう。空には飛行機も。そして、前日降った雪で冠雪した北アルプスの姿も。

 

 

お散歩日和の河原の土手。暑いくらいだ。

 

 

いろんな野の花も咲いている。

 

 

「クロツバメシジミ」の食草である「ツメレンゲモ」もフレッシュだ。

 

 

その「クロツバメシジミ」もちらほら飛んでいる。なかなか止まってくれないが、一瞬「ツメレンゲ」に止まったので急いで接写。

 

 

それにしても、このあまりに長閑な風景はどうしたものか。

 

 

 

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tac通信Ⅲ

2011年05月24日 | Weblog

 

Tac通信は、一通り原稿を打ち込み、大方完成はしたのだが、この後試しプリントしていろいろ調整するのに時間がかかりそうだ。第一回めのプリントアウトをしたら、いきなりノズルのクリーンアップが必要となり(ものすごくインクを使う、エプソン関係者に言わせるとインクがドル箱だそうだ)、新しいインクカセットを装着。プリントされたものを見て、割付色などの微調整。裏にも印刷なので、位置の調整は手間がかかる。何故かと言うと、A3サイズの紙にA3とA4の中間くらいのものをプリントしてるから。一体この先、何度試しプリントすることになるのだろうか。初回なので、型を決めるまでの作業が余計にかかるということだろうが、もう少し適した紙はないものだろうか、とだけは思う。そもそもA3サイズの紙すら、ここらではあまり売っていない。

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カンヌ

2011年05月23日 | 映画

 

カンヌのグランプリは、テレンス.マリックの「ツリー.オブ.ライフ」という作品に決まった。この監督、超寡作で有名で、作品も一部のうるさ型に強く支持されている。役者も、この監督の作品ならば出たいと思ってるのが多いそうだ。個人的には、代表作の「天国の日々」「シン.レッド.ライン」を見たのだが(正確には見ようと思った)、どちらも途中で寝てしまった。相性がよくないとしか言いようのないエピソード。ただ「天国の日々」は、撮影がエリック.ロメールで有名なネストール.アルメンドロスだという。エリック.ロメールで寝ることはないのだが、映画のリズムはやはり監督のものだと改めて実感するその事実である。因みに他の寝てしまう監督は、タルコフスキー、ベルイマン、新めではウッディー.アレンなんかがそうである。

カンヌつながりでは川瀬直美(作品は好きではない)が音頭をとり、東北大震災のための「3.11 A Sense of Home Film Projec」という短編集を作ることとなった。参加する監督はジャ.ジャンクー、ビクトル.エリセなどで、こちらはかなり興味を惹かれる。ビクトル.エリセもテレンス.マリックに輪をかけて超寡作であるが、個人的期待値は大分高い。

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LADYBIRD

2011年05月22日 | 生き物 自然

 

ビオトープの水面に、小さな虫がもがいている。上につつじがせり出しているので、そこから落下した虫だ。毎年この時期になると発生する、ナミテントウムシの幼虫であることは容易に想像できる。ただ、その発生数は年により違い、去年は少なくてどうしたのかと思っていた。今年はどうやら多い年のようで、つつじの葉の表面を見ると、そこかしろで忙しく動き回っている。一昨年が当たり年だったので、周期は一年おきかも知れないが、如何せんデータが少なすぎる。それにしても、黒にオレンジのストライプが入った幼虫は動きが忙しない。だから葉っぱから落ちてしまうのだ。一旦落ちると、同じ場所でもがくだけで、最終的には溺死のようだ。つまり、泳ぎは全く駄目なのだ。仕方ないので見つけると、割り箸の先でレスキューして、元のつつじに戻している。しかし、ずっと監視しているわけにもいかない。多くは、やはり溺死の運命だろう。テントウムシにとってビオトープは、立ちはだかる大きな障害であったのだ。

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ヤコブへの手紙

2011年05月21日 | 映画

 

ずっと前から借りているゲロゲロ少年YのDVD、「ヤコブへの手紙」という相当マイナーなフィンランド映画を、やっと見た。北欧の風土特有と言おうか、この映画の風景もどこか重苦しい。カウリスマキしかり、ラース.フォン.トリアー(最近ナチス発言で物議をかもす)しかり、何と言っても極めつけはベルイマン、これはもう北欧共通のことと言っていいいだろう。

