TMTと聞いてピンと来る人はほとんどいないと思う。個人的にも全く知らなかったが、ハワイのすばる望遠鏡の近くに作っている世界最大の反射望遠鏡(直径30メートル)のことなのだ。そのレンズ(研磨はキャノン)を作ってるのが、神奈川の中小企業オハラという会社だ。レンズの膨張が正確さに影響するので如何にそれを押さえるかが最重要課題で、そこは、逆に収縮するある物質の結晶を混ぜる事によってその問題を解決した。その開発に3年とか。ここに限らず光学系だと三鷹光器とか、スーパーカミオカンデの光電管の浜松ホトニクスとか、中小企業だが独自の技術を持った優れた会社がいくつかある。こういうものに関しては、素直に日本のものづくりの優れた点であると思う。
あとTMTは国際協力で、アメリカ、カナダ残りはインド中国。アメリカカナダは分かるが、後の二カ国は金にならないこんなものに協力するのかと意外であった。