ここのところ、ちょっとしたマイシネマブームがきて
いる。
勿論極私的な話で、こういうものは周期があって、途
絶えるとぷっつりの世界だから、いつまたすっかりご
無沙汰になるかは予断を許さない(という大袈裟な話
ではないが)。
今回は、大手チェーンの「蔦屋」ではなくローカルチェ
ーンのレンタル屋。
こちらの方もお久しぶり。
当然のこと期限切れのカードを提出し、更新手続き。
しかし、ここの更新手続きあっという間。
更新料もなしでそれは良いのだが、いかんせん品揃え
が。
嘗ては、飛ぶ鳥落とす勢いで活気があったのだが、大
手の進出以来失速気味だ。
その頃は、ヴィデオもかなり充実していて、監督別に
かなりの数があった。
「ピーター.グリーナウェイ」「マカベイエフ」なん
てところも、殆ど揃えていた。
「小津安二郎」だけでも20本はあったし、使い勝手
が非常に良かったのだ(十年前は)。
ところが今は、ヴィデオの数は当時の三分の一ほど。
当然削られるのは、こちらの興味のあるような映画。
つまり借りたいものが無い状態。
しかも、DVDがまた少なく、全体のヴィデオの2割
ほど。
すっかりロストワールド化してしまった。
祇園精舎の鐘の声が。
残念。
で、仕方なしにというか、選択肢が少ない中選んだの
はスピルバーグの「ミュンヘン」。
ここに来るまでは、全く頭の隅になかったものだ。
それなりに話題になった映画、か?
その度に言う気がするが、個人的にスピルバーグの評
価は高くない。
が、一応どんなものか見てみるか、という気になった
のだ。
それで、いざ見ようとしたとき、いつもと同じでは面
白くないと思って、前半は英語字幕でいくという暴挙
に出た。
これは別に予め前半と決めたわけではなく、結果的に
前半だけになったということで、つまり、それが限界
だったということなのだ。
字幕のスピードにとても追いつかないし、読もうとす
ると画面が全然見えなくなってしまうのだ。
あまりに疲れて、途中から普通に日本語字幕にした。
DVDだと変な機能があるから、こんなこともついつ
いしたくなってしまうのだ。