昨日はビールのハーフアンドハーフについて書いたが、ビールつながりでもう一つ。よく美味いビールの飲み方で、ジョッキをキンキンに冷やすというやり方を当たり前の如く紹介するが、私はあれは全く美味いと思わない。冷たすぎて、香りを感じないのだ。喉が渇いたときの清涼飲料水を飲む感覚ではないかと密かに思っている。ビールそのものも冷えすぎは好きではないし、それだったらむしろ室温のビールを好む。実際、いつ製造したか分からないようなビールは、室温の方が美味いと思う。屋外の生ぬるいものだってそれなりに飲めてしまう。
そこで問題となるのが銘柄だが、はっきり言ってどれでもいい。日本のビールは大差ないのではないか。恵比寿くらいになると、麦芽の焦がし味が強くなるとか個性が出るが、他はどれも同じようなものではないか。問題にしたいのは銘柄よりは鮮度だ。生ビールに近い新鮮な酵母?の香りのするものが好きなので、銘柄は関係ない。それに、私にはその差は分からない。同じ銘柄でも美味いと思う時とそうでない時があり、製造日を確認すると美味いと思う時のものほど新しいという傾向があるので、経験的に鮮度が重要であると認識したのだが(牛乳も同じ)、今まで、このことに関してはあまり支持されたことがないのが残念な点である。あと、過去「麒麟麦酒」とフィリピンミンダナオの「サンミゲル」の工場で出来立てを飲んだことがあるが、新鮮この上なく、かなり美味かったことを記憶している。かと言って、生ビールといって出してる居酒屋などのそれが常に美味いかとなるとそれも違う。サーバーがきれいでなかったり、すでに鮮度が今一だったりしたらやはり美味くはない。
銘柄で思い出したが、ビールはどこそこのものに限ると言うやつに限って、いつからそんなに味の分かる人間になったんだと思うような連中であるのが笑える。これは、同じくどう見ても繊細な味覚の持ち主ではない連中が、ラーメンとなると矢鱈とうるさいのに通じることである。