そんなフィンランドの片田舎のおんぼろ一軒家に一人で住む盲目の牧師ヤコブに、恩赦で終身刑を免れた中年の女が手伝いとしてやって来る。長年の暮らしで心を閉ざした他人を寄せ付けないその女に牧師が求めたのは、牧師宛に来る手紙(祈りを求めて)を読むことであった。気が進まないままやってきた孤独な女は、無償の愛に生きるしかし絶望的な孤独を抱えている牧師と暮らしていくうちに徐々に硬く閉ざした心を開いていくが、ある日、ぷっつりと手紙が来なくなる。女は牧師のことを考え、ある方法をとる。そんな中、余命長くないと悟った牧師は、恩赦となったいきさつを女に告げる。そこには女の唯一の肉親である姉の働きがあったのだ。そして呆気なく牧師は逝く。葬儀を済ませ女はその家を発つ。手には牧師宛の姉から来た手紙が。ここで映画は終了。

心がすさんだ人間が、ある人間によって再生するハートウォーミングな物語というのは、昔からある定型とも言える。ともすればお涙頂戴映画のあざといものになるのだが、この映画はそんな部分は抑制し、重苦しい風景に全てを語らしている。確かに泣ける映画ではあるが、不機嫌そうな中年女の表情を見てると、まあいいかと思わせる。佳作という表現がぴったりくるような映画であった。少なくとも「バベットの晩餐会」よりは良い映画だ。登場人物は殆どこの二人(もう一人郵便配達夫も重要な役どころ)、舞台となる場所も殆どおんぼろ小屋、そして知らない俳優と日本でヒットする要素はどこにもないが、フィンランド国内ではかなり話題になった映画という。監督の名前くらいは記憶しておかないと。クラウス.ハロという。

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ヒメギフ後

2011年05月20日 | 生き物 自然

 

昨日の続き。

ノルマも達成し気をよくして横谷観音に向かう。誰もいないと思ったが、駐車場に近付くにつれ集団の人影が。まずい(何がまずいか分からないが)、小学生の団体が。この時期に一体何だろう。

 

 

それほど多くないし(一クラスか?)、まあいいか。ということでたまには道端に咲いていた野の花でも。

 

 

展望台からは里まで見渡せ、かなりの絶景。小学生たちは、ここで昼飯のようだ。

 

 

横谷観音の次は、「オオルリボシ池」、さらにその後はヒメシロの里に。「ヒメシロチョウ」がいる僅かなスペースをそう呼んでいるのだ。途中、八ヶ岳が長閑な風景の中きれいにその姿を現していた。

 

 

肝心の「ヒメシロチョウ」は、数は七八頭いるのだが、どうにも止まってくれずに写真は撮れず。その代わりに今年初の「シオヤトンボ」でも撮ろうと思ったが、これも敏感で駄目。天気が良すぎたのかもしれない。

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ヒメギフ

2011年05月19日 | 生き物 自然

 

気温も高くなりそうで、今年最後のヒメギフチャンスかと蓼科に。途中、小腹満たしにパン屋でおかず系のパンを買う。選択肢は限られ、「アスパラのタルティーヌ」と「黒オリーブ入りパン」と見かけがクロックムシュ風ぱんの三種を。車の中で食べてみると、全てベーコン入りで同じような味。しかも、オリーブ以外はマヨネーズをグラタン風にした今や日本のパン屋を席巻したあのどれを食べても同じ味の、個人的には一番避けたいパンだった。素材に関係なく全てにマヨネーズを使うというこの味付け、どうにかならないか、とちょっと本格風な店構えのパン屋に対しては思ってしまう。

車をとめ、いつものコースを歩く。食草である「ウスバサイシン」は出たばかりでまだ花が咲いている状態。例年より3週間遅れている。

 

 

ヒメギフの姿は見えない。しかもその割りに暖かくないので、他の虫もそれほど活発ではない。いたのはたんぽぽにこんな虫や

 

 

春の定番、「コツバメ」

 

 

同じく定番の形がユニークな「ビロードツリアブ」など

 

 

お目当てのヒメギフは相変わらず姿を見せない。食草と発生の時期がずれてしまったのだろうか。今年は諦めかと車の所に戻ったその瞬間(取材班は捉えたと続くところ)、前方30メートル地点に怪しい蝶影が。ちょっと出来すぎだがここは脚色なし。行ってみるとそれは正しく「ヒメギフチョウ」だった。大分くたびれた固体だったが、これでひとまず今年のノルマも達成。やはり、ヒメギフの発生とウスバサイシンの成長はちょっとずれているようだ。

 

 

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ミルの秘密

2011年05月17日 | Weblog

 

コーヒーを飲むときにはいつもこのミルを使っている。以前にも書いたが、これは初めてパリに行った時、クリニャンクールの蚤の市で買ったもの。常設店ではなく、通路で黒人のアンちゃんが売っていたもので、如何にも胡散臭いバッタモノを買うシチュエイションだが、物がしっかりしていて機能もちゃんとしてそうなので購入した。一フラン50円の頃の話だ。

