一昨日NHK教育を偶々見てると、菊地成孔とモデルのTAOの対談番組をやっていたので見ることにした。と言ってもこのTAOのことを知ったのは、つい最近のことで、それは日本が舞台のウルヴァリンという映画に出演しているというのをネットかテレビの宣伝で見たからだ。モデルの仕事の傍ら女優業にも興味があり、あと音楽にも興味があるということで菊地成孔との対談に至ったようだ。番組では、「南米のエリザベステイラー」を演奏している菊地成孔のコンサート会場にいる彼女の映像が流れた。
モデルが女優に転進というのは、日本ではよく見られる典型的なパターンである。そこには、外見だけで仕事をしているモデルの、達成感或いは創造性のない仕事、そして中身がない人間に見られるモデルそのものに対する反発があるのではと想像する。実際、モデルを見るときにはスタイルはいいが頭は悪そうと見がちである。そんな世間の偏見(事実かもしれない)に晒されてると、ちょっと思考力があればそういう発想になるのは自然である。取り敢えず華はあるので(例外は勿論ある)。
その先人の杏は「あまちゃん」の次のテレビ小説の主役だ。今回の主役は、物凄くやりにくい。比較されるのは間違いない。可愛いあまちゃん能年玲奈に対してタイプが違う個性派の杏(嫌いではない)、ハンディ付きでちょっと気の毒とさえ思う。個人的には、今回も見るのだが、最初は多分悪評ばかりが聞こえてくることだろう。暗い話でない限り、私は見限らない。