ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

寒い秋

2008年09月30日 | 映画


「コタツ」が必要な寒さだ。
耐え切れず、電気コタツのスイッチを入れた。
八ヶ岳山麓に住んでいる知り合いは、今からコタツを
出してたら、本番に耐えられなくなるのでまだ出さな
いと言っていた。
本当は薪ストーブにしたいのだが、薪代も結構かかる
し、灯油は高いしと、嘆くことしきりであった。
人間も冬眠できたら良いのに、とつい思ってしまう。

この時期あまり餌も無さそうだが、「滝壺ビオトープ」
のヤゴは確実に成長している。
あまりに動かないので、つい突っつきたくなり突っつ
くと、あわてて動きだす。
向こうにとってはいい迷惑だが、どうしてもやりたく
なってしまうのだ。
ひょっとして死んでしまったか、と気にもなる。
動けば安心なのだから。

そう言えば「ポール.ニューマン」が死んだ。
確か、「ドレッシング」で相当儲けたはずだ。
相当寄付をしていたらしいので、がめついハリウッド
スターではなかったようだ。
個人的には、「ポール.ニューマン」と言って思い出す
のは「スティング」か。
あと「明日に向かって撃て」もそうだった。
挿入歌の「雨にぬれても」の方が印象的で、映画の内
容はあまり覚えていない。
映画自体は、大したことないのかもしれない。
いずれにしろ、活躍したのは昔、というイメージであ
る。

BSで「男たちの挽歌」をやっていた。
「チョウ.ユンファ」を見ると、どうしても「劇団ひとり」
を思い出してしまう。
決してプラスではないが、こればっかりはしょうがな
い。
監督の「ジョン.ウー」は、この一連の作品でハリウッ
ドに進出したわけだけど、確かにしつこい派手な銃撃戦
とか、単純なストーリー、アメリカで受ける要素を持っ
ている。
「レスリー.チャン」なんかも出ていた。
しかし、大して面白いとも思えない。
活劇の基本を押さえた映画なのだろうが、兎に角しつこ
いところが好きになれない。
同じ中国系では、「ウエイン.ワン」という監督がいる
が、こっちの監督の方が遥かにセンスが良いと思う。
例えば「スラムダンス」など。

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ボロネーゼ

2008年09月29日 | 食べ物



「ボロネーズソースのタリアテッレ」を食べる。
というと、如何にも「イタリアン」であるが、要する
にミートソースのパスタである。
たまにはミートソースも食べたい、とふと思い、合い
びき肉を買って作ったのだが、手元にある材料で全て
間に合わせるという方式なので、買ったのはこのひき
肉のみである。
前回は、トマトを使わないミートソースであったが、
残念ながら今ひとつの出来だった。
一応、イタリアのママンの味というものだったのだが。
で、今回は、畑のトマトがあるので、思う存分使うつ
もりだった。
ところが、たまたま数が残り少なく、結果的にはもう
少しあった方がベターである、ということになってし
まった。

「スパゲッティーミートソース」も、嘗ては「ナポリタン」
とその人気を二分したた食べ物であったが、今は当時
の勢いはない。
本格イタリアンでは、「ボロネーゼ」はあっても「ミート
ソース」はない。
これも「ナポリタン」と同じで、麺は茹でたてより、
茹で置きの腰のない麺が何故か合う。
思い出すのは、学食のそれだ。
80円かそこらだと思ったが、ふにゃふにゃ麺に、よ
く煮込まれたミートソースがかかり、美味かった。
と言いたいところだが、まあ食えたというレベルか。
しかし、懐かしい味ではある。

今回は、「タリアテッレ」を使っているので、味的に
は本格派の「ボロネーゼ」路線だ。
「フェデリーニ」よりは「タリアテッレ」の方が合い
そうに思ったわけは、どこかで「タリアテッレ」を使っ
た「ボロネーゼ」を食べたことがあるからだと思う。
赤ワインを使う方が、一般的なようだが、手元にある
ものを利用という方式に従って、余っている白ワイン
を使いひき肉を煮込む。
後は、ニンニク、玉ねぎ、人参、トマトである。
セロリでもあれば使うところだが、わざわざそのため
には買わない。
とろみのための小麦粉も使わない。
そこはトマトの役割だ。
と、ここでトマトが少ないのを感じたのだ。
赤みととろみが少なく、ドライカレーのような状態に
近いボロネーズソースである。
水気を足せばしゃぶしゃぶだし、粉を使ってしまった
ら学食だし。
結局、そのままの状態でタリアテッレとあわせた。
味は、まあこんなものかという気もするが、もう少し
改善の余地はありそうだ。
それよりここへ来て、「ボロネーゼ」は、そもそもそん
なに美味しいものだったのかと、根本的な疑問が浮上
した。
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ジーコのその後