以来、ずっと使っていて未だに壊れそうな気配がない。つくりはやはりしっかりしていた。鉄製なのか、ほっとけばすぐ錆びるが、毎日使うと手の脂が適度なコーティングとなり経年とともにいい味を出すようになった。挽くときにはコツがあるが、形もあまり見かけないしかなり気に入っているのだが、こんな素材むき出しのもの普通に店で売ってたのか?町の鍛冶屋さんが手作りしたのではないか?と長年疑問に思っていた。ネットの、アンティーク雑貨でも見ないし。

その疑問が最近解決した。結局ネットでだが、同じ型のものを発見したのだ(同じように鉄製の)。そしてその解説を見ると、どうやら新品の時は塗装してあり、古くなるとそれが剥げみすぼらしいので鑢かなにかで綺麗に磨いた結果の物であるようなのだ。決してレアーなものでもなくしかも完品でもなかったわけだ。そう言えば、サンドペーパーで磨いたような細かいキズがあった。判ってしまえばなーんだの世界であった。鑑定団に出せばいくらになるかなどと考えてた自分が恥ずかしい。いや、道具は使って何ぼだ、しかも気に入って使ってるわけだからレアー度など関係なかった(とは言えちょっと残念でした)。

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たぶん溶融

2011年05月16日 | Weblog

 

福島原発は、結局炉心溶融であったが、この前松本の酒屋に寄ったときちょうどその話があり、例によって酒屋の主人が、東電はどうしようもないやら政府も話しにならないと、いつもの如くの展開になったときに、福島はメルトダウンらしいですねと言った(公式発表の前)。それを聞いたとき、私はそういうことでしょうと返事をしたが、その時は、一部であろうがそういう現象はメルトダウンというのだろうと思ってたからそう言ったのだ。しかし現実はもっと見事に溶けていた。

最初の時点で、東電はある程度予想はしていたと思うが、実際確認できなかったので正式に発表ができないのはある意味仕方ない。それに、こういう時はなるべく軽微にという願望があるので、自然とそっちよりの話になる。これは交通事故のときの加害者と被害者の関係と同じだ。加害者は実際の半分、被害者は実際の倍を言い立てる。原発の場合、被害者代表としてマスコミであった。

政府がよく、パニックにならないようにといった言い方をするが、今のマスコミを見ているとそう思っても仕方ないと思う。現場でなくて周囲で、水がどうのでパニックになってたのだから、いきなりメルトダウンかもしれないなどと言ったらマスコミは大騒ぎで、それこそ収拾がつかなかったことだろう。今回の事故の対応は、ひょっとしたら世界のモデルケースになるかもしれない(それはないか)。世界からは、速やかな情報公開をせよと言われているが、大体何処の政府もそうせっつかれるし、またそういう圧力がないと隠蔽の方向に向かってしまうというのが、この手の重大事故に対するメカニズムだろう。

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バイヨンヌ後日談

2011年05月15日 | Weblog

 

昨日、たまたまプロシュートを味見する機会があり、バイヨンヌの記憶が鮮明のうちに比較しようと思いじっくり味わったが、単独で間をおいて食べるのとは違い、偉く差があることを実感した。そのプロシュートは100グラム900円くらいのもので、決して安物ではないのだが、はっきり言ってしょっぱいだけで、熟成もあまりしてなく香りもこちらのイメージする熟成香ではなく、豚肉の塩漬け的な臭いの方が強いと感じてしまった。単に熟成不足なのか、はたまたプロシュートの特徴なのかがはっきりしないが、これに関してはバイヨンヌの圧勝であった。色も薄めだったので、多分熟成が足らないのは間違いなさそうだが。

TAC通信は、いよいよT君本人の文を載せるだけという段階になった。たったこれだけのことなのに、結構手間がかかるものだと改めて感じた。まあ、要するに文を打ち込むのに時間がかかるということだが、こういう時には指一本でしか打てない自分の技術のなさが恨めしい。編集ソフトでもあれば、文字数指定で打ち込めるのだろうが、使ってるデザインソフトでは塩梅が悪すぎる。かといってワード(ソフトがないが)では、PTAのちらしみたいな割付になるだろうし、何かいい方法がないかとばかり考えてるが、そんなことよりせっせと打ち込めという話である。T君はT君で、締め切りすぎても「もうちょっと待って下さい、半分は書いたんですが」などとまるで人気作家のような言い訳を言うしで、全く困ったものである。

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