去年買ったポータブルレコードプレイヤーは、まずキースジャレットの「サンベアコンサート」(日本公演)を聞きたいというのが主な理由だったが、次にキキディーの「I've Got The Music In Me」の中の一曲を(後にdo itというタイトルと判明)聞きたいというのもあった。自分にとっては完全に懐かしのメロディーだ。
そこでポータブルレコードプレイヤーのスピーカーではなくアンプを繋いで本格的に聴こうと思いそうしたのだが、どうにも針飛びがひどくまともに聴けない。アームの動きが緩慢過ぎるし、レコードプレイヤーの針圧も足らないのではないだろうか。ここでこのちゃちなポータブルレコードプレイヤーを買ったことを後悔する。一応オンキョウ(潰れるちょっと前の製品)なのである程度信用したのだが、どうやら安物買いの銭失いになったようだ。
地元の映画館で二週間だけ上映するので見に行った「ケイコ目を澄ませて」は、ボクシングに情熱を注ぐ聴覚障碍者ケイコの日常を描いた映画。しかしこれはボクシング映画につきものの、チャンピオンを目指し最終的に勝ち取り感動させる、といったものとは一線を画す。大きなドラマは起きないし何かに成功するわけでもない。しかし単調な日々の日常を描くことによって孤独感やら人間関係の機微やらが自然と浮かび上がってくる。テレビドラマだと殺人現場の荒川河川敷の風景も効果的だ。それとジム周辺の下町のごちゃごちゃした感じが魅力的。全体に単調ではあるが間違いなく良い映画だと思う。あとジムのトレーニング風景とかいやに本格的と思ったらトレーナー役(主人公のよき理解者)の役者は元本職だという。会長役の三浦友和も良い(主人公も勿論いいが)。アイドル路線で始めてその後良い役者の一番の成功例。
四五年前くらいに買った中国製のスティッククリーナー(居間用)が、音が大きくなってそれに反比例するかのように吸引力が弱くなりちょっと使えない状態になったので、新しいものに変えることにした。家全体用には(居間以外で7部屋)他のクリーナーがあるので今回も居間用の軽くて小さめなものを。本格的なものは四五万もするクリーナーの世界だが、本当にそれだけの価値があるのか常々疑問で、いろんな機能はいらないから吸引力さえあれば良しが条件。で今回買ったのはアイリスオーヤマの一万を切るタイプ。一応レビューを見て判断。使ってみると、軽い静か(以前がうるさ過ぎた)、吸ってるのか不安になるくらいの手ごたえの無さだがちゃんと吸っていた。条件を満たすのには十分なクリーナーだった。
昨日の回転寿司は吉祥寺のパルコでの話。そこの地階にあるアップリンクが目的で、開演時間まで30分もないので急いでいたのだ。事前購入で発券方法も初めてで、その発券機も違う機械で操作してて結局QRコード方式は諦め番号入力方式を本来の発券機でする(係に聞き)という手間もかかり、食後のコーヒーも欲しく買ってたらすでに上映時間を過ぎていたというバタバタであった。映画はロウ.イエの「シャドウプレイ」。よく見るブログで絶賛してたのだ。
映画は中国の再開発で揺れる街が舞台。そこで起きる殺人がきっかけで、それを追う刑事と関係者が複雑に絡むサスペンス、という内容。刑事を中心に話は過去現在と行ったり来たりで進む。冒頭の、強制執行をする開発側とそれを阻止する住人の攻防は、この監督の特徴である手持ちカメラのぶれた迫力にドローン撮影が加わり見ごたえがある。全体に躍動感のある映像だが、ブレブレの画面がずっとでちょっと疲れる。そして最後の十分ほどの犯人側の視点(殺人に至る説明的な映像)はいらないと思った。結論としては、良い映画ではあるが絶賛するほどではない、といったところだ。
過去一回くらい行った記憶があるような気がするが、感覚としては初めての回転ずしやに行った。まず戸惑ったのが受付のシステム。全部タッチパネルでやるようになっていた。こちらは知らないので店員さんを呼んだら(パネルにある)向こうで操作して(人数どこの席など)番号が印字された紙が出てきてそれを手渡され席に着くと、今度はまたタッチパネルで注文。注文の方は最近このタイプも増えて来たので戸惑うことは無かった。十五分ほどしかなかったのでササっと食べて(スーパーのものよりは美味い)会計しようと先ほど渡された紙をレジに持って行くとこれがまた自動精算。しかも席のパネルで終了の操作をしなくてはならなかった。ここでまた店員さんの指導。イメージだと皿の数を数えていくらだったのが今はすべてコンピューター。すっかり浦島太郎になったような気分だった。
また競輪に行こうという話が持ち上がっている。前回秋篠寺浄瑠璃寺絡みで奈良競輪に行ったのはいつだったかと確認すると、2018年の4月であった。もう五年も前だ。浄瑠璃寺でシオヤトンボが羽化していたので(もっと有名な馬酔木も開花)春というのは記憶にあったがそんな前だったか。
そして今回。荒川修作の養老天命反転地絡みで大垣がいいのではないかというところまで話が進んでいる。はっきり言って奈良日帰りはきつかった。大垣だったら奈良の半分くらいで済む。後は開催日が合うかということなのだが、スケジュールを確認するとまだ四月以降の分が載っていない。どうやら公営なので年度末が三月ということで次年度の分が決まってないようだ。こんなところで公営を確認するとは。