ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ロミー シュナイダー

2012年01月31日 | 映画

 

パラパラとネットを見ていたら、あるブログに、今パリの何とかというところで「ロミー.シュナイダー展」をやってるという話が載っていた。そこに載っていた写真を見ると、目が離れていてちょっとたれ目で特別美人とも思えないが、映画の中では魅力的で結構好きだった。確認すると43歳で薬物大量摂取で死亡とあった。典型的な「スター」の死に方である。

代表作は「サンスーシの女」「夕なぎ」(どちらも見たことあるようなないような)といったところだろうが、個人的に印象深いのはオーソン.ウェルズの「審判」とヴィスコンティの「ルートヴィッヒ 神々の黄昏」でのロミー.シュナイダーだ。初めて見たのはルートヴィッヒでである。主人公が恋慕する人妻役だったと思うが、その美しさは際立っていた、と思う。この映画でロミー.シュナイダーという名前はしっかりインプットされた。そして次が「審判」。オーソン.ウェルズの映画では一番好きなものだ。言わずと知れたカフカ原作の映画だが、昨日の話しの続きではないが、原作と映像がピッタリ一致した稀有な作品ではないかと思った(前にも書いたことがあるが、同じくカフカの作品はストローブ=ユイレが素晴らしい作品にしている)。そんな作品にロミー.シュナイダーを発見したときはちょっとびっくりした。確か秘書役だったような。若いときの作品だったが、あの涼しげな目は印象的だった。

そしてもう一つ忘れられない作品が。それは「地獄の貴婦人」という映画。「審判」と違い、映画としては全く評価するものではないが、ロミー.シュナイダーがバスタブで硫酸か何かで死体を溶かすシーンが、そのエグさとともに忘れられないのだ。こんな映画にも出てたんだというのが正直な気持ちであったが、その役者魂には感心した。

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原作 映画

2012年01月30日 | 映画

 

今朝もマイナス11度。寒い。昨日の夜、試しに濡れタオルを振り回したら予想通りカチカチになった。これも冬の風物詩。

昔から推理小説SF小説ホラー小説の類には興味を覚えたことがなく、本は殆ど読んだことがないが、そのジャンルの映画は(特に若い頃)結構見ている。スティーブンキング原作の映画などはかなり多いし、探偵物もよくシリーズ化されていて見る機会も多い。今現在ジャンルとして好きかと問われれば好きではないが、かなり親しんできたことは事実である。何故そんなことを思ったかというと、この前日本映画で「白夜行」というのを見たから。人気作家(でいいのか?)の東野圭吾(名前だけは知っている)の原作だ。映画は、端から期待もしてなかったので、予想通り駄目だったのも織り込み済みで納得。ただ、原作はそれなりに人気だったので(多分)、映画との違いが大きいのかとも思った。良く聞く、原作と全然違うのパターンか。

嘗て一回だけこの手の映画の原作を読んだことがある。それは「マークスの山」だ。映画はこれまた全然大したことなく、原作は面白いのにというようなことを聞き、確認してみようという気持ちがあった。そして、たまたまフランスに行く機会があり、成田の本屋で機内で読む用に何かないかなと探しているときに丁度見つけ、買ったのだった。実際、機内で読むにはこの手の本が適していると読んだときには思った。が、はっきり言って原作もそれほど面白いとは思わなかった。どうも個人的には、ある秘密を(陰謀でも良い)徐々に明らかにしていくというこの手の本の肝ともいえる物語の基本構造が、そもそも興味を惹かないというのがあるようだ。どれを読んでもああそうかで終わってしまう。イアン.フレミングなんかも、好きな人間がいて借りて読んだことがあるが、同じ感想だった。物語だけ見れば、唐突な展開が特徴のジョン.アーヴィング(推理小説ではないが)あたりは面白いと思う。

しかし、基本的には原作と映画は別物であると思う。多くは原作は良いのに映画はひどいだが、原作はつまらなくても映画は良いというのがあっても全く不思議ではない(ぱっと思いつかないが)。「白夜行」も映画はひどいが原作は良いの典型的パタ-ンかもしれない。どちらにしろ、読むことはほぼ100パーセントない。

 

 

 

 

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気付けばエコ

2012年01月29日 | Weblog

 

