清里にあるうなぎ屋に行って来た。清里は諏訪から車で一時間ちょいとまあそこそこ遠い。何か用がないと行かない清里だが、嘗て清里現代美術館があったころはちょくちょく行っていて遠いというイメージではなかったが、久しぶりだと十分遠い。
そのうなぎ屋は清里と言ってもちょっと山の中という場所で、観光客が普通に通るというロケーションではない。しかし中心地からかなり外れてという訳でもない。清里というのはイメージ的には八ヶ岳の麓のなだらかな高原だが、ちょっと外れると入り組んだ谷の多い所で、いきなり山深いところという印象になる。そんな環境のうなぎ屋だが、ここは江戸前鰻を売りにしてちゃんと仕事をした鰻を提供する。地元にもうなぎ屋はいっぱいあるが、どうにも甘ったるいたれと焼き中心の田舎っぽい洗練されてない鰻で、決して不味いわけではないが好きではない。江戸前の鰻が好きな人間としてはやっと半径50キロ以内で見つけた鰻だったのだ。店の名前は「Blowin' in the Wind」。70年代の懐かしレコードをかけている、ちょっと不思議な店かも知れない。ネックは今や高級料理の鰻のお値段か。
新しいレンズで早速撮ってみた庭の虫。一枚目は5ミリほどのイトカメムシで二枚目はコメツキムシの一種。どちらも早朝にしては良く撮れている、と思う。これからはこの新しいレンズが大活躍だ(となればいいが)。
ところでレンズにはキャップがつきものだが、これがカメラを持ち歩いて外したり嵌めたりしていると紛失しがち。となるとひも付きが良いのだが純正にはひも用の穴がない。その手のキャップは汎用型として売られている。しかも純正より大分安い。以前他のレンズの汎用型が壊れて同じものを探したところもう売ってなくて、試しに純正を探すとレンズそのものが既に販売してないという事情もあり何とキャップだけで4000円という値段が付けられていた。所謂足元を見た商売というか希少性。当然買わずに壊れたままの状態で何とか使っていた。
そして今回汎用型を探すと、レンズの口径に合わせ色々売られていて、値段もどれも一枚300円以下。というわけで壊れたものの代用も含め今回のレンズ用のキャップを購入。どちらも三枚セットなのこの先まず大丈夫だろう。
池の水をろ過するのはこの灯篭型のクリーナーで24時間稼働。そしてここのところ毎週中のフィルターを掃除をしているのだが、今回この中に思わぬ珍客が紛れ込んでいた。フィルターというのは厚さ5センチ余りの繊維状のもので長さが1.5メートルほど。それを渦巻き状にして内部にはめる。そこにヘドロなどの汚れがたっぷりひっかかりその汚れを洗うのが掃除の一連の作業。そしてそのフィルターを取り出した中にそれはいた。
その正体はサワガニ。裏の用水路(ホタルが発生する所だが、今年は温泉による水質悪化で発生しなかった)から這い出し池に飛び込むのは一回目撃したことがあるが、こんなところに紛れ込むのか。前回はいなかったから、この一週間の内に移動したことになる。ここは水が動くところだから流水性のサワガニにとっては生息に適しているのかもしれないが、そこは本来の居場所ではないので用水路に戻した。ホタルの餌となるカワニナは多分死滅したのだろうが、サワガニは生き延びていたということだ。
「バナナマンのせっかくグルメ」という番組で紹介された店がえらいことになっている(客が殺到)、と松本在住の人間が言っていた。収録は二週間ほど前と新しい情報で、ローカルのテレビ局より鮮度が良いくらいだが、この手のテレビで紹介されるとえらいことになるというのは未だに不変の法則だ。混雑は一か月は続くだろう。だから本当に常連客のことを考える店は断ったりすることがおおい。さらににもう一つ断る理由がある。それは客質が落ちるということ。この手の理由で店に来る客は、自分の基準というより情報に左右される人間で、しかも一回行けば満足の味の分からない人間が多い。客としての常識もあまりない。一時的に売り上げが多くなってもトータルで見ると、対応でもの凄く疲れたりと良いことは少ないのだ。知名度を上げたいと思ってる店は有難いと思ってるだろうが、受ける側の本心はいろいろだ。
用事があり東京に。時間があったので人込みウオーキングをしに浅草へ。予想通りに兎に角人が多い。並んでる店も多くアジア系ヨーロッパ系相変わらずの観光客のメッカ状態。しかも真夏並みの天気で来たのを後悔するも、ここまで来たら徹底しようと更なる人込みウオーキングを決行。向かった先はアメ横。ここに来るのは40年ぶりくらい。浅草と違いここは飲み食い客が多い。どの店も昼間っからの飲み客でにぎわっていた。流石に歩くだけで疲れてきてもう休みたい気分になったので目的地の四ツ谷に向かうことにした。
四ツ谷駅を降りた時点で約束の時間まで小一時間あったので「イーグル」に行くことにした。昔からある老舗のジャズ喫茶だ。これだけ続いてる店は珍しいのではないだろうか、来るのは勿論40年以上ぶり。入るとそこそこ人がいて(一人客が多いのですぐテーブルが埋まる)こちらが入った時点で満席で、後から来た客は相席となった。昔ながらのジャズファン(年寄り)が多く、久しぶりにジャズ喫茶の王道を味わった。結局本日の歩数は15000歩以上だった。
このところ玄関周辺で僅かな腐敗臭が感じられて何かが腐ってるのかと台所周辺をチェックするが何も見当たらない。確かに感じられるが、はっきりこの辺りからという強さでもない。経験的にネズミが怪しいと思って(古民家あるある)、これも経験的にこの場所が怪しいというのもあり確かめてみることにした。それは普段使わない玄関に面している引き戸の後ろ。そして戸を引くと、大量の糞と共に死んだネズミが見つかった。以前仕掛けていた粘着テープに引っかかっていたのだ。粘着テープは隙間に合わせ折ってあるのだが、すっかりその存在は忘れていた。忘れたころに引っかかる粘着テープも、なんだかんだ言っても効果がある。それにしてもこのケースでいつも思い起こすのは、アパートなんかでの孤独死。七八センチのネズミでこの臭いなのだから凄い臭いだろうとつい想像してしまう。