2008年09月28日 | サッカー


何だか寒くて、「滝壺ビオトープ」観察も辛くなりつ
つある今日この頃だ。
寒くなると、ビオトープ内の動きも好なくなり、もう
冬支度か、といった気配である。
「ヒメダカ」は四匹が生き残っているようだ。
これだけ寒くなってしまうと、繁殖は無理であろう。
無事に冬を越してくれることを前提に、来年に期待だ。
浮き草も、嘗ての繁殖の勢いはないし、アオミドロも
同じく。
間引く必要もなくなってきたから、これからは完全ほっ
たらかしで良さそうだ。
じっとしている「ヤゴ」だけがよく見ると確認できる
が、観察の頻度も少なくなりそうな予感のする今日の
「滝壺ビオトープ」であった。

ところで、日本代表の監督のあと、トルコの「フェネル
バフチェ」という強豪チーム(トルコリーグでは)の
監督に就任し、そこそこの成績を残した「ジーコ」、
その後どうなったかと思っていたら、どうやら、ウズベ
キスタンの「クルブチ」というチームの監督になるこ
とが決まったようだ。
本人はヨーロッパのチームの監督、スペイン辺りが希
望だったようだが、結局周囲の評価は高くなかったら
しく、ヨーロッパどころかアジアの周縁のウズベキス
タンのチームに落ち着いた。
「フェネルバフチェ」でのそこそこの活躍は、おもに
「ロベルトカルロス」や他のブラジル人選手が、多分、
実質監督であったからのものであると個人的には思っ
ていたが、周囲の見方もそうであったようだ。
監督としての能力は甚だ疑問であるから、今回の監督
就任も驚きではない。
驚きではないが、トルコリーグより格下のウズベキス
タンリーグに行くことには抵抗がなかったのか、そち
らの方は気になる。
今度のチームは、AFC(アジアチャンピンズリーグ)
の四強に残っていて、このところリーグ共々実力が増
しているらしいが、ジーコのスカウトには、最近のロシ
ア周辺の景気の良さが関係しているのか、資金豊富で
大金を積んだと見るのが妥当であろうか。
あの、高見恭子顔の「リバウド」が在籍しているとい
うのも大きいかもしれない。
いずれにしろ、決勝に進めば、「レッズ」か「ガンバ」
のどちらかと対戦するので楽しみではある。
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ここ数日雑記

2008年09月27日 | Weblog


それにしても「麻生」さんの国連での演説、浪曲師が
何かしゃべっているようなだみ声で、しかもあの曲げ
た口、思わず笑ってしまった。
品は、無い。
相変わらず、資質に問題のある人物が大臣になるし、
本当に人材がいないんだね。

スノッブなM氏が新たなDVDを持ってきてくれたが、
あれほど言っていたのに、またファイナライズか何か
してなく見られなかった。
これで、三度目である。
まあ、好意で持ってきてくれるので強くは言えないが。
確か「ドン.シーゲル」の映画だったはずだ。
どうしても見たいというものでもなかったから、その
点は助かった。

中一日で「滝壺ビオトープ」を見ると(昨日は雨)、
「ヒメダカ」の数が、いやに少ない。
九匹いたはずが三匹しか確認できなかった。
昨日だけで一気にいなくなったわけでもあるまいし、
隠れているのかもしれない。
いや、やはり「ヤゴ」に食べられたと考えるのが論理
的か。
いやいや、まだ結論付けるのは早い。

久しぶりに「シェーブル」を食す。
「サントモール」系だ。
サントモール系という言い方もおかしいが、炭ではな
い白カビ系の「サントモール」と同じ味だが、名前が
違うので敢えてサントモール系。
食べるたびに思うが、やはり「シェーブル」が一番美
味しい(熟成タイプが)。
完全に好みの問題であるのだが、牛より山羊、或いは
羊のチーズの方が断然美味しい。
これは、初めて食べた時からそうなので、本当に好み
に合っているということなのだろう。
シェーブル(山羊チーズ)などは、一口食べて嫌いに
なる人が多いのだが、人間の好みとは不思議なもので
ある。
別に、予め訓練しているわけでもないのに、すんなり
受けいられる人とそうでない人にはっきり分かれる。
尤も、「シェーブル」が嫌いであっても全く支障が無
いどころか、好きにならない方が良いくらいだ。
チーズの中でも「シェーブル」は特にいい値段だから。


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世界遺産

2008年09月26日 | Weblog


昨日の「ピンクフロイド」のベストアルバムだが、調度
T君が来たので、返すついでにその購入理由を聞いて
みた。
それは、単に安く売ってたからということだった。
大した理由ではなかった。
それだけのことか、とやや肩透かしを食らった気分で
ある。
ちょっと聴かせてもらったが、やはり、「WISH YOU 
WERE HERE」から後の曲は、影がなくなり、ちょっと
ロックオペラ調な曲も多く、要するに一般受けしそう
なものが多くあまり好きではない。
「ピンクフロイド」は暗くなくては。
「THE DARK SIDE OF THE MOON」がそれを象徴
している。

