韓国特集(個人的な)は終わったが、レンタルビデオ屋
(これからはレンタルDVD屋がより正確か)で「イエ
ローサブマリン」のDVDがあったので、久しぶりに見
たくなって借りてしまった。
何を隠そう(隠してるつもりは無いが)、カラオケで歌
える歌は「ビートルズ」ぐらいしかないというくらい、
ビートルズの歌はほぼ歌える(つもり)というか、他の
もので歌えるものが無いという極端に偏った「持ち歌」
の持ち主なのだ。
基本的に、カラオケは好きではないので行くことも殆ど
無いが(行ったのは過去計5回くらい)。
関係ないが、今盛んに「ソフトバンク」のCMでかかっ
ている「キャメロン.ディアス」のバックミュージック、
オリビア.ニュートン.ジョン(改めて区切りはこれで
良いのか)の「ザナドゥー」が耳から離れない。
さて、「イエローサブマリン」だ。
音楽的には「サージャントペパー」の頃の一気に充実して
きたビートルズを楽しめる「アニメ」となっているのだ
が、それにも増して「アニメ」としての充実度が凄い。
1969年製の古さは全く無い。
「モンティパイソン」を見ても感じるのだが、イギリス
のアニメはどこか芸術的だ。
独特なイギリス的なセンスがある。
「ピーター.グリーナウェイ」の映画にも通じる、一
歩間違うと「グロ」、それがえも言われぬ味のようなも
になっている。
尤も、「グリーナウェイ」に関しては一歩どころか二
歩踏み出しているかも知れないが。
「イエローサブマリン」にも直接的なグロ味は見られな
いが、その匂いはある。
全体は「ポップ」で、「サイケ」。
「ルシー.イン.ザ.スカイ.ウィズ.ダイアモンド」
(長い)の頭文字で「LSD」だ、などと実しやかに
囁かれた時代が懐かしい。
今なら「ベック」あたりがくいつきそうな世界だ。
というより、実際もろ影響されているのではないか。
「サイケ」は、確かに時代を感じる表現様式だが、全
体の一つの要素としての「サイケ」なので映画が古臭
くなるわけではない。
それより「カンディンスキー」などの絵画、或いは「ウォ
ーホル」を連想するような部分がより強く、それらが
全体の魅力を構成している。
改めてもう一度言うが、「イエローサブマリン」はか
なり良い。