昨日は最低気温はマイナス4度と大したことなかったが、最高気温がマイナス1度と結局真冬日で一日中寒かった、と思ったら今朝はマイナス11度で、予想最高気温もマイナス2度と更に上を行きそうだ。後数日はこんな状態らしい。室内冷蔵庫状態はどうやら不可避のようだ。しかし、実はこの冬、まだ一度も灯油を買いに行っていない。何故かというと、なるべく掘り炬燵のある部屋から移動しないようにしているから。というわけで、今年ほど掘り炬燵の有り難味を実感している年はない。しかも掘り炬燵の燃料である炭(バラ炭というやつ)は自家製(兄製作)ときている。今時燃料代唯というのは考えられない。夜は湯たんぽだし、気付いてみれば結構エコな生活であった。

 

 

 

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真冬のビオトープ

2012年01月28日 | 生き物 自然

 

相変わらず寒い日が続く。最高気温も1度と殆ど真冬日と変わらない。ビオトープは大丈夫かと一応気になり(三年目で実証済みなのだが)、かけてある発泡スチロールを取って確認すると、案の定全く問題なかった。発泡スチロールの裏にはびっしりサカマキガイが付いていた。一方アネックスは、凍る可能性はゼロなので元々問題ないのだが、たまにちゃんと生きているか見たくなり、割り箸で水草をつまみ確認したりする。大体がその水草に必死にしがみついている。その姿を見ると何故か愛着が湧く。ヤンマのヤゴに対して犬でも見るような気持ちが生じるのである。オオシオカラトンボのヤゴにはそれほどでもない所を見ると、それはどうも、ヤンマのヤゴの必死にしがみついている姿と、元々の形状の違いが大きく影響してるのかもしれない。ヤンマのヤゴは目が大きくしかもすっと細身の長身なのである。水を噴射して水中を泳ぐ所など、ジェット機を連想させる。が、冬場のこの時期は、基本的には何も食べずにただじっとしているだけなのであまり突いて遊ぶわけにもいかない。犬なんかでもあまりしつこくすると嫌がられるのと一緒で、放っておくのが大事なのである。

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アンゲロプロス

2012年01月27日 | 映画

 

アンゲロプロスが死去。新作を撮影中のバイクにはねられての事故死だという。享年とって76歳。イーストウッドより若かったとは。イメージでは、「年取っても旺盛な創作意欲の持ち主」であったが、イーストウッドの方が上手だったのだ。そのイーストウッドの最新作は、デカプリオ主演でFBI長官のフーバーを主人公としたもの。これを聞いて多くのイーストウッドファンは、何?デカプリオ?と思ったのではないか。要するに大丈夫か?と疑問に思ってるわけだが、イーストウッドが選んだのだから多分大丈夫であろう。映画館で観たいが果たして田舎の方でかかるのかどうか。

と、話はイーストウッドに傾いたが本題はアンゲロプロスであった。この監督の特徴はと言えば、まずその長回しということになるのだろう。確かに長い。忙しないカット割りに慣れた今の若い連中にはまず耐えられないのではと思う。台詞も少ないし、画面は暗めだし、動きもゆったり。物語としても、単純な分かり易いものでもないし(時空を越えたり、神話的な隠喩に満ちた表現も多い)と、分かりにくい退屈な映画の代表と言ってもいい。しかし、それ故良いのだ。間違いなくその死が惜しまれる監督であった。エリック.ロメールも死んだし、優れた監督がどんどんいなくなる。皆高齢であるからこれも仕様がないことでもあるが、残念である。因みに、私のアンゲロプロスベスト3は、「旅芸人の記録」「シテール島への船出」「霧の中の風景」(順不同)である。

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廃墟

2012年01月26日 | Weblog

 

伊那の中ちゃんの店に久しぶりに行く。案の定「久しぶりですね」と言われる。確かに一年ぶりくらいの訪問で、嘗て、正統派フレンチの店の時には、年間40回くらいは行っていたので、それを思うと行く度に久しぶりと言われるのも致し方ない。現在はマクロビオティックのレストランである。野菜のカレー(野菜は焼いたものが添えられていて有機野菜の味がしっかりしている。この手のものにしては結構美味い、というか普通に美味い)を食べながら、中ちゃんに去年の米作りの話などを聞く。そして店の話なども聞くが、やはり相当不景気な様子で、これはどこも一緒である。本当、いつまで店が続くのか分からない状況である。

店に来るまでの道沿いは、廃業したコンビニ空き店舗が目立つ。地方ではどこでも同じような光景が見られるのではないだろうか。昔に較べると、コンビニ廃業の判断が随分早くなってると思う。そのおかげで、空き店舗が増え、風景としては何とも寂れた空気が漂う。最近では、パチンコ屋も。廃墟ばかり増えるが、これらの建物は古くなっても味が出ないので魅力の対象にもならない困った物件である。

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ドキュメンタリー

2012年01月24日 | Weblog

 

矢張り冬はそう簡単には行ってくれなかった。今日の予想最高気温はマイナス1度。今年初の真冬日となるか?