話は大きく変わって「世界遺産」。
「平泉」が落選して落胆、などというニュースを何度
か耳にしたが、この風景はオリンピック候補地の落選
の風景と重なる。
つまり、この落胆の意味が共通するように感じるのだ。
要するに、一儲けしようとした連中の当てが外れたこ
とによる落胆、と見えるのだ。
オリンピックなどは、かなり直接的だから説明する必
要もないが、「世界遺産」の場合も結局は同じことで
ある。
登録されればどっと観光客が訪れるから。
「石見銀山」も三倍とかすごいことになっているらし
い。
市の観光課としては、まさに切り札的なものだから、
「NHK大河ドラマの舞台」などという一過性の効果
しかないものとは比べ物にならないくらい力は入る。
観光業者ももちろん一緒に。
力が入る分落胆も大きいということである。

「世界遺産」に登録されることによって、ますます観
光地化し、本来あった風情もなくなり、土産物屋に「世
界遺産饅頭」が並ぶ光景というのは、全く魅力がない
と思うが、多くの観光客というのは、基本的に物見遊
山であるので、そんなことは関係なく、重要なのはた
だ「世界遺産」という名前があることである。
こういう状況がある限り、世界遺産に対する過度な欲
求はなくならない。

で、「石見銀山」がどうなったかというと、ここがちょ
っと他の観光地と違って見直したのだが、車を規制し
て歩いて行くようにしたらしい。
それは、本来の姿、つまりそこに暮らしている生活者
を中心に考えた決定だったのだ。
観光客のことを考えれば、車で銀山のところまで行け
るようにしたほうが良いに決まっている。
しかし、道は渋滞、排気ガスはひどく沿線の住人は大
迷惑。
こういうケースだと、大体は観光業者の声によって住
人が割を食うのだが、ここは違った。
多分、力を持った業者がいなかったのが幸いしたのと、
元々が昔の街並みを保つ文化を持った生活があったか
らだと思う。
要するに、とってつけたような「日光江戸村」ではな
かったということである。
ユネスコが、そういう部分を見て選考理由にしている
としたら、かなりの目利きであるということだ。
果たして、「平泉」はそういうことが分かっているの
だろうか。

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鹿島.ピンクフロイド

2008年09月25日 | 音楽


「鹿島アントラーズ対アデレード.ユナイテッド」を見
るが、「鹿島」がなかなかチャンスに決められない。
相手の拙攻にも助けられ、前半は0-0。
しかし、全体では負けそうな雰囲気である。
よって、後半戦はパス。
結果は0-1の負けだった。
0-0でも鹿島の負けだったから、すっきりした負け
で、まあしょうがないというところである(昨日の出
来だったら順当か)。
他の「浦和レッズ」「ガンバ大阪」は勝ったようだが、
チーム力を考えれば、これも順当であると思う。

スノッブなM氏が、ピンクフロイドの「狂気」を持っ
てないかと聞くので、レコードしかないと言って、何
故と問い直すと、メンバーの一人がが先ごろ死亡して、
何だか聴きたくなっていまったということであった。
それで、T君なら持っているはずだということになっ
て、聞いてみると、「ベスト盤」しかないということ
であった。
結局、それがM氏に渡り、その後こちらに戻ってきた。
ついでなのでその「ベスト盤」を聴くことにする。

基本的に「ベスト盤」というのは買ったことがないし、
そういう聴き方は好きではない。
特にそのレコードが「トータルアルバム」ということ
であれ、コンセプトからすると、「ベスト盤」という
のは噴飯物ですらある。
良いとこばかり集めた(要するに一般受けするもの)
この手の「ベスト盤」というのは、どうしても散漫な
印象になる。
単に懐かしむのならそれでいいのかもしれないが、ど
うもね、と個人的には思う。
そうやって考えると、今回のM氏は、単に懐かしむだ
けなのだから、目的に合った選択なのかもしれない。
ということは、「ベスト盤」がベストだったのだ。

で、聴いてみると、本来この後に来る曲はあれだ、と
いう、全体を通して覚えているこちらのリズムが、そ
の都度崩され、どうも乗りきれない。
しかも、「WISH YOU WERE HERE」の後の、あまり好
きではない曲も当然入っているしで、まあこんなもの
かという印象である。
それにしても、T君は何故これを買ったのか。
「THE DARK SIDE OF THE MOON」はやはりレコー
ドで持っているらしいので、飽くまでもお試しCDと
して買ったのだろうか。
それか、ジャケットの絵に惹かれたかのどちらかだ。
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キノコの季節

