ムラサキツバメ。シジミチョウとしては大型で、はじめヒカゲチョウの小さいのが飛んでいるのかと思いスルーしたのだが、ちょっと気になり確認するとこれだった。勿論初めて見る。というのも本来この蝶は、関東以西(1990年に関西以西だった)の暖かいところにいる蝶で、この辺りにいるはずないものだったのだ。生育範囲が北に延びていくのはツマグロヒョウモンなどでも見られる最近の虫界の傾向だが、とうとうムラサキツバメもか(迷蝶の可能性はあるが)。しかし今回いたのは山の中。食樹はマテバシイといって街路樹などに多い木、どう考えても都市の蝶と言われているムラサキツバメが繁殖する環境ではない。勿論この辺りに自生はしていない。謎は深まるばかりだ。
ヨツボシトンボ
昨日に引き続きの資源ごみについて。プリンターを解体してでてきたプラスチックごみは、金属がついてないのを確認して資源ごみとして出すのだが、このプラスチックごみ、殆どはリサイクルではなく火力発電の燃料として使われることを最近初めて知った。ここに来て一気に問題化したマイクロプラスチック絡みの話題で。そして一気に悪者となったのがレジ袋。
CO2を排出するから100パーセントとは言えないが、取り敢えず火力燃料としている分にはそれほど問題はないと思うが、問題はそれらを捨てる人間がいるということだろう、日本の場合。レジ袋も同じ。本来なら焼却処分のはず。しかし河川や湖などに行くとそれらが必ず溜まっている。川から流れ込んで湖に溜まるという図式だから当然湖には多い。同じメカニズムの大きい版が海ということになる。林道などでもレジ袋(この場合ほぼコンビニの袋)に入った空き缶などのごみをよく見る。こういうところに捨てる連中はどういう教育御受けてるのか、とつい思ってしまう。他の国と比べて相対的にマシというのはあるかもしれないが、ひどいのも結構多い。
アサマイチモンジ
А3用のプリンターが動かなくなってもうずいぶん経つ。始末したいのだが、資源ごみの日に捨てるためには大きさがちょっと問題。この地域では、基本的にかごに入れば金属として捨てられる。しかしこのプリンター、僅か数センチかごより大きい。以前同タイプを捨てた時は、斜めに置いて持ってってくれれば良し、ということでやってみてどうにか持って行ってもらった。しかしこれは多分作業員の判断。あの時は良かったが、厳密に言えばかごには入り切っていなかったので拒否されても文句は言えない。
で今回は、規定通りにかごにちゃんと入れたい。そこで周りのプラスチックの部分を剥がし、プラスチックとして捨てられる部分はそうして、二回りほど小さくなった本体はかごに入れ金属ごみとして捨てられるようにしようと考えた。やってみると分かるが、この手のものは、もくねじを回してきれいに外すということがあまりできなく、結局バールで力ずくというパターンになることが多い。そこでもう少しきれいに外したいと思い、今回はプラスチックと金属が切れる鋸を用意した。それで切り離せるところは切り離す。急遽Amazonで購入したその鋸は、切れ味もよく予定通りに解体することができた。毛を刈り取られた羊のように小さくなったプリンターは、今、資源ごみの日を待っている
ヨツボシヒラタシデムシ
タイ料理屋の店主が、やっぱりコーヒーはイタリアンローストのエスプレッソだと言うので、今はサードウエイヴコーヒーという浅炒りがトレンドとなっている(流行ってるかどうかは不明)と説明すると、浅炒りはいらないと即答。しかしここで、昔コーヒー専門店が流行ってた頃はすべて浅炒りで、深煎りはアイスコーヒー用しかなかったことを説明。今のサードウエイヴとの違いは、豆の品質と炒ってからの鮮度にそれほどこだわってなかったことだと説明。すると、確かに昔のコーヒー豆を売ってるところは、一か月以上平気で同じ容器(透明の筒状で下から豆を出す)に入っていて、買う方もそんな香りのないコーヒーを普通に買って普通に飲んでいた、と言った。そんな状態の豆しか売ってなかったので、必然的にそれらの店も消滅していったということなのだろう。そう言えば、バイトしてたコーヒー専門店のブルーマウンテンなんて、滅多に買う人がいないから3ヶ月以上だった。
そんな状況を踏まえても店主は、浅炒りはいらんと断言。好みは変えられない。
とうとう見つけたよ 何を 永遠を..は、ランボーの「地獄の季節」(スタローンじゃない方の)の有名なフレーズで、ゴダールの「気狂いピエロ」で最後にジャンポールベルモンドが呟いて一気に広まったのだが(当時)、そんなフレーズをつぶやきたくなったのがこの写真のテントウムシを見付けた時。
カメノコテントウと言って全国的に分布している(はずなのだが)一番大きなテントウムシ。生まれてこの方一回も見たことなくて(ヒメの方はよく見る)、本当に全国的?とずっと思っていて一度は実物を見たいと思っていた。そして、とうとう見つけたよ、となったのである。噂には聞いていたが本当に大きかった。大きさはナミテントウの倍、表面積は四倍、体積は八倍は優にある。これだけ大きければ、視認性は高いはずなのに見たことないというのは、この辺の個体数が少ないということなのだろうか。餌はクルミハムシというクルミにつくハムシ。つまり先ずはクルミハムシがいることが絶対条件。それにしても、写真の角度が悪いのが悔やまれる。
家の庭に二日続けてホタルが出没。暗い中で突然緑色の発行体が出現すると、一瞬幻想の世界に引き込まれる。二十年前くらいには、庭の奥にある用水路で発生したことはあるが、それ以来見たことがなかった。周辺でもホタルが発生するところは知らない、基本的に市街地だし。早速餌となるカワニナがいるのかと確認してみるが、水路の水質は良いが、流れが速くて貝らしきものはいなさそう。考えられるのは上流から流れてきたものが羽化したかだが、流れが緩やかになってる砂泥の多いところにカワニナが生息している可能性も否定できない。
写真は梅の木に止まったところで、上方なのでこれが精一杯。白い部分が発光するところ。ところが更に拡大すると、何やらもう一匹の触覚(円で囲まれた部分)らしきものが映っていた。形からすると十分ホタルっぽい。だとすると、複数いることになるし、普通に発生しているということになるのかもしれない(と思ったが写ってる個体の触覚のようである)。近隣の町でホタルで町おこしをしてるところがあるが、あれは養殖物でしかもホタルに特化した環境整備をしての結果。多様性のある自然があっての結果ではない。庭に普通にいた、という状態の方が遥かに望ましいことだろう。
ラーメン屋で行列に並ぶのは120パーセントあり得ないが、他の店でも基本並ぶのは遠慮したい。もし止むを得ない事情で並ぶとしたら、どう頑張っても30分だ。と、テレビでパン屋に並んでいる映像を見て思った。パン好きは兎に角いろんな店に行きたがる、というのも最近思うことである。
今よくできる店の一つに天然酵母を売りにするパン屋というのがある。しかも田舎の山奥とかそんな立地に。これはもう戦略か?とも思える。そういう不便な場所にパン好きは、嬉々として通う、ように見える。不便であれば不便であるほど満足度は高くなるのだろうと推測できる。偶にそんなパン好きからそれらの戦利品をお裾分けされるのだが、正直なところどれも似たような味で、不味くはないが美味いとも思えない。天然酵母の代表としてパンドカンパーニュを基準とするが、唯一無二と思えるのは今のところない。味はあるがそれがパンの美味しさに直結しないのだ。個人的には小麦の香るバゲットさえあればいい。