最近、BSの「吉田類の酒場放浪記」をちょくちょく見るのだが、これは勿論、他に見るものがないという理由が一番だが、番組そのものも、お金がかかってなさそうなチープな雰囲気がゆるくて結構好きなのだ。「タモリ倶楽部」に通じるものがある(同じようなブラタモリは段取りが見えすぎて面白みに欠ける)。シナリオ通りに進行する、一般的なタレントを使った店紹介番組にうんざりしている人間にとっては、この番組の方がはるかに魅力的。そして一番重要なのは、案内役の人間が本当に番組のテーマに興味を持っているかということであるが、これに関しては全く問題ない。ただの酒好き振りがよく発揮されている。

以前にも書いたことがあるが、ドキュメンタリー番組の案内役(最近ではナビゲーター)に人気タレントを使いたがるが、はっきり言ってそれだけで見る気が失せる。民放のドキュメンタリーはほぼ100パーセントそれだ。ドラマ仕立てもいらない。何人かのタレントをスタジオに呼んで感想を述べさすのもいらない(例、NHKワンダーワンダー)。多分こう言うと、幅広い視聴者に見てもらうためにはこうせざる得ないと説明するだろう。が、ドキュメンタリーとは元々そういうものだろう。子供の頃よく見ていた「野生の王国」など映像の力だけで十分面白かった。本来の好奇心というのは、タレントの反応などによって刺激されるものではなく、ありのままの自然の姿によって刺激されるものである。

例えばNHKの「ダーウィンが来た」という番組は、案内役にアニメを使う。子供に見てもらうための工夫だろうが、果たしてあれで子供が本当に興味を持つのかどうか。そこは子供に聞いてみないと分からないが、少なくとも私はあれだけで興醒めするし、その分内容も大体物足りなく感じる。元々ちょっと興味がある人間にとっては、変に柔らかくしたドキュメンタリーは返ってつまらなくなる、と思う。地上波民放は仕方ないにしろ(期待してない)、NHKはその辺りもう少し考えてもらいたい。

 

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韓国系通販サイト②

2012年01月23日 | Weblog

 

昨日今日と冷え込みは大分ゆるい、が日中の気温も上がらずで、こういう時は体感的には結構寒く感じる。雪も時々降っているが、気温が高めなので湿った雪である。本来は今頃が一年で一番寒い時期なのだが、一足先に来てしまったのかもしれない(というかそう願う)。

韓国系通販サイトは、買う気がなくてもついつい覗いてしまうが、あまりの安さに手を出してしまうというAmazonで何度も犯した過ちをここでも繰り返してしまいそうになる。通販サイトの魔力である。安いからといって本当に必要なのか、と一歩立ち止まることが出来ないから、多くの人がこれだけ通販サイトを利用するのだろう。通販依存症なんて人も結構いるのではと推測する。で、何ゆえそれなりのブランド品がここまで安いのかという事なのだが、一番に思うのは本物か?ということである。服関係だと三分の一以下なんてものがザラなのだ。発送元が中国だったり、日本と違い物凄く時間がかかるとか(二週間以上かかるときもある)いろいろ怪しいところが多い韓国系通販サイトだ。浅草寺の裏手を散策する気分で接するのが適していそうだが、取り敢えず、オニツカタイガーのスニーカー(これは定価の四割ほど)に関しては問題はなかった。

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コンパクトと一眼

2012年01月22日 | Weblog

 

コンパクトデジカメと一眼デジカメを比較して、何が一番違うだろうかと考えた時、真っ先に思い浮かぶのは合焦の速さと正確さだ。画質に関しては当然良いが、機種にもよるだろうが正直驚くほどの違いは感じない。ましてブログで使う画像などでは殆ど差はない、とやってみて思う。ものによってはコンパクトの方が良い何てことも珍しくない。これが、マニアではない一般ユーザーの普通の感想ではないかと思うが、先に挙げた合焦に関しては誰もがその違いを実感すると想像する。起動の早さもそうだが、ぱっと出してぱっと撮りたいときにはその速さはありがたい。正確さに関しては、例えば、手前に葉っぱなどがありその隙間の奥に撮りたいものがあるときに威力を発する。コンパクトだとそういう場合、迷いに迷って結局撮りたいものに焦点は合わない。一眼がズッと合焦するのは結構快感である。はっきり言ってこれだけで一眼の価値がある、と思うくらいだ。但し、焦点が合ったからといって出来上がりがシャープであるかはまた別問題(手振れがあったら元も子もない)。