2008年09月23日 | Weblog


十何日ぶりかに「チビゲンゴロウ」の姿を確認した本
日の「滝壺ビオトープ」。
いよいよ寒くなってきて、観察するにも服装に気をつ
けないと後でえらい目にあう。
ああ、寒くなる一方だ。

田舎では、キノコの季節到来で、好き者にとっては待
ちに待った季節である。
もし、「セップ」(ポルチーニ)でもあれば喜んで採
りに行くところだが、この周辺で採れるのは、大方決
まったキノコ、「ジコボウ」(イグチ)というぬめり
がありドロッとしたキノコなので、採りに行こうとは
思わない。
理由は、「ジコボウ」が好きではないから。
しかし、個人的には好きではないが、キノコとしては
風味があり野性味も強く、美味しい部類のキノコだと
思う。
が、どうもあのスポンジ状の笠の、ドロっとした感触が
駄目で好きになれない。
味的には、市販の「なめこ」(養殖もの)を、数倍野
性味を強くした、と言ったところである。

例えば他のキノコ、「本シメジ」などだったら採って
みたいところだが、そういうキノコは限られたところ
にしかなく、しかも、知っている人は絶対に他人に教
えない。
「シロ」とかいって、門外不出の「LAコンフィデンシャ
ル」だ。
それが「マツタケ」だったりしたら、それこそ代々受
け継がれる家宝みたいなものとなる。
家族にも教えないという話も聞くが、遺言状には書か
れているのではないかと推測する。
そのくらい、価値ある情報なのだ。
しかし、個人的には、「マツタケ」ってそれほど大騒
ぎするほど美味しいものか、と常々疑問に思っている。

「トリュフ」もそれほど美味しいと思ったことはない
が、「マツタケ」も同じだ。
不味いわけではないが、問題は、金額に見合った美味
しさかどうかということだ。
「情報八割」が美味しさの上乗せではないか。
というわけで、肉厚の「椎茸」で充分おいしいと思う
私としては、この時期になっても特別に胸騒ぎがする
こともなく、落ち葉がはらはら落ちるのを唯見つめる
だけである。
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BIOTOPE「ヤゴ」

2008年09月22日 | 生き物 自然


このところの雨降りで、「滝壺ビオトープ」は水が満
杯。
基本的に、雨水のみが水源なので、雨が降り続くと自
ずと満杯状態になるのだ。
となると、表面積も広がり、「ヒメダカ」にとっては
ますます住みやすい状態となる。
十匹の内一匹は死んで、残り九匹なのだが、散らばっ
ているので今現在の正確な数は確認できない。
心なしか少なくなっているような気がするが、そうだ
としたら「ヤゴ」の餌になったのだと思う。

その「ヤゴ」だが、この前はっきりと違う形のものを
確認した。
一見しただけでは、全く区別が付かないのが「ヤゴ」
だが、それは大きさも1.5センチほどあり、水面でご
そごそしていたのでよく観察することが出来たのだ。
見るからに違っていた。
思わず「ミズグモ」と間違えたくらいの、他の「ヤゴ」
との形状の違いは明らかだった。
だから、割り箸の先で突っつきたいという欲望を抑え
ることは出来なかった。
で、突っつくと、水の底に沈んだ(当たり前か)。
推定、「タカネトンボ」の「ヤゴ」だ。

現在の住人を全て把握するのは不可能だが、どうして
も何がいるのか知りたくなる。
絨毯状のアオミドロの下には、一体何が隠れているだ
ろうか。
「ツブゲンゴロウ」は元気にしているだろうか。
このところ、呼吸で水面に上がってくる姿も見られな
いが、今度こそ「ヤゴ」の餌になってしまったのか、
非常に気になるところだが、ここはやりたい気持ちを
ぐっと押さえるところだ。
踏ん張りどころ、である。
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山寺

2008年09月21日 | Weblog


異常気象を取り上げた民放番組、一応報道番組のよう
な看板を掲げていたが、結局、ワイドショーの一コーナ
ーを拡大したようなバラエティーであった。
センセーショナルに、異常性をあげつらう方式、どう
にかならないものだろうか。
科学に徹すれば、地味になりすぎ、視聴率が上がらな
い。
この絶対的な原理がある限り、状況は変わらないとい
うことなのか。
気概一つの問題であると思うのだが。

