今年初のサナエトンボはこの「コサナエ」。しかし、いた場所がちょっと変わっていた。それは階段の踊り場。そこにひっくり返っていたのだが、何故そんな状態だったかは写真で見ると納得。左前の翅が縮んでんでいたのだ。羽化不全であるようだ。それよりもっと不思議なのはそんな状態にもかかわらず何故こんなところにいるのかということ。このトンボ、池などの止水帯で発生するトンボで、家の近くにはそれらしきところはないのである。考えられるのは同じ階段の天井で子育て真っ最中のツバメが咥えてきたということ。以前にもミヤマサナエを持ってきたことがある。しかしその場合、咥えてくるのでトンボ自体は死亡している。翅がおかしいとはいえここまで元気な状態というのは考え難い。単独で飛んできたのもこの翅を考えると。兎に角不思議としか言えないのだ。
で、室内にもってきて撮影し、試しに縮んだ翅の部分を指で挟んでアイロン効果を期待した。するとある程度縮みが改善された。これだったら飛べるかと外にもっていくと元気に飛んで行った。ちょっと不安定ではあったが何とかいけるかもしれない。ということでコサナエレスキュー完了。
無料動画ばかりでは申し訳ないと思い、最近は映画館にも足を運ぶようにしている。そんな中見たのは日本映画の「追憶」。監督降旗康男、主演岡田准一。普通だったらまず見ない映画だが、選択肢が限られる中消極的選択で。
映画の内容は次の通り。それぞれ家庭に問題のある子供三人がある女性に世話になる。そこで起きた殺人の秘密を抱えてそれぞれ大人になって25年後の現在。三人の中の一人が刑事になった主人公の岡田准一。殺人に関わった人間が刑事になるか?という疑問は最後まで解消されなかったがそこは置いといて、話の続き。今度はその三人のうちの一人が殺されるという殺人事件が起こる。映画は、過去の秘密が陰に陽に影響しつつ苦悩しながら捜査する主人公を軸に、それぞれの今の家庭、三人の微妙な関係を描いていく。全体の印象としてはイーストウッドの「ミスティックリバー」だ。
が、そこは日本映画、熱演は分かるがちょっと過剰。演出もどこかウエットで洗練されてない。「ミスティックリバー」とは大きな差がある。平均的な日本映画という印象が一番だった。