後、一眼が重いというのは撮る方としては撮ってるという実感を得られるので、これまた結構プラスポイントだったりする。マニアであれば重さを愛でフォルムを愛でレンズを愛でということになるのだろう。いずれにしろ一眼も安くなり、誰でもが持とうと思えば持てる機種となった。気分は写真家というのは考えてみれば安上がりな遊びである。ブログに載せれば作品発表だし、今は実に良き環境である。

 

 

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イタリアと日本

2012年01月21日 | Weblog

 

貧乏人が支えるプロスポーツの続きというわけではないが、イタリアセリエAが一時に較べ弱くなったのは、国力が影響しているのかもしれない。庶民のサッカーにかけるお金すら乏しくなった経済的な危機の現状をここに見る、と言いたいところだが、それならばスペインはどうだろうということになり、その説はあっというまに説得力がなくなってしまった。昨日読んだ新聞に、イタリアの現状について述べたイタリア人の経済学者の解説が載っていて、そんなことを思ったのだが、実際イタリアの経済状況は相当良くないということであった。将来になんら展望が無いというかなり悲観的な話でもあった。

日本も悲観的な話ばかり出てくるが、イタリアに較べれば大分マシに思えてきた。ひどい状況でも、良いものを作るという精神が残っている日本を誉めていたが、こういう部分は確かに大事で、効率化の名のもとに安いものばかり氾濫する現況だが、作る方が周りの状況とは関係なく自分の基準で良いものをと思う精神は日本の良さであると思う。例え、政治の世界にはろくな人間がいないとしても、もの作りにおいてそういった精神を持ち続ける日本人がいればまだまだ希望が持てる。

イタリアでもそういった精神を持った優秀な職人というのは相当いるはずだが、産業となるとどうも駄目らしい。その大きな原因は、経済の3割方を牛耳っているというマフィアの存在。闇の勢力というのはどこにもあるが、その規模が違うし浸透度が違う。役人との黒い関係は常識なのだろう。そうやって考えると、日本の役所は責任は取りたがらないが(これは何処でも同じ)、他の国と比較すればクリーンだし、少なくとも窓口での対応は大方丁寧だし、仕事も速いし(他の国と較べて)世界の中では相当良いほうだと思う。そういう部分もたまには評価すべきではないかと、今回思った。

 

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高額を支える貧乏人

2012年01月20日 | Weblog

 

松坂のときも同じ感想しかもてなかったが、それにしてものダルビッシュの大金である。凄い凄いと人は言うが、それはダルビッシュという人間が、野球の世界では商品価値があるという意味で、特別優れた人間であるという意味ではない(野球に興味がなければ尚更)。言うなれば、サラブレッドに高額が付いた、というのと同じだ。が、何を言っても僻みになるのでそこは触れまい。気になるのはその背景にある構造だ。現地でも大喜びのような報道をしていたが、その大喜びの張本人を見ると、昨日の本ではないが、どうしても「貧乏大国アメリカ」という現実を考えてしまう。つまり、貧乏人が支えるプロスポーツという現実だ。

貧乏人のなけなしのお金が高額のプロスポーツ選手を養っているという構造を、彼らは熱狂という代償で支えている。これは、貧困層の不満を適度にガス抜きして社会を揺るがす力にならないようにという、一部の大金持ちが仕組んだ仕掛けである、とどうしても考えざるを得ない。ヨーロッパであればそれはサッカー。結果、貧乏人はいつまでいっても貧乏人のままで、大金持ちは益々大金持ちとなり、この構造は強固なまま保たれる。貧乏人が唯一這い上がれる方法は本人がそのプロスポーツ選手になること。何十万分の一の人間がつかむそれをアメリカンドリームという。ハリウッドも同じ構造だ。

それぞれの世界で実力があれば、当然上を目指し、結果高額な年俸を得るというのは市場経済の世の中では当然のことだが、世の中適度というものもあるだろうと思ってしまうし、ここまで来るとその構造そのものが問題であると思ってしまうのだ。

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貧読

2012年01月19日 | Weblog

 

またまた丸善。今や松本に行ったときの定番になりつつある。かばんに入れていた本がやっと読了したので(電車や店で読む用)、今回は何か買おうと思った。その読了した本というのは鹿島茂著「パリの異邦人」というもので、パリに魅了された文学者について書いたもの。何人も取り上げているので(ヘンリー.ミラーやヘミングウェイなど)飛び飛びに読んでも問題ないのだが、一体いつ買ったものだろうかと気になっていた。それが最後にして判明した。レシートが挟まっていたので分かったのだが、それは去年の3月であった。何と、一冊読むのに一年近くもかけていた。また超スローな。考えてみると去年一年で読んだ本というと、これともう一冊(永井荷風)くらいしか思い出せない。ひょっとして2冊だけか?あまりの貧読。