今回、特に笑ったのが、「クマゼミ」の北限調査。
「探偵ナイトスクープ」ではないのだから、地道な定
点観測とかそういうもので調査するべきものを、判り
やすい「山寺」などを持ってきて、「探偵ナイトスクー
プ」と同じことをやっていた。
「閑かさや、岩にしみいる、蝉の声」の「山寺」であ
る(立石寺)。
あの蝉は「ニイニイゼミ」であろうということになっ
ているが、それが「クマゼミ」に取って代わられたら、
芭蕉が詠った世界、風情はどうなってしまうんだ、と
いうことが趣旨のようであった。
どうなってしまうんだ、という前に、そんな風情はと
うにないであろう。
「ニイニイゼミ」の声を聞いて風情を感じる日本人が
一体どれほどいるのか、それをまず調査した方が良い。
今の殆どの日本人は、蝉の声などに興味はない。
ただ「クマゼミ」は、一際うるさいという程度の認識
である。

普段から自然を感じているのなら、風情などを感じる
感性を養うことも出来るだろうが、虫に限定すれば、
むしろ忌避しているのが現代人だ。
だから、「山寺」の「ニイニイゼミ」が「クマゼミ」に
なったところで、誰も気にしない。
にも拘らず、こういう番組をさも大変なことが起きた
ように作るテレビ局というのが、困ったものであるの
だ。

「クマゼミ」は間違いなく、北上している。
しかし、それだけではない。
作るのであれば、他の昆虫全般を取り上げるべきだろ
う。
「ツマグロヒョウモン」なども間違いなくその仲間。
外来の「アルゼンチンアリ」もそうだし、これは「ク
マゼミ」なんかよりもっと問題がある虫だ。
あと「セアカゴケグモ」はどうなったんだ。
一時、あれほど騒いだのに、今や完全に過去の虫だが、
いなくなったわけではなく、単に忘れらただけだ。
そういうものを網羅して、初めて全体が見えてくると
いうものである。
民放にそれを求めるのは、「日本代表」にWCでベスト
フォーを望むくらい、現実性のないことだろうか。
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対シリア

2008年09月20日 | サッカー


「ガンバ大阪対アルカラマ」の試合を見る。
「アルカラマ」とぴうのは、「シリア」のチームで、中
東では強豪ということらしい。
この試合、何と言っても注目はゴールキーパー。
何が凄いかというと、その眉毛。
きれいに一直線に繋がっているのだ。
あれだけ見事な眉毛は、絶対日本人にはいない。
一見の価値ありだ。

試合は、概ねガンバ優勢で進み、結果も2-1で勝利。
今回、改めて「遠藤」に注目してみた。
それまでの印象というと、良いのか悪いのか今ひとつ
ぱっとしない(顔の印象が影響しているのだが)とい
うものだったのだが、どうやら好き嫌いに関係なく、
欠かせない選手であることは間違いないようである。
相手のリズムを狂わす、独特なリズムを持っていて、
時に決定的なパスを出す。
日本代表に呼ばれるのも、それなりの実力があるとい
うことであったのだ。
個人的には、シュートを打つべきところでパスという
思い切りの悪さが、強く印象に残って、今ひとつの評
価に繋がった。

それにしても「シリア」くんだりまで応援に行くファン
というのも凄い。
珍しいので、テレビ中継も、始めは関係ない多分政府
筋の「vip」を映していたのだが、次第にそのファン
の応援風景を映すようになった。
傍目からすると「よくやるよ」なのだが、彼らは楽し
くてしょうがないのだろう(選手にとっては、ありが
たいの一言)。
「ガンバ」がなければ「シリア」もない。
好きなものによって、新たな体験をするというのは、
少なくとも世界が広がるということにおいては有効で
あるということだ。

その前の日には「浦和レッズ対アルカディシア」も見
たが、こちらはクウェートのチームで、試合も2-3
で負け。
浦和だから応援団もガンバより更に多く賑やかだった。
しかし、シリアのゴールキーパーのような注目すべき
選手は、残念ながらいなかった。
試合も、セットプレーでほぼ三点入れられるという、
押されてというものではなく、負けた気がしなかった。
ホームでは勝つべき相手だろう。

あと、「シリア」の首都は「ダマスカス」であるが、こ
の名前昔から知っていて、何か特別なことがあったの
かと思い調べてみると、「ダマスカス鋼」というので
有名らしい。
しかし、それだけで覚えているわけもなし、謎は深ま
るばかりである。
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クリスト

2008年09月19日 | 芸術


昨日の続き

お目当ての「シルビアシジミ」は、結局、怪しいのが
一頭いただけ。
その一頭も、裏を確認している間に逃げられてしまっ
た。
とりあえず撮影、というのをもっと徹底しないといけ
ない。
結論としては、この場所は、ブログの写真とは違うと
いうことだ。
こうなったら、もう一度検討作業をせねばなるまい。

現場を後にして、昼飯を食べることにする。
初めてということもあるだろうが、甲府盆地の道路は
判りにくい。
郊外には、新しい道路が増殖し、旧道は曲がりくねっ
てるしで、地図がなかったらお手上げである。
事前にいくつか候補を考えていて、その中の一つ「山
梨医科大」近くの「フランス家庭料理」を出す店に行
くことにした。

店には、まあ、わりにすんなり到着した。
小さな店で、フランス人の女性が切り盛りしている。
ランチの魚(ブリ)コースを頼む。
カボチャのスープに、ブリのポワレ、それにココナッ
ツのケーキ、コーヒーという内容だ。
スープは、しっかりしたフォンを感じさせる、普通に
美味しいものだった(ちょっと意外)。
ブリは、これぞ確かに家庭料理という感じの、ソース
は簡単なツブマスタードを使ったもの、付けあわせは
ジャガイモ、それとキャベツをくたくたに煮たもので、
ファミリーレストランではあり得ない、フランス的な
ものだった(味については、特にない)。
個人的には、もっと郷土色(フランスの)を出してほ
しいのだが、そんなものを出しても受けるわけがない
ので、この希望は単なる夢想の類である
それより、どういう経緯で甲府辺りで店をやるように
なったのか、そっちのほうが気になる。

店を後にして、後は甲州街道に出て下るだけだ。
適当に、街道方向に向かう。
予定通りに合流し、後は、いつもの道をひたすら走る。
韮崎を過ぎた辺りに、見るたびに気になっていた、街
道沿いの小さな公園がある。
何故かというと、そこに立っているパラソル上の固定
された傘が、「クリスト」のアンブレラに見えてしょ
うがないのだ。
いつか写真に撮ろうと思っていて、中々チャンスがな
かったのだが、正にチャンス到来である。
というか、家を出る時から撮ろうと思っていたのだ。
で、その写真が本日の画像。
「at random」の配置がいいのだが、写真で見るとそ
れ程でもないところが、この手の宿命だ。

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ホソオチョウ

2008年09月18日 | 生き物 自然


「リーマンブラザーズ」と聞くと、何故か「サボテンブ
ラザーズ」を思い出す。
或いは、「サラリーマンNEO」にいかにも登場しそう
な、「サラリーマンブラザーズ」などなど。

天気もよく、ちょっと遠出で甲府まで行ってきた。
遠出と言ってもたかだか70キロほど、以前なら「京
都」くらいがそういう感覚だったが、今や100キロ
以内でも遠出、しょぼくなったものである。
そんなことはいいが、何故「甲府」なのかというと、想
像通り「蝶」だ。
「シルビアシジミ」という、一番普通に見られる「ヤマ
トシジミ」と殆ど同じような蝶がいるのだが、その「シ
ルビアシジミ」はここ信州にはいなく、山梨まで行かな
いと見られない。
しかも、局所的なのだ。
河原などにいるのだが、発生する場所は限定される。
ところが具体的な情報はない。
そこで、よく見る「蝶ブログ」に紹介されている写真
を手がかりにするのだが、今はそういう情報を見て、
直ぐ、場所を特定した採集者が押し寄せるので、蝶ブ
ロガーも写真に場所が特定できるようなものを写さな
いようにしている。
そのくらいしないと、悪質な採集者(彼らは根こそぎ
採集していく)を阻止できない。
それでも来るのだが。

で、一枚だけ、微かににアーチ型の橋が写っているも
のがあった。
ある程度甲府周辺の地形は知っているので、大体の見
当をつける。
そして、ここが時代だと思うが、「グーグルアース」を
使って上空から確認する。
もう、気分は探偵である。
すると、それらしきものが見つかった。
後は、地図で確認して、そこに行く道順を考える。
そんな経緯があっての甲府だったのだ。

初めて通る道だった。
地図上では単純なルートのはずなのに、実際はそうで
ないというのは過去何度と経験しているが、今回もそ
れに近かった。
頭の中の地図は、直ぐに曖昧になる。
仕方なく急遽、「コンビニ」で周辺の地図を買った。
勘も交え、何とか当初の目的地に到着した。
しかし、写真に載ってたのとは、微妙に遠景が違うの
だ。
橋に関しては、同じなのだが。
他に候補がるわけでもないので、その周辺を探索する
ことにする。
それにしても「暑い」。
30度を超えているのではないか。
川には「シオカラトンボ」「ギンヤンマ」が群れてい
る。
土手の道は草ぼうぼう。
腰の辺りまである。
目当ての「シルビアシジミ」はいそうにない。
すると、見慣れない蝶が一頭ひらひら飛んできた。
紐でつった紙製の蝶のような飛び方だ。
「ホソオチョウ」である。
山梨に発生しているというのは聞いたことがある。
この蝶は、元々日本にいたものではなく、誰かが放し
たのが繁殖して定着したものなのだ。
確か台湾産だったか。
要するに「ブラックバス」みたいなものである。
しかし、初物であるのに変わりはない。
なかなか止まらないのを、根気よく追う。
それでやっと撮ったのが本日の写真。
何だか、蛾みたいな蝶である。
「嬉しさも中ぐらいなりホソオチョウ」。
コメント