で、今回は何にしようかと、まずは岩波新書のコーナーを攻める。小説は適さないのでここら辺りで、あまり難しそうでないものをと思ったのだ。すんなり候補が見つかった。「貧乏大国アメリカ」という本だ。サブプライムローン問題以降のアメリカを取材した本である。テーマも面白そうだし、読むのも難しくないし、電車の中で読むのに適してるかどうかは分からないがこれにすることにした。この本は間違っても一年がかりとはならないだろうし、内容的にも一気に読むべきものと思う。

その後「クチーナにし村」。オリーブをつまみ、グリッロ(白ワイン)を飲みながら帰省の話やらを聞く。

 

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映画ベストテン

2012年01月17日 | 映画

 

2011年度キネマ旬報ベスト・テンが発表されたので以下参考までに

   日本映画

   外国映画

 

個人的には殆ど観てないものばかり、というより去年は、一回も映画館に行ったことがなかったのだ(特殊なドキュメンタリーを除くと)。この中で観たのは「冷たい熱帯魚」「まほろ駅多田便利軒」「ブラックスワン」「ヒア アフター」の4作品。しかも全てが無料動画という、何ともひどい鑑賞者である。

以前は順位などを想像上でつけていた事もあるが、そういうことは段々出来なくなってきた。今や基準は良かったか良くなかったかの一つしかない(より個人的な曖昧な感覚)。それでいくと、上の観た中の4作品はどれも今一つであった(イーストウッドのヒア アフターも彼の作品の中では今一つ)。しかも、観てない他の作品で食指が動くものもあまりない。人気投票の常で、映画に限らず自分の基準に合致することはまずないのだ(自分がひねくれてるからというのは重々承知)。因みに去年観て良かったと思ったのは「丹下左膳余話 百万両の壷」(山中貞夫)「飛べフェニックス」「燃える戦場」(以上アルドリッチ)「秋刀魚の味」(小津安二郎)「キックアス」(良かったというより単純に面白かった)と言ったところだ。殆どが古い作品で、しかも複数回観てるものも多い。これでは、年間ベストなどというものはそもそも成り立たないということである。

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思いつかない日

2012年01月16日 | Weblog

 

ほぼ毎日ブログを書いていると、全く書くことが思いつかない日というのが何日かある。今日がそういう日で、実はこれを書く前に二つほど書いては消すという作業を繰り返した。書いてくうちに書く気のないテーマだったので途中で停止してしまったのだ。元々大した内容でもないのだからいいようなものだが、どんな内容レベルに関わらず、取り敢えず書く気は必要のようだ。こんな時は、その日の天気などから入ればいいという方法もある。例えば今日の場合、最低気温はマイナス4度であったが、その割には寒く感じる。これは日中の気温があまり上がらないせいかも知れない、となるがその後が続かない。あまり親しくない人との会話のようだ。無理が自然さを奪う。とか何とか言ってるうちに、所定の行数(そんなものは無いのだが)が埋まってきたので、この辺で。

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トロフィエ

2012年01月15日 | 食べ物

 

ちょっと紀ノ国屋が入っているスーパー(実際に入ってるわけではなく品揃えの傾向が)の棚に、見かけないパスタが置いてあった。「トロフィエ」というリグーリア地方のパスタだ。以前、リグーリアに縁のある「クチーナにし村」のシェフに、どういうものか聞いたことがあるが、手で捻って作るものと言っていた。売ってるものは勿論乾燥ものだが、如何にも手打ちで作るのに適した形状をしていた。芋虫のように見えないこともない。早速購入してみた。どういう味付けが現地では一般的なのかも聞いたような、、、ジェノベーゼソースで味付けだったか?兎に角、捻ってあるので、ソースの絡みは良さそうだ。

結局、オーソドックスなトマトソースで食べてみた。案の定、絡みは良かった。形状も、正確には捩ってあるというより、巻いてあるに近い。軽く巻いた葉巻というのがイメージ的には近いかもしれない。歯ごたえも独特なものがあるし、これは一つ「クチーナにし村」の手打ちメニューにでも載っけてもらいたいものだと思った。聞いたとき、シェフはトロフィエは作ったことないと言っていたような気もするが。

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