KEIRIN

2008年09月16日 | Weblog


昨日M氏と、オリンピックの「KEIRIN」に関して、「伏
見」が勝てないのは予想通りと話したばかりなのだが、
その「伏見」が、「オールスターケイリン」という、競
馬で言えば「G1」に当る大会で優勝した。
国際試合では勝てないが、国内ではトップ選手なのであ
る。

今回、「一宮」で行われたオールスターでは、初日に、選
手が落車で亡くなるという事故がおきた。
落車で死亡というのは、滅多にない。
しかし、確実のあるのも事実。
今回の様子は見てないからはっきり判らないのだが、情
報を総合すると、稀なケースであるようだ。
過去の死亡事故は、大体、飛ばされて金網に激突という
パターンだが、今回は、両側を挟まれ転んで、死亡に至っ
たようである。
よほど転び方が悪かったのだろう。
普通だったら、鎖骨骨折というパターンだ。

と、事故の原因を究明するのがテーマではなかった。
そんなこともあり、昨日インターネットでレース中継な
どを見たのだ。
M氏は、車券など勝ったこともないのに、よく見ている
らしい。
つまり、単に好きものなのだ。
一方こちらは、インターネット投票の口座を持っていた
ときは、ちょくちょく見たのだが、あまりに当らないの
とレースが面白くないのとで(当らないのが9割)止め
てしまっていたのだ。
で、久しぶりのレースと相成ったわけだ。

改めて見たら、やはりあまり面白くない。
「競輪」も、「JUDO」が面白くなくなったのと同じ構
造を持っているようだ。
昔の「競輪」と今の「競輪」は、その面白さに関して
は大きな差がある。
断然昔の「競輪」の方が面白かった。
何故かというと、今とはルールが違うから。
昔の「競輪」は、選手同士が走りながらぶつかり、相
手と競るという部分が、レースを大きく左右していた。
そこが、嘗ての「競輪」の格闘技性ともいうもので、
見てるほうは面白かったのだ。
スピードはなくても、その部分が強い選手も活躍でき
た。
ところが、国際化とともに、スポーツ性が増して、競
りも厳しく禁止され、スピードのみの競技となってし
まった。
国際化というのは、つまり「オリンピック」の正式競
技にすることだ。
関係ないが、そのために相当お金が動いたであろうこ
とは、誰でも容易に想像できる。
これは「テコンドー」しかり、嘗ての「柔道」もそう
かもしれない。
その結果どうなったか。
パワー勝負になり、本家の日本は勝てないという現実
が待っていた。

自転車競技は、ヨーロッパが主体で、人気もあり、実
力者も多い。
ロードレースなどは、全く日本人では歯が立たない。
未だに「Tour de france」など参加することすら出
来ない(過去一人いたが、途中脱落)。
そのくらい、レベルに差がある。
スプリントに関しては、嘗てはそれ程の人気ではなかっ
た(中野のV10は凄いと思うが)。
が、「KEIRIN」の国際試合が出来るとともに、やる人
間が増え、最初は日本人選手でも勝てたが、もう決勝
に乗ることさえも難しくなってしまった。
国際化して、結局わりを食ったのが本家の日本である
という皮肉。
これが現状だ。
しかも、本家の「競輪」そのものも面白くなくなり、
人気も下降線。
スポーツ化、健全化というのは、面白さの点はマイナ
スに働くのだ。
「競輪」にとって「健全」などという言葉は、矛盾以
外のなにものでもない。
残念ながら今のままでは、下降線に歯止めはかけられ
ないだろう。


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M氏とオリンピック

2008年09月15日 | Weblog


「浦和レッズ対大分トリニータ」の試合を見ようと、
録画ビデオを再生すると、全然違う番組で、試合の始
まる気配など微塵もない。
アジアの貧困を取り上げた番組のようで、どうも時間
を2時間間違えたようだ。
「やっちまったなあ」という状況だ。
しかしこれは、過去幾度となく経験したこと。
よくあることである。
折角だから、後で見ることにする。

「滝壺ビオトープ」の新顔「ヒメダカ」は、一匹元々
弱っていたのかもしれないが死んでいた。
他の9匹は、まだヤゴに食べられることもなく、手当
たり次第に何かを突っついている。
それにしても、初日、今にもヤゴが飛びつきそうだっ
たのだが(実際何度かアタックしていた)、結局空振
りに終わったということなのか。
「ヒメダカ」が俊敏なのか「ヤゴ」がとろいのか、い
ずれにしろ、静かな闘いはこうして日常化していくの
だろう。
今日観察したところ、三四ミリの新たな「ヤゴ」が数
匹確認できた。
静かな闘いは外見上だけのことで、実際は激化の一途
なのかもしれない。

スノッブなM氏が、オリンピックの話を持ち出した。
そこで、確か「ヨット」で実力のある選手がいたが、
結局どうなったのかという話になった。
全く駄目だったらしいが、柔道のように負けたら終わ
りという競技でもないだろうし、そんなに駄目になる
ものだろうかという話になった。
が、如何せん競技方法を知らないので、そこから先に
話は進まない。
客観的に見て、メダル予想などすれば候補ではあった
のだがということで話は何とか落ち着いた。
競輪の話にもなって、よく銅を取ったものだと、二人
とも意外な結果と感じていたようだ。
「伏見」が競輪で勝てないのは、予想通り。
これも同じ見方であったが、どうも興味がマイナー競
技に向かう。
それにしても、珍しく、意見の一致を見るM氏と私で
ある。

全体では、メダル数など順当で、柔道などはむしろ健
闘したほうではないかというところも同じであった。
違いは、M氏はオリンピックが本当に好きだが、私は
そうでないということだけだ(大きな違いだが)。
後もう一つ、間違いなく期待はずれであった(個人的
には期待も何もないが)唯一の競技は「野球」である、
というのも一致。
ここにも、M氏は野球が好きだが私は嫌いという違い
があるが。
しかし、正直なところ負けてくれてよかった。
下手に金メダルなど取れば、更に調子に乗るのは目に
見えていたから。
日本の野球というのは、ローカルな世界で楽しんでい
たほうが自身の為でもある。
下手に相対化すると、駄目さも顕在化するから。
勿論ここは、M氏とは不一致である。
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事故米

2008年09月14日 | 食べ物


「汚染米」「事故米」、思った以上浸透してるようで、
それらを仕入れていたところは「てんやわんや」(こ
の言葉もあまり使われなくなった)の状態だ。
それにしても、政府から原価10円で仕入れ50円で
卸すというのも、なかなかあくどいというか上手い商
売をしたものだ。
その流通過程で、醸造会社は食品として仕入れたとい
うことだが、いずれにしろ安い原料として仕入れたの
は間違いないだろう。
結局、酒類も、原料が大事だ水が大事だなどと言って
も、実際はこの程度の原料で作っても味的には問題が
無かったという、実にトホホな実態があぶりだされて、
消費者もこの程度かという認識を新たにしたのが、今
回の事件であった。
一番空しいのは、本当にちゃんとした原料を使って真
面目に作っている醸造元であろう。
「良い物を作っても解ってくれないんだよな」という
嘆きが聞こえそうだ。

一般的に、酒類は二極分化が激しい。
大多数は、何でもいいという人間だろう。
その反対の、拘り派は、うるさいくらいに銘柄に執着
する。
うるさいくらいにというより、鬱陶しいと言った方が
いい。
質を求めると、自然に拘るというか、限定されてくる
のは間違いないが、酒の場合、それ以外の要素も大き
く関わってくるから鬱陶しくなるのだと思う。
まず、質だけでは測れない嗜好の部分が大きい。
それと、知識がものを言う世界であるという部分。
特にワインなど、それだけで知らない人を黙らせる力
を持っている。
本当に味が判って言っているのなら、参りましたとな
るところだが、見たところ、そういう人は一割くらい
ではないかと感じる。
知識だけで楽しめるというのも、一つの趣味としては
ありだが、それはそういう仲間の中だけでやれば良い
ことである。
そこで、どっちが上かを競う。
それも一つの楽しみ方であろう(多分関係が悪くなる
だろうが)。
しかし、真面目な醸造元は、こういう人たちを相手に
しないといけないので、ここがまた辛いところだろう。

最近は「焼酎」がそのワインに近い盛り上がり方をし
ているが、これも不思議で、そもそも「焼酎」という
のはそんなに微妙なお酒なのかという疑問が拭いきれ
ないのだ。
味は当然違うのだろうが、その微妙な部分を問題にす
るような飲み物ではないと思うのだ。
毎晩晩酌に地物の焼酎を飲む、そして今年のものは良
い味だなどと言って楽しむ、それだけで充分だと思う
が。

地産地消に徹すれば、今回の事件も起こり得なかった
が、大量生産大量消費というのは、必ずこういう事件
を生む。
大きな利益を期待できるところには、必ず不正あり。
市場原理というのは、結局、欲望を適当なところに収
めるというメカニズムで、不正には関知しない。
むしろ倫理を崩壊させる方向に働くような気がする。
他に良い方法はないのか、と思うが、ないんだねこれ
が。

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